おうどうもん(Oudoumon People of Hakata)

福岡周辺における祭りや四季の移ろいを・・・・・・

2014志賀海神社寒みそぎ

2014年01月18日 06時36分41秒 | 日記

  胴結舞が終わると若者たちは、勝馬にある沖津宮に海を渡って参拝をする。

夕方6時過ぎると、志賀海神社の参道を掛け声が響き渡る。

子供たちを含めた神事参加者が海に入り

仮宮におかれた大きな樽に入った水で禊ぎをする。

海水で清め真水で清めと子供たちにとって試練が続く。

でも、終わった後の子供たち顔は清々しさにあふれていた。

 

(まだ写真はあるのですが、このようなご時世ですからこのくらいにしときます。)

(写真を撮っているレンズの前に、突然座り込んでビデオを回すお兄ちゃんがいました。

三度ほど肩を叩いて、オイオイというとやっと動いたのには、マナーがないというか、

何を狙っているのだか・・・・・・・・)

 

 


2014胴結舞(志賀海神社 成人への重い一歩)

2014年01月15日 06時24分05秒 | 日記

 

福岡市東区志賀島といえば金印出土でおなじみである。ここに志賀海神社があり、

正月月の15日に近い日曜日に歩射祭が行われる。

これは安曇百足(あずみももたり)の土蜘蛛退治に由来するといわれ、病魔退散、五穀豊穣を願う祭事であるという。


 胴結締は弓の練習に用いられる俵のことで、重さはおよそ100kgもあるという。

これを歩射祭の前日に新たに、射手になる若者が参道を200m程担いで大人になった証を見せる。


 これを担ぐのは、15歳位の若者で白装束に白足袋姿のいでたちで、

一人の少年が首からダイダイを紐でつないだものをぶら下げ、他に少年達が5名程がこれを支える。

後にはお囃子が続き道中歌を歌いながら、100kgの重さにふらつきながらく歩く。


 100kgの重さが少年達の有り余る体力を奪い取っていくのか、足取りも鈍くなってくる。

すかさず「回さんか!!」と先輩の激が飛び手助けが入る、心配そうにサポートするOB達である。


 小さな漁師町の伝統あるお祭りは、人から人に受け継がれ若者たちを育てていくことになる。

 


11/2600の命(クロツラヘラサギの休息)

2014年01月11日 06時30分04秒 | 日記

   東区を流れる多々良川は、クロツラヘラサギの博多湾での生息地のひとつである。

河川時敷きは、ほぼ整備され近所の人が、ジョギングや犬の散歩などで遊歩道を利用している。

潮が引くと河口部は広々とした干潟ができる。

クロツラヘラサギは、生息数が全世界で2600羽程といわれ、

   近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いとされている。

このため絶滅危惧種Ⅰaに指定され保護されている。

この時期の中国や北朝鮮から渡ってくる。


 台湾や沖縄に行くのもいるらしいが、福岡の干潟で越冬する個体もいる。

数年に福岡で、前足に釣り糸が絡んでしまったクロツラヘラサギが、保護されたが直後に死んでしまったことがある。


 滅びゆく者の宿命はどうしようもないが、

河口で厳しい冬を越す2600分の11のクロツラヘラサギを見ていると、 妙に愛おしくなってくるから不思議だ。

 

 


荒波と海鵜

2014年01月08日 06時30分36秒 | 日記

 金印出土や志賀海神社等、歴史的遺産の宝庫である志賀島は多くの観光客も訪れる。

島をはちまきを巻くように周回する道路を、

島に入ってすぐに右折して1km程行くと右手の海の中に島が見える。

毎朝、日が上るとともに沖の方から海鵜達が羽を乾かすために付近の島に来る。

この日は、ミゾレ混じりの雨、冬の稲妻が走って時々雪が降る。

低気圧の影響で海は時化ている。

荒波が島に叩きつけ島を覆うように波しぶきがあがる。

道路下の岩場まで下りたが足元まで波が押し寄せ、逃げそこなって靴が濡れた。

雪が舞ってくれる事もなく、波をかぶって冷たくなった足を

車のヒーターで温めながら、冬はまだまだこれからと自分に言い聞かせながら我が家に向かったた。

 


筥崎宮玉せせりⅡ(今年もめでたく大円団)

2014年01月05日 06時23分05秒 | 日記

境内に入るとあちらこちらからと水が飛んでくる。

寒い日には、玉をせる男たちの体から湯気が立ち上るが、

今年は正月三が日天気のいい日が続いていた。


 山門には、小さな窓が開いていて神職の顔が見える。

この神職に玉を渡すわけだが、

丘組のものが渡すとその年は豊作になり、浜組のものが渡すと大漁になるといわれているそうである。

  
 祭りの起源は不明らしいが、500年ほど続くといわれている。

せられた年の数だけ男玉はかなりすりへってしまって

女玉に比べると小さくなっている。このまま擦り切れてしまい

小さくなりすぎたらどうするんだろうと思ってしまうが、

まぁ、その頃には、自分もカメラを向けることもできなくなっている。