[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]/
(2025年06月23日[月])
6月22日(日)の東京都議選の結果が酷い。投票率も5割を切り、カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党都議らの裏金問題の立役者である共産党にはほとんど触れないマスコミのおかげで、議席を減らす。都議会野党第一党から第2党へ。信じがたい結果。
金子勝さんのつぶやき:
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【https://x.com/masaru_kaneko/status/1936909774194667545】
金子勝
@masaru_kaneko
【忍び寄るフェイクファシズム】ネット言論は論理がないだけ移ろいやすい。何も主張がないイシマルは撃沈、大阪万博赤字、カジノ依存で、金持ち優遇の私学無償化の維新がゼロになった。だが、減税ポピュリズムで極右排外主義が議席をとったことが怖い現象だ。
………………。
午前7:10 2025年6月23日
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コレは良かったけれどもねぇ…。サセ投票者・支持者も、よ〜く考えて下さいよ。
日刊スポーツの記事【【都議選】石丸伸二氏、NHK中継で大反論「すさまじく違和感」訴えるも…全42人落選「再生の道」】(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202506220002518.html)/《東京都議選で、石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表の地域政党「再生の道」の立候補者42人全員落選が確実になった》。
あぁ、末期的だ…サセ投票者・支持者に差別・ヘイトへの加担、カルト支援への加担の自覚が無さ過ぎる。《ことに参政党はコメ騒動のさなか、食の安全を訴え、国民民主党の失速で受け皿が見えなくなりかけた有権者に、自民、維新、国民よりも参政党が保守系政党の中で有権者に響いたといえる》…冗談でしょぅ。「保守」って何? 「側室」ですよ、「側室」。カルト協会とヅボヅボですよ、差別やヘイトをまき散らしてんですよ…、サセ投票者・支持者の気が知れんね、まったく。
日刊スポーツのコラム【【政界地獄耳】参政党3市議選でトップ当選 政党下克上時代に突入】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202506180000038.html)によると、《★都議選、参院選と選挙が続くが、大小の差はあれど日本中で毎週のように選挙は行われている。政界で大きな話題を呼んだのは任期満了に伴う15日投開票の兵庫県尼崎市議会議員選挙。定数42のところを56人が出馬。トップ当選は参政党の新人議員だ。同じく任期満了に伴う福井県あわら市議会議員選挙も定数16に22人が出馬。任期満了に伴う愛知県西尾市議会議員選挙。定数30に35人が出馬。いずれも参政党新人がトップ当選した…野党関係者は「参政党はトランプ政治に似ていまいか。排他的なところと、それを許容する人たちの評価が高い。共生より権利を強く出してはいまいか」と懸念を見せる》。
世田谷ぁ、なぁしかっー?
日刊スポーツの記事【【都議選】参政党が初の議席を獲得 公式Xが3人当選を報告「これからが本当のスタートです」】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202506230000204.html)によると、《参政党は、世田谷、練馬、大田の3選挙区で公認候補が当選し、都議会で初めての議席を獲得した》、《今回の都議選では、自民党が、過去最低だった2017年の23議席を下回る21議席と歴史的大敗を喫し、第1党の座を失った。小池百合子都知事が特別顧問を務め、今回31人が当選した都民ファーストの会が、17年都議選以来の都議会第1党に復活した。自民党は都議会でも発覚した裏金事件への批判に加え、物価高対策での国民一律2万円給付で「ばらまき」指摘を受ける石破政権への批判も影響した可能性がある。参政党と同様に、9人が当選した国民民主党も都議会に初の議席を獲得した。一方、これまで1議席を持っていた日本維新の会は議席を獲得できず、都議会での議席を失った。投票率は47・59%で、前回21年の42・39%を5・20ポイント上回った》。
都知事選挙では、小池百合子「ト」知事に「2,912,628票」「3,661,371票」「2,918,015票」も投じられ、桜井誠・元在特会会長にも、十数万票も投じられる異常。再び、斎藤貴男さんの言葉を思い出した…《東京とは差別の都なのだろうか》(2020/07/08)。
『●東京都知事選挙の結果…コロナ人災の惨状を見せつけられても、
この酷い小池「ト」政でも、小池百合子「ト」知事に投票していても…』
「小池百合子 2,912,628 …桜井誠 114,171」
「小池百合子 3,661,371 …桜井誠 178,784」
『●COVID19《震源地》となり、小池「ト」政や東京都知事選挙から
見えてきたこと…《東京とは差別の都》へと堕ちていっていること』
(斎藤貴男さん)《今回の選挙では、あの「在特会」の元会長で、
ヘイトスピーチの常習犯である桜井誠氏が18万近くもの票を得、
あろうことか5位に食い込んだ。東京とは差別の都なのだろうか。
もっとも、それもこれも選挙が公正に実施されたという前提での話だ。
会議の議事録は残さない、統計も公文書も偽造か改ざんされる
のが当たり前の国で、選挙だけが公正に行われていると考えるほうが
おかしい気もする。生きていられる間に、せめて一筋の光を見たい》
『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》』
『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん』
(リテラ)《■小池百合子と「朝鮮人虐殺はなかった」デマをがなり
たてる在特会系ヘイト団体の関係》《そのひとつが
「日本女性の会 そよ風」というヘイト団体だった。「そよ風」は
ヘイト団体・在特会の関連団体で、「慰安婦」問題や関東大震災
朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には大阪・鶴橋で
「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく
『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを
先導したヘイトデモに協力。北海道支部長の女性は桜井誠・
元在特会会長の「日本第一党」の副党首まで務めている》
『●「2,912,628票」「3,661,371票」に続き、「2,918,015票」を獲得し
小池百合子東京「ト」知事が3選…心ある都庁の職員の皆さんも4年間、地獄』
コミが9議席というのも、どうなってんのかねぇ。都議会野党第一党の共産党が議席を減らす、おかしいでしょ? お維がゼロは評価できるけれども、一方で、半数が投票に行かない。どういうこと?
