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チラシの裏

シャーロック・ホームズ 恐怖!獣人モロー軍団

2015年06月14日 | ミステリ
思っていたほどには、笑えなかったのが残念。
いや、笑わそうとして書いていないのは承知のうえですが、
タイトルが秀逸すぎて期待がふくらんじゃいました。

若干(というか相当に)独りよがりな設定と適当なキャラクター起用のせいで、
せっかくの着想が上滑りしてC級作品どまりなのが惜しい。
同じ時代を背景に同じようなキャラクターを起用したアラン・ムーア原作の
「リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」と比較すると
料理法がいかに素材まかせで雑なことが分かると思います。

そういえばホームズとチャレンジャー教授は、
マンリー・ウェイド・ウェルマンの「シャーロック・ホームズの宇宙戦争」でも協働していましたね。
こちらでは割と仲良くやっていたのになあ。

ウェルマンは国書刊行会の『ゴキゲンな』「アーカムハウス叢書」で
「悪魔なんかこわくない」が出ていました。
西部開拓時代のエクソシストものとして、意外におもしろいんですよ、これ。



そして版元の竹書房文庫は来月になんと
オールディスの「NonStop!」(「寄港地のない船」)を出すという
快挙をなしとげる予定ですので、
ミステリ分野でももう少し頑張って面白いものを出してくださーい。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イメトレしといてください! (ハレンチ和尚)
2015-06-18 22:34:36
http://www.kaijusakabakanpai.com/
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アニメ、なのか? (非・哲学的先輩/)
2015-06-19 00:07:37
蛙男商会はなんでもやるねエ…

ガラスの仮面ですがZ!

くらい面白いといいなア。
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Unknown (ハレンチ和尚)
2015-07-21 00:51:07
最近、自転車マンガにはまってマカロニほうれん荘以来のチャンピオン読者なのですが(番外編が連載されてる別冊まで…)別冊の方で連載されてたホームズモノが無事終わってました。懐かしいSFガジェットにまみれた、推理より暴力という良い探偵譚でしたよ!(個人の感想であり、作品の出来を客観的に保障するモノではありません)
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初歩的だよ (非哲学的先輩)
2015-07-22 09:02:08
ありがとう、それ「ガンロック」のことかな。
「ガンロック」と聞けば、
「ムッシュムラムラ」と答える世代ではあるけどね。
ホームズの格闘技ならば「バリツ」だし。
前から思っていたんだけど、
世田谷の若旦那が
ホームズの兄貴、マイクロフト・ホームズの絵に
よく似ているんdあよなあ(個人の感想)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Mycroft_Holmes.jpg
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Unknown (ハレンチ和尚)
2015-07-24 03:52:17
なんとなく無敵感漂わせてるとこも似ていて腹立たしいですよね!(えーっと…ツッ、ツのダ君の感想です)

ガンロックのマイクロフトは禿頭のグレイというか…若旦那より僕に似てましたわ…!(本人の感想)

本屋で寄港地のない船の文庫を見かけましたけど、佐藤史生作品にちょくちょく出てきた巨大な複合船のイメージ元なんでしょうかね。
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マイクロフトブラザース (非哲学的先輩)
2015-07-24 23:45:18
マイクロフト兄弟として幾多の難事件を解決するも、
足手まといの下っ端マイクロフトが、
長兄マイクロフトから舌打ちと叱責を受ける、というミステリ…
意味ないね。

「寄港地のない船」は、いわゆる
「実はでっかい宇宙船の中の話でした!」というSFオチの
オリジンの一つ。もう一つはハインラインの「宇宙の孤児」」。
持っていると手ごわいSFヲタの攻撃を無力化できるアイテムなので。
まだ読んでないけど。
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