今日、ひさしぶりに地元の町にある古本屋へ。
早川書房の「世界SF全集」をバラで売っていたので、
『世界のSF 古典編』『世界のSF 現代編』を購入。
こういうアンソロジーの巻が好きなので。
昔の本はズッシリと重いですね。
同じ店のマンガの棚を見ると、
倉多江美の『一万十秒物語』、小学館から出ていた初期短編集3冊、
主婦の友社のGLコミックス『バンク・パムプキン』が。
まとまって出ているので、ファン . . . 本文を読む
このコレクションを見ているだけで至福の時間です。楽しかった!
個人的体験から言うと、じつはこういうジュブナイルミステリはほとんど読んでないんです。
少年探偵団は「透明怪人」1冊だけ、
あかね書房「少年少女世界推理文学全集」は「ABC殺人事件」と「マギル卿最後の旅」しか読んでません。
すぐ創元推理文庫に行ったので、ジュブナイルはSFのほうに思い入れがありますね。
話はそれますが、この「マギル卿最後の . . . 本文を読む
「世界はぼくのもの」青心社
「御先祖様はアトランティス人」朝日ソノラマ文庫海外シリーズ
「ボロゴーヴはミムジイ」ハヤカワSFシリーズ
このカットナーの本は、タマが少ないせいかアマゾンや古書サーチエンジンで探すと妙に高い値がついてます。
反対にハヤカワの銀背のSFのほうが安いとは、時代が変わったんですね。
そんな高値の本を買う人がいるのかどうかわかりませんが、
古本で高いレア本を買うよりも、いま出版 . . . 本文を読む
本を整理していて、いろいろ見つけたものがありまして、
思わず読みふけってしまったのが、この「紙魚の手帖」です。
創元推理文庫の新刊に入っていた投げ込みで、
1983年からいつまであったのかなあ、
1987年の35号までいくつか手元にあるけれど。
内容は新刊案内、エッセイ、コラムがB4サイズの裏表に詰め込まれています。
新刊案内は座談会形式になっていて言いたい放題。平気で自社本に突っ込みいれてま . . . 本文を読む
本棚から整理した本をいわゆる全国チェーンの中古本店に持ち込みました。
持ち込んだ半分ちょいが買い取り、あとは値がつかないということなので、
持ち帰って捨てることにしました。
それはいいんですが、
その店内で話には聞いていた「セドラー」を目撃しちゃいました。
文庫本の棚の前で、携帯をつかって相場を調べてんですね。おっさんとおばさんが別々に。
たかが文庫ですから、そんなすごいブツが落ちているはずは . . . 本文を読む
久生十蘭をはじめてちゃんと読みました。
顎十郎捕物帳は読んでましたが、「魔都」は最初の10ページぐらいで投げてしまった私にとって
久生十蘭の短編は面白いのか?、という心配は杞憂におわりました。
おもしろい!(当たり前ですよね)
わたしにとって久生十蘭についての情報は、結局都筑道夫の本しかないのですが、
都筑道夫は久生十蘭の小説技巧至上主義者的な側面しか書いていない。
同業の作家(しかも都筑道夫 . . . 本文を読む
ブラッドベリ-トリュフォー 「華氏451度」
築ん十年という古い家に住んでいるので、
本を買うことを少しセーブしつつきたのですが、
どうにもやばい状況になりつつあるので、
ちょっと前から静かに流行りつつある「自炊」に手を出そうかと思っております。
密林を調べると、「自炊」にはふじつーのスキャナと文具会社の裁断機が必要であると書かれております。
たぶん遠くないいつかにそれらを導入する予定 . . . 本文を読む
時代小説といえば、横溝正史の「人形佐七捕物帳」が中学生の頃からの愛読書でした。
マセたガキというか、横溝正史が主人公の岡っ引きをスケベなあんちゃんに設定したのがいけないんですね。
いや、ホントにスケベなんですから。
半七親分も平次親分も女性には淡白というか、まったく興味がないように描かれていますが、
佐七親分はそれらの先輩たちより若いぶんだけ、
元太夫の小股のきれあがったようなおかみさんがいる . . . 本文を読む
SFラブロマンスとか新聞広告にあったので、買ってきました。
こういう種類の本はビジネスマンが出張のときに新幹線の中で読むものだと思っていました。
べつに家で読んでも大丈夫でした(^O^)
少年が憧れの女教師をはじめ、タイムスリップした江戸時代初期の出会う女性とやりまくります。
タイムスリップした、というところだけがSF風で、あとはもうひたすら…です。
ちょいとシルヴァーバーグの「時間線をさか . . . 本文を読む
いまどき中小出版社がツブれる、という話はそんなに珍しくないかもしれませんが、
東京三世社が、営業を停止するようです。
http://www.shinbunka.co.jp/news2010/08/100803-01.htm
私が学生のころは、マイナーな漫画作家の作品をハードカバーで出していて、
採算とれるんかいなーと思っていたのですが、
長ずるにしたがって、いわゆる「成人向け」 . . . 本文を読む
『「新青年」ゆう雑誌おましたやろ。しょっちゅう読んでいる。仕事しとるんかいアレ』
(「鞍馬天狗のおじさんは」竹中労)
鞍馬天狗こと、嵐寛寿郎が山中貞雄を評した一言です。
山中貞雄についての興味は、この一点につきます。
山中貞雄が読んでいたその頃の「新青年」は、
編集長が横溝正史から延原謙、また水谷準へとバトンされ、
モダニズムを売り物にする若者向けの、
いまで言うカルチャー雑誌の相を呈していたと . . . 本文を読む
江口寿史が少年ジャンプに連載されていた「ストップ!!ひばりくん!」が
小学館クリエイティブから、未収録話を収録して刊行。
いい仕事してますね、小学館クリエイティブ。
当時の絵はマンガ業界最先端のおしゃれ感覚でしたが、
3巻収録の中断直前話の加筆部分は、ファッションこそ今のものですが、
タッチがちょっと枯れた感じになってます。
28年の時の流れはこれだったんですね。
昔は大笑いして読んだものです . . . 本文を読む
ジョー・R・ランズデール短編集「ババ・ホ・テップ」
ランズデールの作品はけっこう翻訳されていますが、読むのはじつはこれが2冊目。
「ティム・バートン版バットマン」がヒットしたときに、便乗本として出ていたバットマン/サンダーバードの恐怖」(竹書房文庫)が最初の邂逅。ちょっと自慢。だけど話をすっかり忘れているのが情けない。
で、この「ババ・ホ・テップ」(プレスリー対ミイラ男)という短編は、プレスリ . . . 本文を読む
C・A・スミスのゾティークが纏まって、
『ゾティーク幻妖怪異譚』として
創元推理文庫から出ました。
翻訳は大瀧啓裕なので、must!です。
しかし、くやしいので
創土社「魔術師の帝国」
創元「イルーニュの巨人」
国書刊行会「呪われし地」
ポプラ社「アトランティスの呪い」
朝ソ文庫の「魔界王国」が本棚のどこにいったのか見つからない。
. . . 本文を読む
作品はほとんど読んでないのですが、
妙な同時代感があって、死去の報を見たときは大きな喪失感が。
遅すぎたグインサーガアニメ化をもって瞑すべし、ですね。
そのグインサーガは始まったころは「100巻で完結!」
とうたっていたのに、終わる気配もなく未完なのは残念。
10巻あたりで、
「最後は双子の女の子は恋に身を捧げて王位を放棄、
男の子は謀殺され、
クリスタル公アルド・ナリスが一瞬王位に着くも、 . . . 本文を読む