ＳＦその歴史とヴィション

春日井市にあるザモール春日井というショッピングモールで、
１年に１回、この時期に古本市が開催されています。
今回の獲物はこれ、「ＳＦその歴史とヴィジョン」（ＴＢＳブリタニカ1980年）
こんな本が出ていたなんて知らなかったなあ。
さっそくザモール春日井にあるマックでハンバーガーを食べながら読み始める。

原著は1977年に出ている本なので、
「ＳＦの現在」という章であってもせいぜい1970年代の作品までしか俎上にあがっていません。
逆に始まりは「フランケンシュタイン」をビッグバンとして、
その直後に現れたポー、ベラミ、ヴェルヌ、バローズを４大先駆者として紹介しています。
ベラミは「顧みれば」ですね。岩波文庫で1953年に出たあと復刊されていないようです。

巻末には、この本が書かれた当時のＳＦ十大小説として１０の作品が挙げられています。

あれ、この章だけはどこかで読んだ記憶が。

その中に「アルクトゥールスへの旅　著：ディヴィッド・リンゼイ」が入っています。
折りよく、文遊社から改訂新版が出ました。
中村保男は亡くなっているので、共訳者の中村正明が改訂を行ったのでしょうね。

サンリオＳＦ文庫版

表紙イラスト（画：加藤直之）がＳＦファンタジイ風ですが、作中にこんな場面はない（はず）。