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チラシの裏

ワシの目の黒いうちは

2011年10月14日 | others
本棚から整理した本をいわゆる全国チェーンの中古本店に持ち込みました。
持ち込んだ半分ちょいが買い取り、あとは値がつかないということなので、
持ち帰って捨てることにしました。

それはいいんですが、

その店内で話には聞いていた「セドラー」を目撃しちゃいました。
文庫本の棚の前で、携帯をつかって相場を調べてんですね。おっさんとおばさんが別々に。
たかが文庫ですから、そんなすごいブツが落ちているはずはないと思うんですが、
たいした利益が出なくとも薄利多売なら商売になる、ということなんでしょうか。
昔だと、「せどり」は良いイメージが無いかわりにある程度の目利きじゃないとできなかった仕事(?)だったのですが、
今じゃブクオフで買った本をヤフオクまたはアマゾン(マーケットプレイス)に出して
小遣いかせぎていどの利ざやを稼ぐ仕事になっちゃっているようです。

せどりの様子



さすがにこのバーコードせどりはブクオフでは断られているそうですが、
そうでないセドリは黙認されている様子。
ブクオフ側もこういった人たちが買うおかげで商品が回転しているところもあるので、
全面禁止ではないようです。

本が投機商品として「だけ」取引されるのがシャクにさわるので、
うちにある「ややレア本(サンリオSF文庫、朝日ソノラマ文庫海外シリーズ、久保書店QTSFとか、たいしたブツは無いんですが)」
はオレの目の黒いうちは絶対に売らないようにしたいです。
どうしても処分するなら、捨てるか、棺桶に入れてもらってあの世へ持っていくか、
それくらいの気概でいたいものです。

ディクスン・カーの絶版本でたぶん最高値は、
創元文庫「幽霊屋敷」の6万弱ではないでしょうか。
アマゾンで調べると、どこかの業者がこの値段で出品しています。
信じられません。
ハヤカワのポケミス「震えない男」と同じ作品(題名が違うだけ)なので、
読むだけならポケミスでOKなのですが、マニアが潜伏しているカーワールドでは、
そうはいかないようです。
かくゆう私もこの創元版「幽霊屋敷」が欲しいのです。
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2 コメント

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それだけわかっていてもなお…ですか! (inuneko)
2011-10-16 00:01:27
まさしく「業」!
紙の書物は絶対に滅びないって感じですねぇ(笑)
こういった熱い偏愛をデータに変換された電子図書が受ける日は来ないでしょうから。
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末期の夢 (spin out)
2011-10-16 00:49:15
紙の本が滅んでもマニアは存在するでしょうからねえ(笑)
明日をも知れぬ状態になったら、
セドラーたちの目前でうちにあるレア本を1冊ずつ燃やしてやりたい。
返信する

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