お散歩猫のキキとヒゲおじさんの日常

ヒゲおじさんは元遊園地の園長で家庭料理人、今は新聞の料理コラムニスト、猫のキキと前橋な毎日と家庭料理をお届けします。

路線価の下落は気にせずに、便利な道具を三つ紹介します…

2010-07-02 17:48:22 | ヒゲクマとキキの日記

昨日国税庁が2010年の標準宅地の路線価を発表しました。

上毛新聞の一面の見出しは「路線価、18年連続下落」、11面の見出しは「中心街下落底見えず」というものでした。

下落に歯止めがかからないことがよほど大変なことのようです。

11面には「県庁所在地で 前橋、4年連続最下位」と、前橋の路線価が県庁所在市の中で最下位であることが問題であるかのような見出しもついています。

   

10 前橋の路線価の最高値は東和銀行のところです。1㎡当たりの価格は、1992年には212万円でしたが、今年2010年は16万円です。

つまり、196万円値下がりした、比率にすると92%以上の値下がりになります。

庶民の常識的な感覚では信じられない下落ですよね。

これは、世界的に投資マネーが不動産価格を暴騰させ利益を得ようとしたいわゆる「不動産バブル」が破綻した結果なのです。

前橋に限らず日本全国、ほぼ一緒ですし、アメリカやヨーロッパの先進諸国でも一緒です。

つまり、1992年までの地価の値上がりが異常だっただけなのです。

専門家の分析では、いまだに不動産バブル破綻の調整は終わっていない、地価は実需要価格を超えているというのが冷静な評価です。

今回の路線価の下落も、バブル破綻の調整がまだ終了していないことを意味していると考えるべきです。

上毛新聞の10面では、こういう冷静な評価も紹介した解説が載っています。

   

10_2 ついでに、前橋が県庁所在市の中で最下位だという問題です。

最下位だと困ることがあるのでしょうか。

相続税や贈与税は安くて済みますし、土地が必要なときは安く買いにでることが可能です。

それに高崎の最高価格は36万円、この価格は水戸や宇都宮と肩を並べるか超えている価格のはずです。

不動産運用を主たる事業にしていたり、不動産を担保に金借りて何かしている方はお困りかもしれませんが、庶民にとしては、最下位だって別に何にも困りゃしないですよ。

   

路線価の下落は、このまちの皆さんに原因することではないと思います。

まあ、大げさな見出しに驚かないことですね…

    

Dscf3791 キキのグルーミンググローブを新しくしました。まだ、毛の生え代りが続いています。これは、カインズホームのペットショップで買いました。

Dscf3792 もう一つ便利なものを紹介します。「一毛打尽」という商品です。特殊なラバーでできています。

Dscf3793 Dscf3794

キキがよく寝ているネコマンションの屋上、たくさんの抜け毛が張り付いています。

「一毛打尽」のラバー面でこすると、布にからみついた毛を引き抜き、かき集め、束状にまとめてくれます。

電気もフィルムも使わない、とってもエコな道具です。本当に面白いようによく取れますよ。

これは、「カルナバール」で買いました。

    

Dscf3801 HDで買ったおしゃれな浅漬鉢でしば漬け漬けたら3日でできちゃいました。心配なので、また実験をしています。お昼に漬けたら、2時間後にはもう水が上がっていました。

でも、ほんとう、うまくできるんで感心しています。

この浅漬鉢を企画・制作している会社は(株)キントー、この手の雑貨の分野では知る人ぞ知る会社なんだと消息通に教えられました。

確かに、私が持っている益子焼の2リットルの陶製の鉢は4千円から5千円します。大きさも大きいです。

他のガラス器のメーカーも似たような商品を出していますが、どれも価格が5千円以上します。

キントーのは、1260円です。中国の工場で作っているソーダガラス製ですが、それにしても安価です。

   

