はるかな過去、宇宙人の遺伝子操作によって地球人は誕生した。
説明のつかない古代の遺物や絵画はどれも宇宙人を写したもの。
神話は宇宙人にまみえた地球人の記録。
いかがわしさならメガトン級。
角川文庫に背がオレンジ色のシリーズがあって、
精神世界モノやこういうトンデモ系の本が入っておりました。
古代宇宙飛行士モノだとデニケンさんが一番有名ですかね。
いかがわしいけれど、けっこう好きなんです。
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いま気づいたのですが、
「グローリアーナ」がこの本の邦題ですけど
一般的には「グロリアーナ」ですよね。
英国NWSFの旗手、マイケル・ムアコックの代表作にして、
今はなきサンリオSF文庫で予告だけの遺産(現在創元推理文庫では品切のようす(T_T))
グローリアーナとは16世紀英国の支配者エリザベス1世の別名でして、
この本は別世界のエリザベス1世下の英国(というかどこ?)
をグロテスクに華麗に . . . 本文を読む
翻訳されたマキリップはたいてい読んでいるのですが、
栄えあるハヤカワFTの1冊目「妖女サイベルの呼び声」や
「イルスの竪琴シリーズ」がいまだに一番です。
でも「茨文字の魔法」はもしかしたらそれらと並ぶかも。
この作品の趣向は、
A本を読む少女
B太古の歴史(少女が読んでいる本の内容がこれ)
C現在の状況
この3つの筋が最後にぐっと纏まるところです。
やられた!と思いました。
私は男なので、女性 . . . 本文を読む
これ意外にイイですよ。
銭形平次全作品の中から、怪奇・ミステリー色の濃い作品を集めたものです。
じつは野村胡堂にはこういった伝奇・怪奇ものが多いそうで、
人情捕物帳の著者とは別の顔も知ってほしい、と解説にありました。
たしかに、どれも横溝正史が書いていてもおかしくないようなものばかりです。
そういえば東京の若旦那に頼んで入手してもらった野村胡堂作「三万両五十三次」をこの機会に最後まで読むー、読め . . . 本文を読む
うちのほうのシネコンではもうすぐ終わりそうなので、
あわてて観に行ってきました、「K-20」。
「カリオストロの城」+「ロケッティア」(÷4?)
でしたが、それなりに楽しかったです。
BDバッジをつけた少年探偵団も登場します。
原作を解体して、
「太平洋戦争を回避できた日本の1949年」という舞台に使える素材を再構築、
ジュブナイルな冒険モノを見せてくれました。
あくまで北村想の「伝・怪人二 . . . 本文を読む
ミステリ・SFのプロパー作家ではないようですが、内容は完全にミステリ。
19世紀末のニューヨークを舞台にして、老人偽死事件を追う新聞記者。
不老不死を願う金持ちに怪しげな手術を行うマッドサイエンティストも出てきて、
けっこうスチームパンクしてます。
ジャック・フィニイを連想させるようなノスタルジック感もいいです。
【E・L・ドクトロウ著 文藝春秋】 . . . 本文を読む
【絵画で読む聖書 中丸明著 新潮社】
聖書を初心者に分かりやすく説明してあるんですが、
登場人物が「名古屋弁」でしゃべってます。
なんで名古屋弁?
それは、バビロニアが尾張平野のように川にかこまれた土地なので、そこで話されている言葉も名古屋弁のようにミャーミャー言っていたのではないか、という理由だそうです。(#^.^#)
そういえば、【盗まれた国書―飛鳥探偵帖 上宮真人著 角川文庫】では聖徳太子 . . . 本文を読む
19世紀末に英国で書かれた冒険小説です。
とある国の皇太子と瓜二つの主人公が波乱万丈の冒険をくぐりぬけ
ヒロインと結婚する、というところで…
現代の冒険小説の源みたいな作品ですが、今読んでも面白いです。
別ブログで映画「The Great Race」のことを書いていたんですが、
そういえば、
トニー・カーチス、ジャック・レモン、ナタリー・ウッドが出演している、
このコメディ映画の後半がなぜか . . . 本文を読む
角川文庫版が絶版になりHJ文庫として復活して、
さらに続編まで出たのは欣喜です。
が、続編は読んでません。
同じ本ですが、HJ版は訳者が安田均ではないので…
でも、ストーリーは面白いっすよ!
