ラノベを生まれて初めて読もうと本屋へ行きましたら、
これが平積みにしてありました。「買え」っちゅうことですね。 . . . 本文を読む
読み終えるのにすいぶん時間がかかってしまった。
なぜなんでしょうね。
雑誌やアンソロジーに1編だけ掲載されているのならともかく、
1冊全部読もうとすると、繰り返しあらわれる同じモチーフ
(古い屋敷、水への恐怖など)にたじろいでしまいます。
執拗なまでに似たような設定の作品自体の持つ恐怖度より、
それを書かざるを得なかった作者の心の暗黒面が読み手に
ある種の強迫感を与えているように思えます。
読 . . . 本文を読む
東映動画「白蛇伝」のネタのネタということで。
「白蛇伝」は東宝映画「白夫人の妖恋」を下敷きにしているそうで、
この「白夫人の妖恋」の原作が「白夫人の妖術」です。
いままでこういった文壇作家の本はいっさい読んでいない(はず)ですが、
やっぱりうまいですね。
人や妖かわからぬ白夫人にとりつかれた青年許仙は、
妖術によって波乱の人生をおくる、という話ですが、
幻想的な場面も官能的描写も日本語としての厚 . . . 本文を読む
なんだか藤吉捕物覚書は読みづらかったです。
13篇中、
「のの字の刀痕」
「三つの足跡」
「無明の夜」
「影人形」
「宙に浮く屍骸」
あたりがミステリとして楽しめるところかと。
「のの字の刀痕」と「三つの足跡」は小説自体がもっとこなれていたら、
ミステリとしての面白さが際立つのに。
「無明の夜」は、もしかするとチェスタトンのブラウン神父もの「天の矢」がネタ?
このトリックそのものは誰でも思いつ . . . 本文を読む
諸般の事情から、しょうがなくXP(sp3)でPhotoshop5.5を使っております。
Photoshop5.5を使っていると、なぜかメモリーの消費が大きく、
途中ですぐにかたまってしまいます。
ワコムのタブレットのせいかと思ったときもあり、
ほんとに仕事の途中でPs5.5がとまったときは、
マシンの電源をぶち抜きたくなることもしばしば。
ところが、ある日、「ctfmon.exe」がバックグラ . . . 本文を読む
藤吉捕物覚書 廣済堂出版1973年
のの字の刀痕
梅雨に咲く花
三つの足跡
槍祭夏の夜話
お茶漬音頭
巷説蒲鉾供養
怪談抜地獄
無明の夜
怨霊首人形
宇治の茶箱
影人形
悲願百両
宙に浮く屍骸
早耳三次捕物聞書
霙橋辻斬夜話
うし紅珊瑚
浮世芝居女看板
海へ帰る女
煩悩秘文書
元禄十三年
口笛を吹く武士
寛永相合傘
平馬と鶯
これが収録作品ですが、河出書房「一人三人全集」の捕物の巻と時代小 . . . 本文を読む
cold_sleeper様のブログを拝見(捕物帳一覧)していて、
うちにある本を探してみました。
両方ともに廣済堂出版から出ていました。
この廣済堂出版の「安吾捕物帖」は、初版が1972年ですが、
1973年から「快刀乱麻」としてテレビドラマ化されており、
そのときに増刷(これは1973年3刷)されたものと思われます。
中学生のころたしかテレビ放映の前に読んだ記憶があります。
角川文庫で出るず . . . 本文を読む
旗本退屈男といえば、映画では市川右太衛門の当たり役、持ち役ですが、
原作の小説を書いたのは作家の佐々木味津三です。
小説の退屈男は、退屈のあまり日本各地に出没しますが、
収録されているのが発表順だとすれば、
退屈男は江戸、京都と舞台を移して次は大阪かという予想を裏切って、
いきなり三河に現れます。
徳川家発祥の地でもありますが、じつは佐々木味津三の出身地でもあります(愛知県北設楽郡設楽町)。
映 . . . 本文を読む
某アニメで「るぱあ~ん」などと叫ぶしか能のない警部のご先祖が、
銭形平次の親分ですね。
(原作や旧ルパンシリーズではけっこうキレ者だった銭形警部は、
ルパンのジャケットが赤いシリーズではただのマヌケキャラになってしまったのが実に残念)
先日コメントをいただいたcold_sleeper様のブログがすごくて、
角田喜久雄の全作品リスト製作という快挙に感銘を受け、
時代小説を本棚から掘り起こしてきまし . . . 本文を読む
きゃ~んでぃ~あいら~ぶゆ~(sing by 原田真二)
テリイ・サザーンの「キャンディ」が角川文庫で復刊されたのが平成19年(2007年)。
初版は昭和45年(1970年)に出ています。
十代の悶々のころに手に汗かきながら読んだわけですよ。
作者のテリイ・サザーンは文学者ですから、ポルノ小説ではない、
とか言い聞かせながらなんですが、ハートはドキドキでしたねえ。
同級生にも読ませたんですが、や . . . 本文を読む
角田喜久雄の作品で一番すきなのは「花太郎呪文」です。
どこか「七人の侍」に影響を受けているような、いないような(ラストなど)。
で、角田喜久雄の時代小説リストがないなんて書きましたが、
そんなわけないですよね。こちらにありました。
連載雑誌と期間もあります。すばらしい。
角田喜久雄の時代小説①(春陽文庫)
角田喜久雄の時代小説①(春陽文庫)
春陽文庫についてはネットで探すといろいろ面白い話 . . . 本文を読む
春陽文庫から出ている角田喜久雄の時代小説作品リストを作ってみました。
完全ではないですが、ネットで探してもミステリの著作リストは見つかりますが、
時代小説は無かったようなので。
春陽堂のHPには無いんです。
左端の数字は作品番号で、角田喜久雄の著者番号は「2」ですので、
文庫の背の地のほうには「2-××」という整理番号が印刷されています。
わたしが持っている作品だけを並べてみました。
持っていな . . . 本文を読む
著者の視点は、
本屋の主人(あるいはそれに準じる立場の人)が、本を売るという行為にどんな意味をこめているか、
という点にあると思われます。
ですが、
さまざまな本屋の実態をならべてみても帰納法的には本屋の真実はつかめない、ということがよく分ります。
ポストモダン?
わたしが中学生のころは、うちのような町にも「本屋はこうあるべき」という姿の個人書店が何軒もありました。
現在、その本屋も閉店はして . . . 本文を読む
今日はとなりの市で青空古本市があったので、仕事のついでに見てきました。
「10g/30円」という計り売りの本屋で、
裸(カバー無し)の文庫本3冊を買ったら、150円ぐらいでした。
カバーありのハードカバーも同じように計り売りでしたね。
本をグラムで売るという発想に少し驚きました。 . . . 本文を読む
今日、ひさしぶりに地元の町にある古本屋へ。
早川書房の「世界SF全集」をバラで売っていたので、
『世界のSF 古典編』『世界のSF 現代編』を購入。
こういうアンソロジーの巻が好きなので。
昔の本はズッシリと重いですね。
同じ店のマンガの棚を見ると、
倉多江美の『一万十秒物語』、小学館から出ていた初期短編集3冊、
主婦の友社のGLコミックス『バンク・パムプキン』が。
まとまって出ているので、ファン . . . 本文を読む