おうどうもん(Oudoumon People of Hakata)

福岡周辺における祭りや四季の移ろいを・・・・・・

2014胴結舞(志賀海神社 成人への重い一歩)

2014年01月15日 06時24分05秒 | 日記

 

福岡市東区志賀島といえば金印出土でおなじみである。ここに志賀海神社があり、

正月月の15日に近い日曜日に歩射祭が行われる。

これは安曇百足(あずみももたり)の土蜘蛛退治に由来するといわれ、病魔退散、五穀豊穣を願う祭事であるという。


 胴結締は弓の練習に用いられる俵のことで、重さはおよそ100kgもあるという。

これを歩射祭の前日に新たに、射手になる若者が参道を200m程担いで大人になった証を見せる。


 これを担ぐのは、15歳位の若者で白装束に白足袋姿のいでたちで、

一人の少年が首からダイダイを紐でつないだものをぶら下げ、他に少年達が5名程がこれを支える。

後にはお囃子が続き道中歌を歌いながら、100kgの重さにふらつきながらく歩く。


 100kgの重さが少年達の有り余る体力を奪い取っていくのか、足取りも鈍くなってくる。

すかさず「回さんか!!」と先輩の激が飛び手助けが入る、心配そうにサポートするOB達である。


 小さな漁師町の伝統あるお祭りは、人から人に受け継がれ若者たちを育てていくことになる。