『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を
払っているのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
(畠山理仁さん)《もちろん有権者が自分の一票を捨てるのも
自由だが、その前に知っておいてほしいことが一つある。
それは「一票の価値」を把握するための計算式だ。
「一票の価値」=予算×任期÷有権者数
私の住む杉並区の場合、23年度の一般会計予算は2107億円。
これに区議会議員の任期4年をかけて有権者数(48万5358人)
で割ると「一票の価値」が約174万円だとわかる。
昨年の参議院議員選挙では約607万円。決して安くはない》
『●ドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』〝主演〟の畠山理仁さん
《…半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
《日本は選挙に関わる人が固定化され、ホンの一握り。
国政選挙の投票率も50%程度。選ばれる人たちも
50%さえ相手にすればいいという考えが強い。だから、
公職選挙法もほぼ改正されず、供託金の額も下がらない。
立候補のハードルが高すぎて挑戦者も減る。選挙は特別な人
だけが出るものなんて国は他にありません。日本の民主主義を
先細りさせるだけです。投票率が10%上がるだけで、
議会構成は簡単に変わり、世の中もガラリと変わり得る。
選挙はすごく希望があり、危険もある制度です。その可能性が
あまり認識されていないのは、政治の大きな罪。有権者に
自分の1票に価値がないと思わせ、放置している責任は重い》
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202506180000038.html】
コラム
政界地獄耳
2025年6月18日8時1分
参政党3市議選でトップ当選 政党下克上時代に突入
★都議選、参院選と選挙が続くが、大小の差はあれど日本中で毎週のように選挙は行われている。政界で大きな話題を呼んだのは任期満了に伴う15日投開票の兵庫県尼崎市議会議員選挙。定数42のところを56人が出馬。トップ当選は参政党の新人議員だ。同じく任期満了に伴う福井県あわら市議会議員選挙も定数16に22人が出馬。任期満了に伴う愛知県西尾市議会議員選挙。定数30に35人が出馬。いずれも参政党新人がトップ当選した。
★農相・小泉進次郎のおひざ元、同日投開票の任期満了に伴う神奈川県三浦市長選は6選を目指した自民党推薦の現職が無所属新人に敗れた。多選批判が背景にあったが、22日には横須賀市長選挙もあり、政界は農相の中間評価にもなる結果に注目する。国政を担う既成政党が政治を執行する時代ばかりではなくなったのは地方の変化から読み取れる。以前は自民党以外の政党の名前も覚えてもらえない時代もあったが、大きな組織を持つ政党だけが認知される時代ではなくなった。ことに参政党はコメ騒動のさなか、食の安全を訴え、国民民主党の失速で受け皿が見えなくなりかけた有権者に、自民、維新、国民よりも参政党が保守系政党の中で有権者に響いたといえる。
★14日、15日に実施されたFNN・産経合同世論調査は自民24・7%、国民7・9%、立憲6・8%、参政3・9%、れいわ3・5%、公明3・3%、維新2・7%、共産2・6%、保守0・6%、社民0・3%、支持政党なし36・7%。政界関係者には衝撃の結果だ。なにしろ公明、維新、共産の数字が低い。実は各社の調査はばらつきがあるが、この調査がリアルに有権者の今を表しているのではないか。…野党関係者は「参政党はトランプ政治に似ていまいか。排他的なところと、それを許容する人たちの評価が高い。共生より権利を強く出してはいまいか」と懸念を見せる。続けて「政治に求めるもの、政治の仕事が変わってきたのだろうか。まだそこが見定められない」。政治の転換期は政党下克上時代に突入した。(K)※敬称略
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[↑ ※「私たち親子ではなく記者仲間です/「日本中学生新聞」川中だいじ✕「NÒ選挙,NO LIFE」畠山理仁」(週刊金曜日 1458号、2024年2月2日)]
晴れ (2025年01月05日[日])
2024年の選挙を振り返る、畠山理仁さんによる、日刊ゲンダイの5つのシリーズ記事【岐路に立つSNSと選挙制度】。
『●『記者会見ゲリラ戦記』読了』
『●畠山理仁さん《沖縄県民は民主主義の手続きに則って民意を示し続けて
いる…愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》』
『●ニッポンの国会の惨状、キシダメ政権のデタラメ乱発…そんな悲惨な
さ中、かすかなかすかな希望は ⇨《世界的なミュニシパリズムの潮流…》』
『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払って
いるのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
『●ドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』〝主演〟の畠山理仁さん
《…半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
『●《兵庫県知事選に見た選挙の根本的な問題 「自由競争ができる選挙には
なってない」…畠山理仁氏》《馬鹿にするのではなく…まずは考えた方がいい》』
【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【つばさの党騒動】他候補を追い回しYouTubeで連日生配信 「報道の自粛」を逆手に取った現場荒らし】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365334)によると、《マスメディアは選挙が始まると、過度に「公平性」を意識して情報発信が少なくなる。そこに不満を持つ有権者の関心を逆手に取った形だ。そうした人たちが悪意ある不確かな情報の波にのみ込まれないためにも、既存メディアは選挙期間中も確かな情報発信を続ける必要がある》。
水島朝穂さん《ポピュリズム的傾向が加速化していく兆候》。
【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【石丸伸二現象】東京都知事選での「切り抜き動画」は既存メディアに匹敵する影響力を示した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365417)によると、《石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の人口はわずか2万6000人。しかも、石丸氏は1期目の途中で市長を辞しての都知事選初挑戦。選挙前の知名度は低かった。ところが選挙戦が進むにつれ、ネット上では石丸氏の言動を紹介する「切り抜き動画」が爆発的に拡散された。その結果、石丸氏の街頭演説には多くの人が集まり、実際の得票数で蓮舫氏をあっさり抜き去った》。
「どうかしている人」ときたら…。
【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【東京都知事選】56人が立候補…N党のジャックでポスター掲示板はカオスと化した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365482)によると、《7月7日に執行された東京都知事選挙には都知事選史上最多となる56人が立候補した。筆者はもちろん今回も56人全員を取材した。この都知事選では東京都選挙管理委員会が設置した公営ポスター掲示板が大きな問題となった。都選管はポスター枠を48人分しか用意しておらず、ポスターを張れない候補者が出たからだ》。
カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の誰が首相になっても変化なし、政権交代しかない。
【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【明暗分けた衆院総選挙】赤旗スクープに裏金自民は頭を抱え、ネット巧者政党は議席増】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365549)によると、《石破氏は総裁選の期間中、「国民の皆さんに十分な情報を提供してご判断をいただく」「解散権はきわめて厳格に行使しなければならない」と発言していたが、総裁就任後はすぐに前言を翻して解散総選挙に打って出た》。
お維案件な兵庫県知事やN党の「どうかしている人」ら《デマゴーグ》に易々とだまされて…。
【畠山理仁 岐路に立つSNSと選挙制度/【兵庫県知事選】恐ろしいまでの熱狂は「政治離れ」の放置が生み出した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365619)によると、《選挙期間中、斎藤氏を応援する立場でのユーチューブ動画やSNSでの発信量は他候補を圧倒していた。候補者の一人である立花孝志氏(政治団体「NHKから国民を守る党」党首)が実質的に斎藤氏を応援する立場で脱法的な「2馬力選挙」を行ったことも斎藤氏の勢いに拍車をかけた。その結果、投票率は前回の41.1%から55.65%へと大幅アップ。》