今日は便利グッズ3点のご紹介でした。

二代目とユキ子さんは、直派若柳流の東北地区の講習会に出かけました。

ヒゲクマは、城東小学校の寺子屋のお手伝いに行ってきました。

  

今夜は夕ご飯は作りません。

    

Photo_10 ウェブページ、「野村たかあき作 風神の子等雷神の子等 in高崎高等養護学校」がアップされています。ご覧ください。

   

写真はクリックするとポップアップしますよ                               Ccf20080630_00000_2

  

200806072 次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、明日7月3日(土)に掲載予定です。今回が掲載で50回目になります


朝倉田んぼの田植えが終わって、コチドリが渡ってきて、カンゾウが咲いた…

2010-07-02 07:13:49 | ヒゲクマとキキの日記

Dscf3755 昨日の午後は、広瀬川を下って、山王町経由で下佐鳥町へ行きました。広瀬新橋の上から見た広瀬川、岸の緑がすっかり夏もようです。

   

Dscf3756 下佐鳥町のすぐ北側の朝倉田んぼ、すっかり田植えが終わっていました。美しく水の張られた田んぼを眺めているのはとても良い気持です。

Dscf3760

田んぼの中の長い一本道、前橋の周辺で、こんなに長い一本道はここにしかありません。

早苗田を渡ってくる風を受けながら、ノンビリした気分を味わっていました。

ゆっくり走っていたら、ピピピピピピピピピ ピピピピピピピって澄んだ鳥の声が聞こえてきました。

Dscf3769 いました、コチドリです。コチドリは夏になると大陸から渡ってくるんです。写真の上、休耕田の中でしきりと餌を探しています。ポップアップすると見えますよ。

Dscf3766

拡大すると、こんな姿をしています。胸の黒帯が目印です。

田んぼの中や休耕田でピピピピピピピピってさえずりが聴こえたら、静かに探してみてください。

きっと見つかりますから…

    

あすこの田はねえ
あの種類では窒素があんまり多過ぎるから
もうきっぱりと灌水(みづ)を切ってね
三番除草はしないんだ
  ……一しんに畔を走って来て
    青田のなかに汗拭くその子……

宮沢賢治の詩、「稲作挿話」の冒頭の一節です。

   

この国で水田がつくられるようになったのは、紀元前10世紀まで遡れる可能性があるって聞いたことがあります。

そうすると、もう3千年にわたってこの国の人たちは田に水を引き稲を育ててきたんですね。

  

Dscf3775 水路の端にヤブカンゾウが咲いていました。

この国の人たちは、三千年にわたって、総ての田に等しく水が配られ、総ての田で等しく稲を実らせる技を磨き続けてきたのですね。

ほんとうに、すごいことです。一面に水が張られ、早苗が植えられた朝倉田んぼのど真ん中でこんなことを思っていました。

    

そうだ、カンゾウの蕾って食べられるんですよ、昔からこの国の人たちが食べてきた食材です。

てんぷらにするとおいしく食べられますよ。

   

ホウネンエビは食べてはいけませんが、カンゾウの蕾は食べてよいのです。

    

Dscf3777 帰り道、天川原町で木蔭で昼寝する猫に会いました。夏でなくては見られない猫の姿です。

   

Dscf3788 こんな日は、ビールが旨いです。二代目からいただいたビアグラスをはじめて使いました。渦巻きもようで、酔いの回るのが早いような気がしました。

Dscf3789 ご近所のAさんにいただいたベリーを煮てデザートにしました。おいしかったです、ありがとうございます。

    

この記事は一つ前の7月1日の記事の続きです。

     

Photo_10 ウェブページ、「野村たかあき作 風神の子等雷神の子等 in高崎高等養護学校」がアップされています。ご覧ください。

   

写真はクリックするとポップアップしますよ                               Ccf20080630_00000_2

  

200806072 次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、明日7月3日(土)に掲載予定です。今回が掲載で50回目になります