境内に入るとあちらこちらからと水が飛んでくる。
寒い日には、玉をせる男たちの体から湯気が立ち上るが、
今年は正月三が日天気のいい日が続いていた。
山門には、小さな窓が開いていて神職の顔が見える。
この神職に玉を渡すわけだが、
丘組のものが渡すとその年は豊作になり、浜組のものが渡すと大漁になるといわれているそうである。
祭りの起源は不明らしいが、500年ほど続くといわれている。
せられた年の数だけ男玉はかなりすりへってしまって
女玉に比べると小さくなっている。このまま擦り切れてしまい
小さくなりすぎたらどうするんだろうと思ってしまうが、
まぁ、その頃には、自分もカメラを向けることもできなくなっている。