『●#パワハラ体質 #恫喝体質 #デマ体質 なお維に何故に投票、何故に
支持できるのか…? 大阪から遠く離れた我が街にもお維が浸食…』
『●【吉村洋文知事の3つの大言壮語/今西憲之】《予算は膨張に膨張》
《阪神・オリックスの優勝に便乗するも》《空飛ぶクルマもトーンダウン》』
『●斎藤元彦兵庫県知事、新たなお維案件…ホイッスル・ブロワー《組織の
不正をただす告発者が、守られる環境》が全く実現されていない悲劇』
『●《情報提供がもっぱら公益的な目的であり、なおかつ重大な違法行為を摘発
する目的である場合に限り、公務員は公務員法の守秘義務が免除され…》』
『●お維案件…斎藤元彦兵庫県知事《被害者ヅラまで…疑惑を隠すために元局長を
処分するという公益通報者保護法違反をはじめ、斎藤知事の責任の重さ…》』
『●斎藤元彦兵庫県知事というお維案件…《「優勝パレード」問題…信用金庫
への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った》』
『●《10月の衆院選の投票率は53.85%と全体でも5割台、18、19歳の投票率
(小選挙区)に至っては速報値で43.06%とさらに低い》(鈴木穣さん)』
『●2人の職員を自死させた斎藤元彦氏によく投票できますね、お維案件「優勝
パレード」問題の責任者をよく支持できますね…案の定、手のひら返し…』
『●(リテラ)《斎藤知事は2022年11月7日に開催された政府主催の全国知事会
を欠席…。ちなみに…斎藤知事は「西播磨地域づくり懇話会」に出席》』
『●なぜ、今、削除する必要があるの? 斎藤元彦知事「法に抵触することは
していない」と仰ってる訳で、「誇れ」ばいいのにね、よほど疚しいのかね?』
『●デマや《フェイクで選挙が盗まれ》た! お維案件な兵庫県知事やN党の
「どうかしている人」ら《デマゴーグに騙されるな!》(デモクラシータイムス)』
『●《兵庫県知事選に見た選挙の根本的な問題 「自由競争ができる選挙には
なってない」…畠山理仁氏》《馬鹿にするのではなく…まずは考えた方がいい》』
『●《盗まれ》た選挙を取り戻せるかの岐路…村上総務相《SNSでの虚偽情報の
投稿や他候補の当選を目的とした選挙運動が公職選挙法違反になり得る》』
『●神戸地検と兵庫県警、「斎藤劇場」の幕引きは許されない…二人の兵庫県職員
を死に追い込んだ問題、《斎藤元彦知事の買収、折田楓社長の被買収》事件』
『●もう怒りしかない…2人の職員を自死させた斎藤元彦氏に投票した人々、
N党の「どうかしている人」を支持・支援した人達、何も感じないのか…』
そして、案の定、悲劇が繰り返された。もう怒りしかない…2人の職員を自死させた斎藤元彦氏に投票した人々、N党の「どうかしている人」を支持・支援した人達、何も感じないのか…。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365334】
畠山理仁 フリーランスライター
1973年、愛知県生まれ。各地の選挙現場を訪れ、面白さを伝える「選挙漫遊」の提唱者。著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞。「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。
畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【つばさの党騒動】他候補を追い回しYouTubeで連日生配信 「報道の自粛」を逆手に取った現場荒らし
公開日:2024/12/24 06:00 更新日:2024/12/24 06:00
(逮捕は選挙終了後(「つばさの党」代表の黒川敦彦氏)/
(C)日刊ゲンダイ)
2013年にインターネットを使った選挙運動が解禁されてから11年。今年は「選挙におけるSNSの影響力」が決定的になった一年だった。
これまでもネット上における候補者の情報発信や有権者による選挙運動は行われてきた。しかし、今年ほどSNSが実際の選挙戦に大きな影を落としたことはない。
4月に行われた衆議院議員東京15区補欠選挙(定数1)では、政治団体・つばさの党による他陣営への「選挙妨害」が大問題となった。同党の幹事長である根本良輔候補が黒川敦彦代表らとともに他候補の街頭演説会場に現れ、「公開質問」と称して大音量のマイクで他候補を追いかけ回したからだ。
その様子は「朝からカーチェイス」などの刺激的なタイトルがつけられ、同党のユーチューブチャンネルで連日生配信された。現在までに16万回以上視聴されたライブも複数ある。
筆者は現地で取材をしていたが、各陣営はつばさの党からの襲撃を避けるため、同党のユーチューブライブをチェック。同党の動向を見て演説場所を変更したり、予定を非公開にしたりするなどの対応に追われていた。
一方、つばさの党は生配信のコメント欄やSNSを通じて他陣営の活動情報をリアルタイムで提供するよう呼びかけた。同党は視聴者からもたらされる情報をもとに他候補の演説場所へと急行し、「凸(突撃の意味を持つネットスラング)」を繰り返した。
まるでネットとリアルが融合した鬼ごっこ。選挙の現場が現在進行形で荒らされていく様子は、SNSの速報性がもろ刃の剣であることを世間に強く印象づけた。
■「既存メディアの不信感」が背景に
つばさの党のメンバーや支援者たちに共通していたのは「既存メディアへの不信感」だ。同党は「メディアの追及が足りない」と叫び、各候補の政策だけでなく、過去の不倫問題や応援弁士の学歴詐称疑惑などを追及したのである。
もっとも大きな問題は、つばさの党の暴走を選挙期間中に止められなかったことだ。根本氏、黒川氏ら同党関係者3人が公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の容疑で逮捕されたのは、選挙終了後の5月17日だった。
マスメディアは選挙が始まると、過度に「公平性」を意識して情報発信が少なくなる。そこに不満を持つ有権者の関心を逆手に取った形だ。そうした人たちが悪意ある不確かな情報の波にのみ込まれないためにも、既存メディアは選挙期間中も確かな情報発信を続ける必要がある。
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365417】
畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【石丸伸二現象】東京都知事選での「切り抜き動画」は既存メディアに匹敵する影響力を示した
公開日:2024/12/25 06:00 更新日:2024/12/25 06:00
(「続きはウェブで」/(撮影)筆者)
7月7日に執行された東京都知事選挙では現職の小池百合子氏が圧勝して3選を決めた。その一方で大きな注目を集めたのが前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)だ。
当初は小池氏と蓮舫氏の争いになるとみられていたが、フタを開けると石丸氏が165万票以上を獲得。蓮舫氏を抜いて2位に大躍進したのだ。
石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の人口はわずか2万6000人。しかも、石丸氏は1期目の途中で市長を辞しての都知事選初挑戦。選挙前の知名度は低かった。
ところが選挙戦が進むにつれ、ネット上では石丸氏の言動を紹介する「切り抜き動画」が爆発的に拡散された。その結果、石丸氏の街頭演説には多くの人が集まり、実際の得票数で蓮舫氏をあっさり抜き去った。
この石丸人気を支えたのが、ネットユーザーによる「切り抜き動画」だ。切り抜きとは、ユーチューブなどで公開された動画から印象的なシーンをカットし、字幕や効果音をつけて短く再編集する行為である。
■ボランティア参加女性の「政治的初恋」に
この動画は一度しか放送されないテレビとは違い、好きな時間に何度でも再生できる。しかも、類似の動画が次々におすすめされる仕組みだから接触機会が増える。再生回数の多い動画はユーザーの収益にも結びつくため、新たな動画が再生産される。この循環が石丸人気を爆発させ、「石丸現象」と呼ばれるほど大きなうねりになった。
石丸氏の演説が従来の政治家像とかけ離れていたことも特徴だった。「東京を動かそう」というフワッとした主張で絶叫はしない。具体的な政策は街頭でほとんど語られず、石丸氏は「続きはウェブで」と言い放った。
その一方、旧来の権威を攻撃する言葉は力強い。だから切り抜きやすい。石丸氏の選挙戦にボランティアとして参加していた女性(71)は筆者にこう語った。
「今まで政治に興味はなかったが、ユーチューブで石丸さんの動画を見て驚いた。彼は古い政治家に対して、私たちが言いたかったことを忖度せずに言ってくれる」
彼女が選挙に関わるのはこれが初めて。「政治的初恋ですね」と言うとうれしそうに笑った。
石丸氏は聴衆を「仲間」と呼び、演説の最後にはこう呼びかけた。
「スマホに入っているLINE。上から下まで、友だちに(動画を)送りつけてあげましょう!」
今回の都知事選は「切り抜き動画」がマスメディアに匹敵する影響力を示した選挙だった。 (つづく)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365482】
畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【東京都知事選】56人が立候補…N党のジャックでポスター掲示板はカオスと化した
公開日:2024/12/26 06:00 更新日:2024/12/26 06:00
7月7日に執行された東京都知事選挙には都知事選史上最多となる56人が立候補した。筆者はもちろん今回も56人全員を取材した。
この都知事選では東京都選挙管理委員会が設置した公営ポスター掲示板が大きな問題となった。都選管はポスター枠を48人分しか用意しておらず、ポスターを張れない候補者が出たからだ。
困った都選管は49番目以降の候補者に薄いクリアファイルを配布。候補者が自力で掲示板の枠を拡張してポスターを張らせる対応を取った。
49番目の候補者となったホカリジン氏は「自分はポスターを作らないから問題ない」とまったく意に介さなかった。
しかし、50番目の候補者となった小林弘氏は事前に業者にポスターを発注。掲示板に張ることも含めて依頼していたため大誤算となった。
用意されたポスター掲示場は全部で1万4000カ所以上ある。その一つ一つに手作業でポスター枠を拡張することになるため「通常の料金ではできない」と業者に言われてしまったのだ。
■選挙の公平性にも疑義
選挙の公平性を考えれば、届け出順で差が出てしまうのは大問題だ。小林氏は当初、「逆に目立っていい」と言っていたが、選挙後には都選管に対して選挙無効の異議を申し立てた。
同時に選挙費用2000万円の損害賠償を求めて提訴した。他候補も都選管に対して類似の訴訟を提起した。
もう一つ問題になったのが、政治団体NHKから国民を守る党(以下、N党)による「掲示板ジャック」だ。N党は公認候補19人と関連候補5人の計24人を擁立してポスター枠を確保。この枠にポスターを張る権利を同党に寄付した人に譲渡したため「事実上の販売」と問題視された。
N党の掲示板ジャックは来年夏に行われる参院選で国政政党になるための前宣伝という位置付けだ。N党候補のポスターが張られるはずの枠には選挙とは全く関係がない風俗店などのポスターが張られた。また、N党以外にも「ほぼ全裸の女性」のポスターを張って大問題となり、張り直しに追われる候補者も出た。
今回、N党関係候補24人が収めた供託金の総額は7200万円。一方、ポスターを張る権利のために同党に寄付された金額は約550万円(約1000カ所)。N党の収支は完全なる赤字だ。
もし、掲示板ジャックがビジネスとして成立していたら、同様の手口が繰り返された可能性がある。有権者の良識がなんとか示された形だ。 (つづく)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365549】
畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【明暗分けた衆院総選挙】赤旗スクープに裏金自民は頭を抱え、ネット巧者政党は議席増
公開日:2024/12/27 06:00 更新日:2024/12/27 06:00
(敗戦の弁(丸川珠代、下村博文両氏)/(C)日刊ゲンダイ)
10月27日に投開票が行われた衆議院議員総選挙は「裏金で始まり裏金で終わる」選挙だった。
この総選挙に先立って行われた自民党総裁選では、石破茂氏が高市早苗氏との決選投票の末、悲願の初当選を果たした。
石破氏は総裁選の期間中、「国民の皆さんに十分な情報を提供してご判断をいただく」「解散権はきわめて厳格に行使しなければならない」と発言していたが、総裁就任後はすぐに前言を翻して解散総選挙に打って出た。
ここで問題になったのが「裏金議員」の公認・非公認だ。党執行部は裏金議員のうち12人を非公認として幕引きを図ったが、逆風は止まらなかった。
そんな自民党にとって大打撃となったのは、選挙中の10月23日に「しんぶん赤旗」が放ったスクープだ。
自民党本部は公認候補だけでなく、「非公認」候補が代表を務める支部にも政党助成金2000万円を振り込んでいた。この事実が判明すると、自民党内からも疑問の声が上がった。
筆者が取材した自民党新人候補は「スジが通らない」「普通の感覚では考えられない」と驚いていた。新人候補のサポートにあたった地方議員たちも頭を抱えていた。
この赤旗のスクープが決定打となり、自民党は改選前の247議席から191議席へと大きく減らした。
裏金候補のうち当選できたのは、萩生田光一氏、西村康稔氏、無所属の世耕弘成氏ら18人。下村博文氏、丸川珠代氏ら28人は落選した。一方、改選前の98議席から148議席へと大きく勢力を伸ばしたのが野党第1党の立憲民主党だ。しかし、冷静に分析すると、比例での得票数は前回総選挙から7万票程度しか増えていない。
この選挙で大躍進したのは「手取りを増やす」とのキャッチフレーズが若年層に支持された国民民主党だ。同党はSNSを活用して注目度を上げた結果、7議席から28議席へと大躍進した。
■来夏参院選で真価問われる
れいわ新選組は地道な活動が実を結び、3議席から9議席へと伸ばした。参政党、日本保守党も比例を中心に3議席を獲得。日本保守党は比例での得票率が2%を上回ったことで国政政党となった。いずれもネットをうまく活用した政党である。
そんな中、以前は野党第1党を狙う勢いを見せていた日本維新の会は6議席減で退潮傾向。236人の候補者を擁立した日本共産党も10から8へと議席を減らした。
ネットでの注目度が選挙結果に大きな影響を与える時代になった。各党の真価が問われるのは来夏の参議院選挙である。 =つづく
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365619】
畠山理仁/岐路に立つSNSと選挙制度
【兵庫県知事選】恐ろしいまでの熱狂は「政治離れ」の放置が生み出した
公開日:2024/12/28 06:00 更新日:2024/12/28 06:00
11月17日に執行された兵庫県知事選挙は、SNSが選挙結果に大きな影響を与えた選挙だった。
選挙前の9月、現職の斎藤元彦氏はパワハラ疑惑などの「告発文書問題」をめぐって窮地に立たされていた。県議86人から全会一致での不信任を突きつけられたからだ。
失職後の斎藤氏は、出直し選挙前に行われた世論調査でも圧倒的劣勢だった。ところがSNSを起点に応援団を爆発的に増やし、劇的な逆転勝利を収める結果となった。
選挙期間中、斎藤氏を応援する立場でのユーチューブ動画やSNSでの発信量は他候補を圧倒していた。候補者の一人である立花孝志氏(政治団体「NHKから国民を守る党」党首)が実質的に斎藤氏を応援する立場で脱法的な「2馬力選挙」を行ったことも斎藤氏の勢いに拍車をかけた。
その結果、投票率は前回の41.1%から55.65%へと大幅アップ。筆者は序盤、中盤、終盤の3回現地入りしたが、斎藤氏を囲む聴衆は最終的に1000人を超えた。ネット上の盛り上がりが街中にも飛び火し、実際の得票に結びついたのだ。
既存メディアは選挙が始まると、公平性を意識して情報発信が少なくなる。そこに物足りなさを感じた老若男女がSNSの海にこぎ出していた。
驚いたのは、今まで選挙に無関心だった人たちが予想以上に多かったことだ。つまり、「政治的初恋」の渦中にいる人たちによる「SNS大航海時代」が到来していた。
誰もが発信できるSNSには、真偽不明な噂話を含めて刺激的な情報があふれている。デマ情報も拡散される。既存メディアを疑い、ネットを情報源とする人たちが「斎藤さんは悪くないという真実」を見つけるまでに時間はかからなかった。
■既存メディアの敗北
選挙は候補者が試されると同時に有権者も試される機会である。恐ろしいまでの熱狂は「パワハラ疑惑」「県民局長の自殺」「全会一致での不信任」という論点や事実をあっさりのみ込むうねりとなった。これは「政治離れ」を放置してきた既存マスコミや既存政治勢力の敗北でもある。
知事選が終わり、斎藤知事の2期目はスタートした。しかし、12月16日には斎藤氏とPR会社社長に対する公選法違反容疑での告発状が神戸地検と県警に受理された。
(ネットを情報源に「斎藤元彦さんは悪くない」/(C)日刊ゲンダイ)
12月20日には、次点だった稲村和美氏(元尼崎市長)の後援会が容疑者不詳のまま偽計業務妨害と公選法違反(虚偽事項公表など)の疑いで県警に提出した告訴・告発状も受理された。選挙後も火種はくすぶっている。
「SNS大後悔時代」が来るかも知れない。 (おわり)
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(2023年11月17日[金])
インタビューは【動画】も是非ご覧ください。勝手ながら、本ブログ末尾に動画を貼らせていただきました。『記者会見ゲリラ戦記』の頃から、畠山理仁さんを尊敬しています。本の末尾がとてもいいんです。
『●『記者会見ゲリラ戦記』読了』
「《ボールを投げることもバットを振ることもできない》
グランドキーパーとして、記者クラブオープン化に向けて
グラウンド整備に疲弊。ようやくその第一歩、扉がわずかに開いた。
記者クラブとフリー記者が対峙するなどナンセンス、なぜなら
《本来、報道に携わる者が対峙すべきは権力者だからだ》。
《記者会見のオープン化がなされた時、ようやく権力と報道の本当の
戦いが始まる。既に観客はガチンコ勝負を見るために、すこしずつ
