打越通信

日記ふういろいろ

呼子

2017-07-17 18:00:00 | 小旅行
博多祇園山笠の次の日は父の5回目の命日だった。
山笠から帰り実家の水俣に帰る予定でいた。
しかし体調(というか気持ちのほうが)に頑張りが出なかった。
次の日は久しぶりに熟睡が出来き、爽やかな目覚めだった。
それでも精神的に参っており実家に帰り一泊して帰ってくる元気はなかった。
父と母の位牌と遺影に深く頭を下げた。
「お父さんの好きだった海でも見に行こうか。運転は私がするよ」
珍しく妻が言う。
ナビに「呼子」と登録して道を進む。
唐津を過ぎてもナビは妻の実家のある佐世保方面を案内する。
おかしいなとナビを確認すると長崎県の呼子を登録していた。
佐賀県呼子を再登録してクルマは回れ右をして今来た道を引き返した。
呼子大橋の手前で休憩する。
案内板に呼子大橋の下に弁天島(弁天神社)があるようで遊歩道のようなものがあるようだ。
海べりまで降り、小さな橋を渡り小さな瀬のような所に来た。
そこで子犬を連れた夫婦と水遊びをする家族がいた。
子犬は水を怖がる様子もなく水辺まで行き、波が来るたびに後ずさりをしながら遊んでいた。
家族連れは浮き輪を浮かべそれぞれに気持ちよさそうに浮かんでいた。
しばらくそんな光景を見ながら海を見ていた。
さすがに夏の日差しは強いが、浜風が気持ち良かった。



呼子大橋を渡り加部島(かべしま)の風が見える丘公園に行った。
その高台にある公園からの眺めは良く、呼子大橋や呼子の街中が見渡せる。
反対側にはきれいに整備された畑、その先にいくつかの島が見える。
それからが大変だった。
ナビを頼りに島を一周しようと試みたが、何度も何度も同じ場所をクルクルと回る羽目になった。
なんとかそのループにような所から抜け出し、島の最先端に到着した。
クルマを道端に置き暑い夏の日差しの中をしばらく歩いた。
すると海べりに青々とした牧草地が見えてきた。



細い道をずんずん歩いて行くと牛たちが放牧されていた。
ここだけは別世界のような所だった。



海を見るといくつもの島や瀬が見える。
呼子にこんなところがあるとは思いもしなかった。
しばらく感動しながらも再び大橋を目指し2度ほどのループしながらも大橋を渡った。
呼子の街中は物凄い渋滞になっていた。
呼子名物のイカ刺し料理店はどこも大勢の人(クルマ)であふれかえっていた。
道の駅のような所がありそこにクルマ停めて街中をブラブラする事にした。



漁港を歩いているとあちこちにイカが干してあった。
地元のおばちゃんが干しあがったイカを取り込んで、新しいイカを干していた。
朝一が有名なところだが、昼間でも市は出ていた。



体格の良い相撲取りのような男たちが出店を取り囲んでいた。
Tシャツの文字を見ると「中州流れ」の文字が見えた。
追い山の翌日とあり、慰安のための団体のようだった。



クルクル回わるイカ干し機の前でイカを指すおばちゃんが言う。
「一度に200杯させるんですよ」

何度も来た事のある呼子の街だったが、こんなにゆっくりとしたのは初めてだった。
私としては良い気分転換になったのだが
「イカ料理は?」
と妻は嘆いていた。


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