彼岸花は、お彼岸の時期に咲くことから、そう呼ばれるらしいが
異名も多い、曼珠沙華、地獄花、死人花、幽霊花、死人花と
妖艶な花が可哀想になるくらい、ひどい名前がついている。
個人的には、この花に似合っているといえば、曼珠沙華が似合っていると思う。
これは、仏教の経典でおなじみのサンスクリット語の
音読みをそのまま漢字にあてたという。
毒をもちひどい時には、死に至らせることもあるほどだが
かっては、飢饉の折にその根を水でさらすことによって
食用となり人を救ったという。
鑑賞するぶんには、日陰も日向も似合っているので
写真の被写体としても、好きな花ではあるのだが。
写真を撮っていると、あれは、地獄花だよと父親が子供に教えていた。
地獄花ね~、できれば彼岸花、曼珠沙華って言ってほしいなと思いながら
シャッターを押し続けたが。
あっ、大切なこと、猛毒があることも、忘れることなく伝えてほしかった。