スタンドに入り出した。記者会見が真剣勝負の場になれば、政治家も
記者も技量が磨かれる。ファインプレーも出るだろう。
さあ、一刻も早く試合を始めよう。開かれた日本の民主主義のために》」
しかし、その後の「記者会見」の無残さ。特に、(真の意味での「悪夢」な、地獄のような)第2次アベ様政権下での《メディアコントロール》の頚木によって、カルトとヅボヅボな利権政党が云う「悪夢のような民主党政権」下での《開かれた日本の民主主義のため》の希望ある「記者会見」が、やがて、ずるずると絶望へと堕とされていった…。
『●畠山理仁さん《沖縄県民は民主主義の手続きに則って民意を示し続けて
いる…愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》』
『●ニッポンの国会の惨状、キシダメ政権のデタラメ乱発…そんな悲惨な
さ中、かすかなかすかな希望は ⇨《世界的なミュニシパリズムの潮流…》』
「再度、畠山理仁さんのつぶやき…によると、《杉並区議会議員選挙、
開票確定。定数48、すべての当選者が決まりました。48番目の
当選者は、おおつき城一候補。これにより杉並区議会の
男女構成比は「男性23人、女性24人、性別非公表1人」。
女性が半数を超えました。#杉並区議会議員選挙 #選挙漫遊》
…だそうです。岸本さんによると、投票率も4%程上がったようです。
もちろん岸本さんの《ひとり街宣》だけが要因だとは思いませんが、
凄いと思いませんか?」
『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払って
いるのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
『●埼玉県知事選、「3/4」が選挙に行かないとは…。(神保哲生さん)
《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》』
さて、ドキュメンタリー映画『NO 選挙, NO LIFE』(前田亜紀監督)(https://nosenkyo.jp/#modal)〝主演〟の畠山理仁さん《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》。「2/4」の眠り猫な皆さん。選挙に行かないことで間接的に自公を支持してしまっている皆さん。このインタビュー記事でも、《日本は選挙に関わる人が固定化され、ホンの一握り。国政選挙の投票率も50%程度。選ばれる人たちも50%さえ相手にすればいいという考えが強い。だから、公職選挙法もほぼ改正されず、供託金の額も下がらない。立候補のハードルが高すぎて挑戦者も減る。選挙は特別な人だけが出るものなんて国は他にありません。日本の民主主義を先細りさせるだけです。投票率が10%上がるだけで、議会構成は簡単に変わり、世の中もガラリと変わり得る。選挙はすごく希望があり、危険もある制度です。その可能性があまり認識されていないのは、政治の大きな罪。有権者に自分の1票に価値がないと思わせ、放置している責任は重い》。自公お維は投票率を上げる気など全くなし。
日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/ “選挙に取り憑かれた男” 畠山理仁氏「選挙はスポーツ。競技人口の増えなければ日本の民主主義は先細り」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/332129)。《可能な限り候補者全員に会って主張を有権者に伝える──。そのポリシーを貫き、国内外のあらゆる選挙を取材すること25年。大手メディアに「泡沫」と称される無名の候補たちも公平に扱い、敬意を込めて「無頼系独立候補」と呼ぶ。そんなフリーランスライターの情熱と苦悩を追ったドキュメンタリー映画「NO 選挙, NO LIFE」が公開される。選挙に取りつかれた男の目に映る日本の民主主義の現在地を聞いた》。
【映画『NO 選挙, NO LIFE』(前田亜紀監督)(https://nosenkyo.jp/#modal)】
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/332129】
注目の人 直撃インタビュー
“選挙に取り憑かれた男”畠山理仁氏「選挙はスポーツ。競技人口の増えなければ日本の民主主義は先細り」
公開日:2023/11/17 06:00 更新日:2023/11/17 06:00
(畠山理仁(フリーランスライター))
可能な限り候補者全員に会って主張を有権者に伝える──。そのポリシーを貫き、国内外のあらゆる選挙を取材すること25年。大手メディアに「泡沫」と称される無名の候補たちも公平に扱い、敬意を込めて「無頼系独立候補」と呼ぶ。そんなフリーランスライターの情熱と苦悩を追ったドキュメンタリー映画「NO 選挙, NO LIFE」が公開される。選挙に取りつかれた男の目に映る日本の民主主義の現在地を聞いた。
◇ ◇ ◇
──候補を追いつつ、映画の主人公としてカメラに追われる立場でした。
僕が主人公でいいのかなあ。「主要な登場人物」でお願いします。
──了解です。その立場をどう受け止めましたか。
自分の宝箱を他人と共有できるうれしさがありました。独立候補の演説を取材しても、ほぼ僕ひとりしかいません。でも、面白い方ばかりだし、パワーをもらえる。僕以外の人の目を通せば届け方も異なるはず。そこに喜びを覚え、付いてきて欲しいと密着取材を承諾しました。
──ご自身の映像を見て、どう思いました?
変なやつでしたね。何で、ここまでして全員取材をやっているのかなと。自分では常識人のつもりでいたんですが。
──50歳直前、心が揺れ動いた時期の撮影でした。
お金にならない選挙取材もそろそろ潮時かなと。
──密着されることで、ひとりで考え込まず救われたのではないですか。
確かに前田亜紀監督が同行していなかったら……。でも、結局は現場に戻ってきたかなあ。実は今年4月の統一地方選が終わってから「選挙断ち」をしていたんです。
──また、どうして。
お金の使い過ぎ(笑)。自粛したら結構、余裕が生まれて、選挙取材はお金がかかると痛感しました。7月末告示の埼玉県知事選なら近いし、出費も少ないと踏んで取材を解禁したら、独立候補の第一声に感動しました。やはり来て良かった、やめられないなと「選挙漫遊」を再開し、また、お金がなくなるの繰り返しです。
──映画には妻や大学生と中学生、2人の息子さんも登場しています。
長男が最初に投票権を得た選挙では「零票確認」を勧めました。投票箱に何も入っていないことを確かめる作業で、投票所に一番乗りしなければ立ち会えません。長男は朝4時起きで出かけ、6時半ごろに現れたベテラン風のおじさんが肩を落とすのを見て、「やった!」と思ったそうです。
──父の背中を追っていますね。昨年の参院選では東京選挙区34候補全員を取材。密着映像からも苦労が伝わってきます。
睡眠は平均2時間。何しろ1対34で、全員カバーするには自分の時間を削るしかない。体重も10キロ減り、まさに選挙ダイエット。食事の時間も惜しくて、つい抜いてしまう。なるべくトイレに行かないよう、水分もあまり取りません。熱中症の危険性はあるけど、なめるようにチビチビ。「どうしてそこまで」とよく聞かれますが、34人と同時進行で付き合っているような感覚かな。(うっとりした表情で)会いたい、会いたいって。
──34股交際ですか!
なかなか会えない候補がいると「どうして僕と会ってくれないんだ!」と思いが募る。毎回ワクワクします。有権者の代わりに立候補してくださる方は「民主主義の宝」。常に感謝しています。
──しかも、日本は供託金が高すぎます。
衆参両院の選挙区や都道府県知事選に出るだけで300万円ですから。没収されるリスクを負って、どの候補も「選挙スタジアム」に入場しています。全員が平等に打席に立ち、フルスイングする権利がある。スタンドで見ているだけの人々からカッコ悪い、下手クソとヤジが飛ぼうが、全力でバットを振り切る姿は美しく、素晴らしい。
──選挙漫遊により元気を得ている感じですか。
湯めぐりみたいなものです。場所を移せばいろんな温泉があるように多種多様な候補がいます。若い候補からはサウナのような熱波を感じ、80歳超の候補は癒やし。将来あのようになれればと希望をもらえる。選挙取材にハズレなし。心のお土産をたくさん頂けます。
■大きな希望もあり危険もある制度
(映画「NO 選挙, NO LIFE」(C)ネツゲン)
──全員取材の信条を自らに課したきっかけは?
1998年から「週刊プレイボーイ」で大川興業の大川豊総裁の政治現場取材に同行したことです。担当編集者が「きっと話が合う」と声をかけてくださって。総裁も大手メディアに扱われない人たちを「インディーズ候補」と称し、興味津々。2人でどんどん会いに行くと、ひとりで立ち上がった人たちは皆、エネルギッシュで面白い。3、4時間も熱っぽく語る姿に接し、自分が励まされている感じになり、のめり込んでいきました。
選挙は政策の見本市。当落だけでなく、提案した政策を当選者が採用し、社会に反映させるチャンスでもある。その素材を提供してくださる方は全員、しっかり取材しなければいけません。実際、00年の長野県知事選では「30人学級」が、12年の都知事選では「自転車専用道路」が選挙後に実現。いずれも独立候補が選挙中に訴えていた政策です。
──とはいえ、常に全候補と会うのは大変では?
