横スカッとジャンパーズ

徒然なる侭に、主にマリノスと日常をくっちゃべります。毒にも薬にもなりません!

些細な幸せと言っていられる幸せ

2005年11月25日 00時44分34秒 | 雑記
色々書こうと思っていたが、考えに収拾が付かなくなったので簡単に。

自分は世界ウルルン滞在記という番組を見たことがほとんどないのだが。
この番組で東ちづるがドイツ国際平和村に行く放送があったそうで、それから彼女はこのNGO団体を支援する活動をしているらしい。
23日に行った『ドイツ体感スクエア』はドイツ大使館主催ということもあり、このドイツ国際平和村の写真展示があった。

この活動と実際にどんな子ども達が治療のためにやってくるかということは、HPや本、写真で見てもらったほうがいいだろう。
今このブログを読んでいる人々は、大抵の人は平和な国日本で暮らしていると思う。
いくらネットが世界へ門戸が開かれているといっても、所詮このブログは日本語表示なワケだから。
その中で多少の世代や生活の格差はあれど、毎日戦争の恐怖で脅かされる暮らしをしたことがある人はいないはずだ。食べるものに困ったことも(あ、そこの一人暮らしさん!)、怪我や病気をしても治療が受けられないといったこともないはずだ。
その幸せを「些細」と言える幸せが、そして幸せだから分け与えねばならないことは何なのかを真剣に考えるきっかけが、この展示を見たことであったのかもしれない。
本の知識で入れたことが、映像に負けてしまった瞬間だった。


そう、サッカーブログとしても一つ。
今ドイツ国際平和村が受け入れている子ども達の多くに、アンゴラの子ども達がいる。
ご存知のとおりキリンチャレンジカップで戦ったアンゴラだ。
自分の中でアンゴラ=2002年まで紛争があった、という認識はあった。
しかし、そこではどれだけ一般市民が巻き込まれ、傷ついたのかまでは全く考えたことは無かった。
いまだに苦しむ人々に、サッカーW杯に参加できるということがどれだけ勇気をもたらしたのか。「ザルディフェンス」なんて言って、ごめんなさい。
そういえば去年イラク代表と戦った時のことも、記憶に新しい。

スポーツは簡単に言葉を超えて、感動と力を与える。何故かそれがとても悔しい。
もっとうまくそのパワーを使えないのか。
スポーツを代理戦争に使うのではなく。

ドイツ国際平和村展示からずれてしまったが。
知らなかっただけに、己の無知が恥ずかしかった。戦後60年が過ぎようとしている時に、改めて「日本は戦後で、どこかの地域は戦中」なんだという現実を思い知らされた。