土曜日の午後、「ミシ」にお初にお目にかかりました。上泉町のKさんの菜園です。
コチラはヒゲクマが草退治をしている空き地に自生している赤シソですが、見た目はそっくりです。
でも、調べてみたら、「ミシ」はシソ科の植物でなくて、ヒユ科という独立した分類群の植物です。
ケイトウ、ハゲイトウ、センニチコウはこの仲間に属する観賞用植物です。
ガーデニングで流行っているアマランサスも仲間です。
その中で食用になるものが、「ミシ」とか、「ヒユナ」と呼ばれているようです。
中国料理の世界では、北京語で莧菜(シエンツァイ)と呼ばれている菜っ葉です。
どうして食べようかなと思って、まずはそのまま丸かじり、エゴ味が強くて生食には不向きのようです。
ゆでるとエゴ味はとれますが、茹で菜としてはホウレン草や小松菜にとてもかないそうにありません。
インターネットで調べたら、ニンニクの風味をつけて油いためにする中国料理が載っていました。
油いためにすると、ホウレン草の油炒めのよう、おいしくいただけます。
面白いのは、油で加熱すると、葉っぱの赤い色素が油にみごとに溶け出すことです。
そこで出来上がったのがこの料理です。
「ミシ」の葉だけちぎって、刻みしょうがと一緒に油いためします。たまたま少しベーコンがあったんで、細切りにして一緒にいためました。
別にトリガラスープ(市販のガラスープの素使用)を用意して、油いためした「ミシ」を加えます。
塩・コショウで味を調えて出来上がったのが「ミシ」のスープです。みごとな赤色のスープです。
写真のは冷たく冷やした状態、暖かくても、冷やしてもどちらもおいしいです。
でも、やっぱせっかくだから酒の肴をつくることにしました。
韓国料理のエゴマの葉の醤油漬けをするときの漬けダレを用意して、むしった「ミシ」の葉を5~6枚ごと葉柄を持って漬けダレをまぶします。
漬けダレのレシピです。水100ml、醤油大サジ4、酒大サジ3、砂糖大サジ1、すりゴマ大サジ2、おろしニンニク大サジ2、おろしショウガ大サジ1、胡麻油大サジ2、ヘテ唐辛子(荒挽き)大サジ2です。ヘテ唐辛子はキムチをつけるときに使う唐辛子ですが、なければ普通の一味唐辛子を大サジ1杯に減らして使ってください。
漬けダレをまぶした「ミシ」の葉は、保存容器に重ねてゆきます。こうして1時間も置くと葉はしんなりします。しんなりすれば食べられます。冷蔵庫でかなり長期に保存できます。
はい、コレが出来上がった「ミシ」の醤油漬けです。
早速「ひろ子」に持ち込んで、居合わせたお客さまに試食してもらいました。
スープも醤油漬けも、ちゃんと合格点いただけました。
昨夜、「天ひろ」に醤油漬け持ち込んだら、ご主人豆腐に乗せて食べて「うまい!」褒められちゃいました。
醤油漬けはそのままでも、ご飯に乗せても、冷奴の調味料でもおいしいみたい、いろんな食べ方ができそうです。
この醤油漬けは、青シソ又は大葉でつくるとおいしいです。庭先に青シソの生えている方、安い青シソを売っているのを見つけた方は是非お試しください。
この写真はKさんの菜園で見た菊芋の葉っぱです。菊芋って山形名物の「おみ漬け」という漬物には必ず入っているのですが、ヒマワリの仲間なんです。このまちで作られているのを見たのは初めてでした。
菊芋はこの植物の根塊、ちよっと根生姜に似ています。
別名「カライモ」とも呼ばれますが、さつま芋とは全く関係ありません。
東北地方では、おみ漬けをはじめ、梅酢漬け、味噌漬けなど漬物にして食べています。
今日の午前、上泉のKさんのところへ試作した「ミシ」の醤油漬けを届けに行きました。桃の木川を渡るとき、もうものすごい暑さになっていました。
笛吹きさんと青井食堂でビールを飲んだ帰り道、空には白い入道雲が立ち上がっていました。
そうそう、昨日の記事で、「前橋市長高木政夫さんは、「所用」を理由に陳情者に会わず、秘書課長に対応させたそうです。」と書きましたが、その後、前橋市長から前橋赤十字病院現在地建て替え推進協議会に対して「会いたい…」って連絡があって、20日に10人ほどの自治会長さんが市長と面会することになったんだそうです。
そうですよね、ちゃんと会って、皆さんの意見をきちんと聞くのは当然のことです。
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次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」(朝日新聞群馬県版)は、明日7月31日(土)に掲載予定です。野村たかあきさんはどんな挿絵を描いてくれるのかな?