本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎(続き)

2010年02月01日 | 427年目からの挑戦
 先日のブログにNHK大河ドラマ「龍馬伝」に三菱グループから抗議があったと書いてしまいました。実態は少し違っていたようです。 
 ★ 龍馬伝:坂本龍馬と岩崎弥太郎

 どうも正式に抗議があったわけではなく、三菱グループ各社幹部の新年の賀詞交歓の席で弥太郎の描き方にクレームの声があがったようです。しかも、「岩崎弥太郎の外見があまりに汚い」ということのようです。
 私はそれがそう語った方の真意なのかどうか若干疑問です。確かに香川照之さんの演じる弥太郎の外見は顔も服装もとても汚かったです。でも、問題になったのはやはり弥太郎の人間性なのではないでしょうか。私は「龍馬伝」の初回を見て、すぐにそう思いました。弥太郎の外見の汚さは気にはなりませんでした。それは一過性のものでしょうし、本人の責任でもないと見たからです。当時の土佐の状況での貧困を描いていると思いました。
 一方で、弥太郎の人間性がこのように描かれることに三菱マンはあまりよい気はしないだろうと思いました。かなり、いやな性格の人物として描かれています。

 「外見が汚い」と語ったとされる方の思いとそれを聞いて報道した方の受け止め方。それぞれに相互理解が万全でない状況でのコミュニケーション。その結果どこまで真意が正確に伝わったのか、どこまでずれてしまったのでしょうか。
 現代に起きていることでもこのようなことになりますから、歴史の中の証言が果たしてどこまで真実なのかと思わざるを得ません。イエズス会宣教師のフロイスは信長や光秀についていろいろ具体的な証言を残しています。しかし、彼が記録した信長・光秀像はフロイスという眼鏡を通した像だということを忘れてはならないと思います。
 フロイスの残した記述を鵜呑みにして「信長は驕り高ぶって神になろうとしていた」「光秀は悪巧みばかりしていた狡猾な人物」とする研究家もいますが、人それぞれの立場で物事を見ている(立場が違えば見方も違う)という理解が必要だと思います。
 ★ このブログの主張(初めにお読みください)
 ★ 真実解明に駆り立てた「子孫の思い」

 

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