東区を流れる多々良川は、クロツラヘラサギの博多湾での生息地のひとつである。
河川時敷きは、ほぼ整備され近所の人が、ジョギングや犬の散歩などで遊歩道を利用している。
潮が引くと河口部は広々とした干潟ができる。
クロツラヘラサギは、生息数が全世界で2600羽程といわれ、
近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いとされている。
このため絶滅危惧種Ⅰaに指定され保護されている。
この時期の中国や北朝鮮から渡ってくる。
台湾や沖縄に行くのもいるらしいが、福岡の干潟で越冬する個体もいる。
数年に福岡で、前足に釣り糸が絡んでしまったクロツラヘラサギが、保護されたが直後に死んでしまったことがある。
滅びゆく者の宿命はどうしようもないが、
河口で厳しい冬を越す2600分の11のクロツラヘラサギを見ていると、 妙に愛おしくなってくるから不思議だ。