システムとしては、切り捨てを創った時点で「失格」ではある。
ただ、その時のその作者の反発、それには…重い同意はある。
「お金を下さい」
というシンプルな要求に対して、何と返答するか?だ。その内容で、その社会がどう言う物か、何となく解る部分はある。基本的には「働けば?」だが、大阪のビル火災、その犯人の状況を前に、それが言えるのか、だ。
ともかく今の社会システム、そのセーフティネットには不備がある、時代に合ってない、と言うか、ともかく切り捨て容認は「普通」ではある、明治か昭和初期の如くに、だ。あの頃の、実際には問題があるシステムのまま、その当時の発展とかそう言うのに依存し…日本も、ここまで来てしまった。
インターネットの登場は、幸か不幸か?ではある。情報は収集し易くなったが、それだけに、問題の発覚と深刻さが、以前よりも解る様にも成っている。「職が無いんです」何故探さない?を言えた昔と今、だ。既に、理解はされている、効率化の結果、職はどんどん無くなって、雇用可能な人員は減っていくのだ。探しても無い、と言う、それが解る時、不意に、目の前には断崖がある。
何か何処か、間違えていても、どうも、それを止める事が出来ない。
自分も、”感覚”が変わる何かを自覚はしたりする。今までは、職の無い技術者に職を!というベクトルだったが今は、「技能の無い一般人に糧を」そうなりつつは、ある。自身の構築したシステム上の「最下層」が変化しているのだ、とは思う、いい面はある、今までにない問い、という事は、「今まで居なかった人々が入ってきてる」という事だ、市場?としては膨らんではいる、しかし。それだけに、自分の感覚が考慮してなかった部分にも今は、要求がある訳で。
絵は描けません、プログラムも組めません、音楽もセリフも、ともかくゲームに必要とするすべてのスキルが無い状態の人間は、”ここ”でどうやってお金を得ればいいんです?
自分自身もまた、そうなりつつある今、その問いはちょっと重い。
windows11を購入するだけで、何かの職が得られるのですか?
というと、そこには返答できない部分はやっぱり、有る。この図も、微妙にイミフでもあって。
ともかく最大の欠落として、「人力発電機」それを、世間が受け入れてない、というのは重い。あの大阪ビル火災の犯人の前に、この場所があったら彼は、少しは事態を打開し得ただろうか、それとも。巻き込まれて死んだ人々も切ないが、店子もいない、貯金もない、そんな状態を想像すると、”救わなかった何か”にどうしても、理不尽は向いてしまう。
”それ”がそこに有れば、なんとか生活費くらいは生成出来たのでは。
しかしもちろん、それは今見えている世界には、無いのだ。
それが許容される?様な感覚も、どうも見えない。
そして、ビル火災を起こした犯人へ、その否定は向いている。
何かの、暗闇は、思う。
使用イメージ
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im9664330
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