ファンタジイを骨組にして、演劇、本格ミステリ、SF等をとりこんだ超娯楽作。
粗筋を読んだときに、だいたいのプロットは分かってしまうんだけど、
しっかりと読ませるリーダビリティはさすがです。
ちなみに著者 . . . 本文を読む
18年前は怒涛のマキャモン旋風が吹き荒れ、
次々と翻訳されていたんですよね。
その中でもたぶん一番の面白さ。
(全部読んだわけじゃないので言い切れませんけど)
SF+ホラー+青春小説等々、なんでもあり、の大通俗大会。
上下二巻なんだけど、主要登場人物の書き込みとスティンガーがやってきたことに気付くまでが上巻。下巻では町の人々が殺戮のなかを「化け物」のスティンガーへ反撃を始める。
はっきりいっ . . . 本文を読む
ロックをテーマにした、というところがミソのホラーアンソロジー。
やっぱりキングの巻頭作「いかしたバンドのいる街で」が一番でしょうか。
バディ・ホリー、ジャニス・ジョプリンがゾンビに!
ロックミュージシャンの怨霊が延々とライブを繰り広げるゾンビタウンの市長は当然エルヴィス!
ジミヘンを扱った「ヴードゥー・チャイルド」、
プログレバンドがテーマの「鎮魂歌」、
ロックの自由さを堂々と歌いあげるシャ . . . 本文を読む
一時期、山田風太郎詣でが流行ったことがありました。
誰もかれも晩年の山田風太郎と対談をしたがりました。
あれは何だったんでしょうね。
亡くなってからも、エッセイも出てましたねえ。
忍者もの、明治もの、ノンフィクションと手がけて、
晩年は室町ものに精を出していたのですが、
この「室町少年倶楽部」も面白かったんです。
応仁の乱寸前の将軍と管領はともに10代、
まさに室町少年倶楽部。
冒頭の次期将軍 . . . 本文を読む
英国怪談の巨匠でして、
怪談とは字のごとく「怪」を「談」ずるものでありましょう。
つまらない話でも、誰かが語っているのを聞くと妙にコワイ、という体験がありませんか。
M・R・ジェイムズは大学の先生で、学生たちに自作の怪談を創って聞かせるのが愉しみだったといいます。
なので、短編集の作品はほとんど「語って聞かせた」ものなのです。
だから、ここで「出るのか?」と思わせておいて、じつは聞き手が気を . . . 本文を読む
須藤薫の初期アルバム5枚がリマスター、ボーナストラック付、紙ジャケで再発されました。「CHEF'S SPECIAL」「PARADISE TOUR」「AMAZING TOYS」「AMAZING TOYS」「DROPS」の5枚です。
個人的に青春の1コマを彩るシンガーなので、迷わずに5枚イッキ買いです。松任谷正隆が編曲した1stと2ndのポップンロールサウンドにはガツンとやられてすっかり心酔、60年代 . . . 本文を読む
本オタの女の子(女性含)5人の本オタ生活を描く4コマコミック。
世の本オタ♀はこんなこと思ってるのか(著者も女性)と、本オタ♂の学習にはちょうどよいかも。
各タイトルがSFの書名から取られているので、マニア度をはかるのにも役立ちます。
(そうじゃないのもありますが、そこを見極めるのもマニア)
SF、ホラー、純文学と、著者の読書範囲にミステリは無さそうなので、ミステリファンの人は
いしいひさいちの「 . . . 本文を読む