でも、日本の選挙はそんなに多くの候補が出ませんから。4月の杉並区議選で69人の全候補と会ったのが最高記録かな。07年の米カリフォルニア州知事選の現地取材では候補が135人もいて、気が遠くなりました。会える人には会い、会えない人にはホテルから電話をかけまくりましたけど、滞在時間が全然足りず全員取材は断念。
現地で全候補を1つのスタジオに呼ぼうとする番組を目の当たりにし、さすが日本とは違うなと感服しました。日本でも全員集合のアイデアを成立させたくて、ようやく実現できたのは12年の都知事選。「ニコニコ動画」で成し遂げ、大きな手応えを得ました。
──日本の選挙は民主主義の本場とは隔世の感があります。
日本は選挙に関わる人が固定化され、ホンの一握り。国政選挙の投票率も50%程度。選ばれる人たちも50%さえ相手にすればいいという考えが強い。だから、公職選挙法もほぼ改正されず、供託金の額も下がらない。立候補のハードルが高すぎて挑戦者も減る。
選挙は特別な人だけが出るものなんて国は他にありません。日本の民主主義を先細りさせるだけです。投票率が10%上がるだけで、議会構成は簡単に変わり、世の中もガラリと変わり得る。選挙はすごく希望があり、危険もある制度です。その可能性があまり認識されていないのは、政治の大きな罪。有権者に自分の1票に価値がないと思わせ、放置している責任は重い。
──大手メディアも同罪です。「多様性」を唱えながら、多様な候補の政策を拾おうとしません。
無名候補を軽んじるのは、無名の有権者を軽んじているのと同じ。どんな人でも一人一人が大事にされる社会の方が豊かだし、多様な人がいる社会の方が強いと思う。それゆえ、僕は無頼系独立候補を大事にしたい。
■主要政党の支援者こそ「漫遊」を
──主要政党の選挙は、どう見ていますか。
自分たちの選挙戦が絶対で、他党の戦略を認めない支援者が多いと実感します。選挙とはこういうものだと思い込む傾向は、政治に熱心なリベラル系の人に顕著です。選挙に正解はなく、まだまだ可能性があるのに、敵の戦略を知らず視野を狭めています。今の野党があれだけ議席を得ているのもラッキーだと思っています。与党がダメだからという期待値で下駄を履かせてもらっており、普段の活動量は脆弱です。視野を広げる上でも、主要政党の選挙に関わる人にこそ選挙漫遊を提唱したいですね。
──具体的には?
自民や立憲民主の支援者が、維新の選挙ボランティアに参加してもいい。他党の長所を取り入れて政党同士が切磋琢磨すれば、選挙運動も洗練され、参加者も増えていく。投票率も自然と上昇します。選挙は「運動」と付くだけに、ある種のスポーツ。レベルアップには、競技人口の増加が不可欠です。
参加者が限られると、従来の勝ち方が踏襲されてしまう。低投票率で確立された戦略だから参加者が増えると困るわけです。支援者向けの選挙運動になるから投票率は上がらない。日本の民主主義には裾野を広げるグラウンド整備が必要です。
──「NO 選挙, NO LIFE」、選挙のない人生なんてあり得ないというタイトルは本来、全ての人に当てはまるはず。あっ! だから?
主人公は僕ではありません。有権者一人一人、皆さんが主人公です。
*インタビューは【動画】でもご覧いただけます。
【映画「NO 選挙,NO LIFE」“主要人物” 畠山理仁を直撃】
(https://moment.nikkan-gendai.com/videos/65865)
(聞き手=今泉恵孝)
◆「NO 選挙, NO LIFE」(前田亜紀監督) 18日(土)から東京・ポレポレ東中野、TOHOシネマズ日本橋から全国順次公開
▽畠山理仁(はたけやま・みちよし) 1973年、愛知県生まれ。早大第一文学部在学中の93年から取材・執筆活動を開始。2017年に著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞。「記者会見ゲリラ戦記」「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。
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(2023年08月19日[土])
(随分と日が経ってしまいましたが)2023年8月の埼玉県知事選、「3/4」が選挙に行かないとは…。(神保哲生さん)《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》。
まずは、《内田樹「人は、自分を「見下している」人間から何か「善きもの」を教わることはできない」》、上西充子さん《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》。
『●《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を
閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》』
その上で、《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》。カルトとヅボヅボな自民党やお維、宗教政党・公明は投票率が上がることは一切やらない。ひたすら低投票率を願っている。まんまと彼/彼女らの策略に乗せらている、「選挙に行ってもどうせ何も変わらない」(内心、「どうせ自公だろう?」「どうせお維だろ?」という諦観、諦め)と。でも、そうではなく、(神保哲生さん)《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》。行けば変わる。畠山理仁さん《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》。
再度の引用、AERAの記事【一票の価値「174万円」でも投票率低い現実 選挙を「自分事」にする魔法の言葉/畠山理仁】によると、《4月に行われた統一地方選では市町村議員選挙と町村長選挙で過去最低の投票率だった。四半世紀近く国内外の選挙の現場を取材するライターが思う、選挙を自分事化する方法とは。》
宮畑譲記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/投票4人に1人以下…暑い埼玉、冷え切った投票率 知事選で全国史上最低 その理由を知事の地元で探ってみた】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/268856?rct=tokuhou)。《6日に投開票された埼玉県知事選の投票率は23.76%で、全国の知事選挙で過去最低となった。今回だけでなく、知事選の低投票率ワースト5のうち、埼玉県は実に三つを占める。この事態を県民はどう感じているのか。再選された大野元裕知事の出身地、川口市で聞いてみた。(宮畑譲)》。さらに、《畠山理仁さん…「4年間で県民1人当たり相当な税金を納める。知事選はそのお金の使い道を決める人を決める選挙。無投票は、その使い道を誰かにお任せすることになる。そんなコスト意識を持っても、投票しなくていいと思うだろうか」》。
《今回は、現職大野氏に主要政党が相乗りした》…情けないなぁ。《共産党新人候補が対抗したものの、大野氏が圧倒的有利とみられていた。争点も乏しかった》…ホントかねぇ?
『●当該選挙民が責任を持って原発推進議員に落とし前を』
《駅前で、何人かの市民に話を聞いてみたが「ピンとこない」
「難しい」と、関心は薄い。しかし全国で一票の格差訴訟を
起こしている升永英俊弁護士は「住んでいる場所で
一票の価値が違うのは、一票の住所差別だ」と強調する》
『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」』
《例えば「自分が1票を投じただけでは何も変わらない、意味がない」
と思っている読者の疑問に、こう答えている。「現在の
小選挙区制度は、一票の価値ってとても大きいんです。…」
…その上で、投票にいかないことがどんな意味をもつか
についても、丁寧に解説していく。「投票しないということは
『現状に不満はない』という『黙認』を意味します。…」》
『●《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。
責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》』
『●(Change.org)《選挙で自分の意思を示さなければ、政治家は
世論を無視して国政を運営する。低投票率は民主主義の危機だ》』
「西日本新聞の記事【低投票率、余った用紙どうなる?
