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マア当たるも八卦では無いですが、上手く行ったり失敗したりでソコソコな確率で現在の点数辺りで浮き沈みをしております。
そういう流れの碁が多いので、攻められる・追いかけられるのは日常茶飯事なわけで、逃げるのを生業としているような感じではありますが、心しておかなければならない「逃げの鉄則」があるようです。
マアそもそもが、逃げ遅れて捕獲されてしまうようでは宝の山に埋もれてしまうようなもので。いけませんね。
「忍び込んで、追いかけられて逃げ場を失う」これもダメですね。
大名屋敷に忍び込んで発見され「出会え!出会え!」で捕まってしまうのは準備不足・・・そもそも逃げ場を用意していないという準備不足
「まず逃げ道を確保してから・・・」それがルパンとか次郎吉のセオリーだし囲碁の場合はそこで開き直って所帯を持ってしまうという手もある
そうは言っても一族の存亡をかけてイチかバチか突入する時もありますが、この時は失敗しても確信犯ですから「ヘイ、あっしが悪ウございました」で投了するしか無い。
相手の勢力圏に入るのも怖いけれど、入られる方も怖いでしょう。
一番難しいのは勢力圏の境界線辺りで様子を覗うという手でしょうか?
深すぎれば血戦の火蓋が切って落とされるでしょうし、浅ければ相手に喜ばれるだけだったりして・・・
見極めが難しいのですが、それだけにこれも碁の醍醐味の一つでしょうか。
もっとも私の「快感」の第一は「追い詰められて、何処にも逃げ道が無いようなところをすり抜けていく」とか「ほぼ御臨終の見えるところにシノギの用意がある・・・」
こういう時はシノギの一歩手前までは相手の大チャンスの状態です。
ですから相手は当然チャンスを意識して、慎重に取り逃がしの無いように気持ちを引き締めてきます。
ここにも勝負のアヤが潜んでいるようです。
「慎重すぎて止めを刺し損ねる」
「チャンスを意識しすぎて気負いすぎて自分の疵に気がつかない」
こういうことは私のようなザルレベルではよくあること
ということは一見大ピンチなのに、もしかすると「相手がやりそこなうと」大チャンスに変わってしまう・・・
トランプゲームに2・10・J(ツーテンジャック)という遊びがありまして、カードによって点数が決められており、同様にマイナス点のカードもあります。
マイナス点は欲しくないのですが、一つだけ特例があって・・・マイナス札を全て集めると従来のプラスとマイナスが入れ替わるという大逆転。
まさにそういう気分ですね
元々、その一点を乗り切れば良いという設定ですから・・・
江戸川柳でしたか「その明日、橋の欄干 疵だらけ」というのがあります。
どんなに弁慶が強くても、振り回す薙刀に触れさせなければ良い訳です
ところで今日のネット碁で、まるで今日の話見たいな一局が出来ました。
例によって私が稼いで、更に相手の大きな地模様を値切ったところで大反発を招き、戦いが始まった。
戦いは私の利あらずで15子ほどの意志をダメ空きでちぎられまして、実損で40目は下らない被害
しかしその反対側で相手の石を捕獲して、且つ取られた石の息が完全に止まっていないので、何かの弾みで息を吹き返すかあるいは、コウ立てには数回使えるのがオマケみたいな別れでした。
そこで相手から第2弾のお咎めが来たのです。
これも相当厳しい攻撃で、「相変わらず私のシノギの腕を試されている?」
チラッとそう感じたのが、今にして思うと最大の敗因だったかも知れません。
気分がシノギになっている・・・
結論から言うと、「守りだけでは、守りきれなかった」
局後に並べ直してみると、「反撃を含んだ守り方」があった・・・おそらくこれがこの場面での正しい手であっただろう
1手30秒の早碁ではあったけれど、考慮時間は5分以上は残っていたし・・・『後で気がつく、何とやら』
この場面が両者の勝敗を分けたところでした。
「ピンチ」を強く意識しすぎて、「チャンス」が見えなかった
さてさて、上手くいったり、酷い失敗をしたり「ザルは楽しい」と言うか「ザルは情けない」
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