カメラをカメラバックから取り出すときは、まずストラップを肩にかけるか手首に巻いてカメラを取り出すように習慣づけている。
その日も車のドアを開けいつものようにカメラを取り出した。
場所も何度も来たことがあるところだし、別に見知った顔があって急いでいたわけではなかった。
ところがその日は車から数歩踏み出したところで、何故か両手にカメラが乗っているのに気が付いた。
アレーッと思いながら重い方のカメラのストラップを、肩にかけようとした弾みに何故かカメラが手から離れた。
アッと思う間もなくカメラは重力に従って地面に落ちてしまった。
おまけにその付近だけが、コンクリートで固められていたのである。
レンズは表面上は何ともなかったが、ピントリングがうんともすんともいわなかった。
メーカーに修理依頼を出すと、約8万円の修理費用が掛かるといわれたのだが。
会員用の割引券で若干安くはなるが、6万円ほどの出費を覚悟した。
まぁ、10年近く使っているレンズなので点検すると思えばいいし、新品を買うとなると今でもそれなりの支出を覚悟しないといけない。
修理費用も最終的には半額ぐらいで済んだし、ゴムカバー等も新しくなったのでまぁーそれはそれでよかったと思っている。
幸いカメラは今のところ異常はなさそうだが、それにしても災禍の落とし穴はどこに待っているかわからない。
気を付けようストラップを先に肩に回し一歩を踏み出す。
長串山のツツジはヒラドツツジが見頃を迎えているはず。