「もったいない」コスト調査】」
《投票しないことで直接的に無駄になるものは、投票用紙以外には
見当たらない。ただ市町の交付金に含まれる投票所入場券の印刷
などは、選挙の啓発になり得るが、投票に行かない場合は結果的に
無駄になるとも言える。衆院選の県内の費用を県の選挙人の数で
割った。1人当たり約750円になる。「選挙にお金がかかりすぎて
いないか」という視点ももちろん必要だが、民主主義の根幹を成す
選挙にはそれだけ価値があるということか。1票は重い。
責任ある行動が求められる。(中国新聞・高本友子)》
『●《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を
閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》』
《内田樹「人は、自分を「見下している」人間から何か「善きもの」を
教わることはできない」》、上西充子さん《人は、バカにされている、
決めつけられている、と思ったら心を閉ざす。「無関心」と言われて
「関心を持たなければ」とは思わない》
『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払って
いるのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
「その上で、《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある
…1票は重い。責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に
《悪政は拒否できない》。カルトとヅボヅボな自民党やお維、
宗教政党・公明は投票率が上がることは一切やらない。ひたすら
低投票率を願っている。まんまと彼/彼女らの策略に乗せらている、
「選挙に行ってもどうせ何も変わらない」(内心、「どうせ自公
だろう?」「どうせお維だろ?」という諦観、諦め)と。でも、
そうではなく、(神保哲生さん)
《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》。
行けば変わる。畠山理仁さん《すべての人が選挙「運動」という
スポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を
捨ててしまっているようなものだ》。」
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/268856?rct=tokuhou】
こちら特報部
投票4人に1人以下…暑い埼玉、冷え切った投票率 知事選で全国史上最低 その理由を知事の地元で探ってみた
2023年8月9日 12時00分
6日に投開票された埼玉県知事選の投票率は23.76%で、全国の知事選挙で過去最低となった。今回だけでなく、知事選の低投票率ワースト5のうち、埼玉県は実に三つを占める。この事態を県民はどう感じているのか。再選された大野元裕知事の出身地、川口市で聞いてみた。(宮畑譲)
◆変えられない「真夏の選挙」
(選挙後の大野元裕知事の事務所。
片付けをするスタッフの姿が見られた)
このところ、最高気温35度超が常態化している埼玉県南部。その一角の川口市は8日も暑かった。
昼ごろ、JR川口駅前の広場に人影はまばら。建物の陰で子どもと連れだっていた30代主婦は今回、所用で投票に行けなかったという。「子育て中の私たちは夏休みだとずっと子どもの面倒を見ないといけない。投票に行くにも、小さい子を連れていくのは大変」
埼玉県知事選は、土屋義彦元知事の辞職に伴う2003年の選挙以降、11年を除きずっと8月に実施されてきた。しかし、帰省や旅行で家を離れる人が多い時期。最近では猛暑のため、不要不急の外出自粛の警告を政府が出す日もめずらしくない。いっそ、実施時期を変えられないのか。
県選管に取材すると「現在、知事の任期満了日は8月30日。法令上、満了日前30日以内に選挙を行わなければならない。暑さや夏休みが投票率に影響しているかもしれないが、現職の突発的な辞職などがない限り、時期は変えられない」とのことだった。
◆現職「圧倒的有利」の構図
(埼玉県庁)
4年前の前回知事選で大野氏は、自公が推薦した青島健太・現参院議員との新人同士の事実上の一騎打ちを制した。投票率は32.31%で今回より8.55ポイント高かった。
今回は、現職大野氏に主要政党が相乗りした。共産党新人候補が対抗したものの、大野氏が圧倒的有利とみられていた。争点も乏しかった。
50代の男性医師は今回投票しなかった。「余程のことがなければ勝敗は自明だと思った。今回はいいかなと。熱くなれというほうが難しい」と渋い顔で語った。
「他県の出身で、最近住み始めた人が多いからでは」というのは千葉出身の男性会社員(49)。自身は投票したが「地元意識が薄いのが低投票率に影響しているのかも」と話す。
川口はかつて町工場のイメージが強かったが、東京からの通いやすさが評価され、近年は民間の住みやすい町ランキングの上位に入るようになっている。
その影響もあるのか、川口市は大野氏の出身地だが、市の投票率は県全体を下回る19.8%で、有権者のうち投票したのは5人中1人に届かなかった。
◆「無投票は、税金の使い道を誰かにお任せすること」
これほど、投票率が下がってくると選挙として成立していると言えるのか。総務省に問い合わせると「投票率が低いからといって選挙が成立しないという規定はない」という。
選挙に詳しいフリーライター畠山理仁さんは埼玉県知事選の投票率が低い傾向にある理由として、「よく言われるように、東京に通勤している人が多く、県民意識が薄いのだろう。そうした背景もあり、政治的不満を選挙で解消しようという人が少ないのかもしれない」と分析する。一方で、「選挙は候補者が多いほうが盛り上がる。(供託金の規定などで)立候補のハードルが高いのは問題だが、多くの人が立候補してほしい」と話す。
選挙は民主主義の根幹であり、政治への関心のバロメーターの一つと言える投票率が低い状況は歓迎すべき事態ではない。畠山さんは、こんな表現で投票の棄権を戒める。
「4年間で県民1人当たり相当な税金を納める。知事選はそのお金の使い道を決める人を決める選挙。無投票は、その使い道を誰かにお任せすることになる。そんなコスト意識を持っても、投票しなくていいと思うだろうか」
【関連記事】再選の大野元裕さん 2期目「ワンチームで、できる限りの仕事を」
【関連記事】このまま続くと有権者にリスクが… 知事選の低投票率、研究者はどう見た?
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やはり、選挙に行ってほしいです。投票率を上げたいです。前述の通り、自公お維コミはひたすら低投票率を望んでいます。無党派層の皆さんに政治に興味を持ってほしくない、また、自公お維コミの非支持者に選挙に行ってほしくない、と思っています。
――――――― 矢崎泰久さん【発言2013】、《腰を抜かすほど驚いて、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ…」…民主主義の大敵は投票に行かないことだ…。…とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない…棄権は危険だ!》
――――――― (狙撃兵)《歴然としているのは、選挙に行かないこの5割の有権者こそが今日の政治状況を変えうる最大勢力であるという点だ。そのうち2~3割が動いて投票率が70~80%の選挙が展開されるだけでも局面はガラリと変わることになる》。#投票倍増委員会会員として、いつも通り、当然に、#わたしも投票します。
――――――― (金口木舌)《▼県民の諦めやため息を都合よく解釈し「これが民意だ」と断じるのは早合点ではないか。政治に失望し、それでも一票に未来を託した民に政治の方が近づくべき時である。民意を論ずるのは、その後でいい》
――――――― (神保哲生さん)《ほとんど政治に変革が期待できない日本でも、選挙の投票率が先進国の平均レベルに達した瞬間に、大きな変革が起きているのです。つまり、どうせ政治に変革なんて期待できないから投票に行っても意味がない、のではなく、投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです。そして、この低い投票率が、決してメディア報道とは無関係ではないことを…》
―――――――(東京新聞社説)《政治に変化を迫り、国民のための政治を実現するには、有権者が「票の力」を突き付けるしかない。一人一人が投票所に足を運ぶことが、民主主義の危機を脱する最大にして唯一の力になる》
――――――― 岸本聡子さんの希望溢れるメッセージ。「有権者には力があるんです」「普段選挙に行かない人が選挙に行くと結果が変わる」。やはり、すごい。杉並区が羨ましい。《眠り猫》ではいけない。「投票率が上がれば結果が変わる」
【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え/真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280) (2023年06月16日[金])
〝市民の身を切る《改革の党》〟お維。直接的な支持者の皆さんはもちろん、選挙に行かないことで間接的に支持している皆さん (「選挙に行ってもどうせ何も変わらない」、内心、「どうせ自公だろう?」「どうせお維だろ?」という諦観、諦め)、理解できない…。
『●《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を
閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》』
