友人依存症と旅行

あくっまさんはメールが得意ではない。
いや、長文ミクシィ日記などはよくやる。ケータイは手放せない、今時の若者！だ。

しかし、メールの返信は結構遅れる性質で、しかも相手からの返信が遅いと気にかかる、せっかち山羊である。
クラブでも、先輩や同期主将Kや二年生とまめにやることが多く、日々メールに時間と体力と精神が費やされた。


そんな、第三者に左右されやすい、あくっまさん。
特にお金やクラブが絡まると、非常に神経質になりやすい。


今回も、総会の欠席葉書を出したのが同期主将Kだけだった事や、同期旅行の返事がない事で、仕事が手につかない程落ち込んだ。


旅行は四月ぐらいから計画があり、五月中旬に日程は決まり、月末にはホテルを予約したとメールを出した。
しかし、返事はKのみ。
二週間経っても返事がない事に不安になり、再度確認メール。
すると「大丈夫だよ」「いつだっけ？」返事ナシの3パターン。
そして月曜日、新幹線のチケットを買った事をメールしても返事ナシ。


それから一日半は、何故か仕事も手がつけられないほど動揺が止まらなかった。
胃は痛くなり、頭痛は止まらなく体は震える。
あまりに不安で再度確認メールをしたら、ようやく返事が全員からきた。
すると、不安はぴたりと止まった。
仕事はスムーズにこなす事ができた。



この人たちはマイペースなんだと、八年も付き合いがあるのだからわかっているのに。
それでも気持ちがぶれてしまうのは、己の精神力の弱さか。
それとも、友人に依存しすぎているのか。



明日は同期旅行。
軽井沢、楽しく過ごせたらと願う。

舞台の裏側

今夜はクラブの先輩のお母様が、歌舞伎座で日本舞踊の演目をやられるということで、優雅に観覧した。


歌舞伎座は二回目だが、今回は花道の隣！
いやあ、身内席だからかしら…と思いながら郵送されたチケットに記載された値段を見てビックリ。
14000円！
しかも吉兆の御前と、お母様の名前が印字された虎屋のお菓子と、鳩居堂の文具箱が。


(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒヤ-!!


知っていた、セレブだって。
クラブを始めるまでジャージはおろか、トレーナーも持っていなかった事も。
身に着けている洋服はおろか、宝飾品も同じ物を見たことはない事も。


そんな人だから。
何より自分に厳しい人だから、他人にも厳しく後輩としては苦しい思いもしてきた。
何でも出来る人だが、非常に努力家で、それ故に他人にも同じ能力や努力量を求める…。
出来ない人間代表としては、あまりに正しく反論出来ない先輩には、苦労も多々あったが。


母親の舞台を全て手伝っている先輩を見ると、裕福な暮らしは羨ましくもあるが、それだけの強制力も色々あったのだろうというのは伺えた。
しかし、先輩を見て思うのは。

テレビ番組に出てくるセレブは、確かにお金持ちのお嬢様だと思う。
だが、品のあるお嬢様というのは、あくっまさんはこの先輩しか知らない。

そんな人だから、「お嬢様」というレッテル関係なく接する、クラブに対して人一倍思いは強いのだと思う。
理不尽な強要もあって、あくっまさんは苦手だが、嫌いではない先輩の今後を思うと、クラブと心中しそうで少々心配である。


今回払った料金は、一万円の花束を三人で割った三千円だけ。
あまりの厚遇で申し訳なかったので、旅行に行ったときのお土産を渡そうと思う。



四十年以上続けている日本舞踊は非常に美しく、素敵な舞台だった。
また、今年を最後に取り壊される歌舞伎座の、楽屋や、せり上がり舞台のからくりが見られたのは、一生の思い出だろう。

…うーん、やっぱり撮影したかったなあ。