《内田樹「人は、自分を「見下している」人間から何か「善きもの」を
教わることはできない」》、上西充子さん《人は、バカにされている、
決めつけられている、と思ったら心を閉ざす。「無関心」と言われて
「関心を持たなければ」とは思わない》
『●《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払って
いるのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》』
「その上で、《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある
…1票は重い。責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に
《悪政は拒否できない》。カルトとヅボヅボな自民党やお維、
宗教政党・公明は投票率が上がることは一切やらない。ひたすら
低投票率を願っている。まんまと彼/彼女らの策略に乗せらている、
「選挙に行ってもどうせ何も変わらない」(内心、「どうせ自公
だろう?」「どうせお維だろ?」という諦観、諦め)と。でも、
そうではなく、(神保哲生さん)
《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》。
行けば変わる。畠山理仁さん《すべての人が選挙「運動」という
スポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を
捨ててしまっているようなものだ》。」
大阪から遠い我が街にもお維が浸食…本当にウンザリだ。きっと何か問題を起こすと予想している。(政界地獄耳)《政治家の前に倫理観の欠如といえる》、(リテラ)《「改革」を看板に掲げる維新のこうしたゲスの極みというべき本質をこそ、有権者は知るべきだろう》。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/改革の党を名乗る維新の改めるべき部分とは何か?】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202306160000041.html)によると、《党は衆院の全国すべての選挙区に候補者を擁立するために、政治塾の開催や候補者の公募を行うが、その悪しき伝統だけが受け継がれては政治不信の温床にしかならない》、《…本人ではなく同党政調会長・音喜多駿が法務委で「不適切な発言」と陳謝し、梅村を法務委員から更迭した。だが本会議での発言は党が認めたものであり、音喜多はその責任者といえる。元東京都知事で昨年の参院選で同党で当選した猪瀬直樹は委員会でガムをかんでいるし、7日、党代表・馬場伸幸は党役員会で「立憲民主党をまず、たたきつぶす」としている。どうやら大阪だけでなく東京もどう喝政治に変わりはない》。
『●《過ちは繰り返される。おかしな人間が定期的にあらわれ、世の中を
おかしな方向へ導いていく…過ちに対する警告は、何度も繰り返》すべき』
《維新の不祥事が止まらない! セクハラ、ルッキズム、新たに
部落差別、政活費二重計上…それでも吉村知事は「ちょっと不祥事」》
『●《第二の杉田水脈》衆議院議員である梅村みずほ参院議員に〝代表〟質問
させたお維…音喜多駿政調会長も強力に〝代表〟質問を支持していたが…』
『●異常なお維…《透析患者の殺害まで繰り出した人物を「憧れの存在」
と公言する梅村議員と、党として公認した維新──。》(リテラ)』
『●適菜収さん調べ《自民党総裁の「バカ息子」トップ5》、堂々の《【第
1位】文雄の息子》…そして、不祥事続きのお維は《安倍政治の申し子》』
《政界地獄耳/身内に甘い維新は「安倍政治の申し子」か》
《松井は「人数の上限はないもん。だからやった。問題あります」
と言い放った。ほかにも東京都港区議が女子高生3人に下半身を
露出して逮捕。大阪市議が街宣車の運動員に報酬を払い
公職選挙法違反で逮捕。大阪府松原市の市議は議会を体調不良で
欠席し妻と沖縄旅行。江戸川区議はひき逃げで道路交通法違反と
自動車運転死傷処罰法違反容疑で書類送検。
政治家の前に倫理観の欠如といえる》
『●お維の《「身内に甘い」体質のもと、維新議員の不祥事は繰り返されて
きた》…お維の笹川府議団長、東京都港区議、大阪市議、江戸川区議…』
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202306160000041.html】
コラム
政界地獄耳
2023年6月16日7時0分
改革の党を名乗る維新の改めるべき部分とは何か?
★次期総選挙では野党第1党をうかがおうという日本維新の会だが、政党としての躍進の陰に結党時からのパワハラ体質が依然党内を覆い、党の伝統というよりはいびつな体制が党の前進を拒んでいるように見える。党は衆院の全国すべての選挙区に候補者を擁立するために、政治塾の開催や候補者の公募を行うが、その悪しき伝統だけが受け継がれては政治不信の温床にしかならない。
★今回は大阪維新の会の女性市議へのパワハラが問題となり維新所属の大阪府議・笹川理が除名されたが、同代表・吉村洋文(大阪府知事)が「政治倫理に反する行為かつ、党の信用を毀損(きそん)する行為だ」と議員辞職を求めているが無視されている。その中で全所属議員を対象にしたハラスメント被害の調査で歴代党幹部の警護役を務めてきた日本維新の会交野市支部幹事長・高石康の同支部長で府議・美好かほるへのパワハラが発覚した。高石は記事にした週刊誌に対して「すぐパワハラって言うから『パワハラ、パワハラって言うなら、訴えてみたらどう』」と挑発していたことも認めている。ほかにも「お前をつぶす」「次はないぞ」などがかねて繰り返されていたという。これが改革の党を名乗る大阪特有の普通の政治というならば、政治劣化改善のため改めて欲しいものだ。
★維新所属の参院議員・梅村みずほが参院本会議と法務委員会で入管法改正審議の中、相次いで根拠のない発言を繰り返し、与野党から猛批判を浴びたが、本人ではなく同党政調会長・音喜多駿が法務委で「不適切な発言」と陳謝し、梅村を法務委員から更迭した。だが本会議での発言は党が認めたものであり、音喜多はその責任者といえる。元東京都知事で昨年の参院選で同党で当選した猪瀬直樹は委員会でガムをかんでいるし、7日、党代表・馬場伸幸は党役員会で「立憲民主党をまず、たたきつぶす」としている。どうやら大阪だけでなく東京もどう喝政治に変わりはない。(K)※敬称略
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(2023年05月24日[水])
まずは、《内田樹「人は、自分を「見下している」人間から何か「善きもの」を教わることはできない」》、上西充子さん《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》。
『●《人は、バカにされている、決めつけられている、と思ったら心を
閉ざす。「無関心」と言われて「関心を持たなければ」とは思わない》』
その上で、《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》。カルトとヅボヅボな自民党やお維、宗教政党・公明は投票率が上がることは一切やらない。ひたすら低投票率を願っている。まんまと彼/彼女らの策略に乗せらている、「選挙に行ってもどうせ何も変わらない」(内心、「どうせ自公だろう?」「どうせお維だろ?」という諦観、諦め)と。でも、そうではなく、(神保哲生さん)《投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》。行けば変わる。畠山理仁さん《すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ》。
AERAの記事【一票の価値「174万円」でも投票率低い現実 選挙を「自分事」にする魔法の言葉/畠山理仁】(https://dot.asahi.com/aera/2023052300019.html)によると、《4月に行われた統一地方選では市町村議員選挙と町村長選挙で過去最低の投票率だった。四半世紀近く国内外の選挙の現場を取材するライターが思う、選挙を自分事化する方法とは。》
『●当該選挙民が責任を持って原発推進議員に落とし前を』
《駅前で、何人かの市民に話を聞いてみたが「ピンとこない」
「難しい」と、関心は薄い。しかし全国で一票の格差訴訟を
起こしている升永英俊弁護士は「住んでいる場所で
一票の価値が違うのは、一票の住所差別だ」と強調する》
『●争点は「壊憲」: 「投票しないということは
『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」』
《例えば「自分が1票を投じただけでは何も変わらない、意味がない」
と思っている読者の疑問に、こう答えている。「現在の
小選挙区制度は、一票の価値ってとても大きいんです。…」
…その上で、投票にいかないことがどんな意味をもつか
についても、丁寧に解説していく。「投票しないということは
『現状に不満はない』という『黙認』を意味します。…」》
『●《民主主義の根幹を成す選挙にはそれだけ価値がある…1票は重い。
責任ある行動が求められる》…選挙に行く以外に《悪政は拒否できない》』
『●(Change.org)《選挙で自分の意思を示さなければ、政治家は
世論を無視して国政を運営する。低投票率は民主主義の危機だ》』
「西日本新聞の記事【低投票率、余った用紙どうなる?
「もったいない」コスト調査】」
《投票しないことで直接的に無駄になるものは、投票用紙以外には
見当たらない。ただ市町の交付金に含まれる投票所入場券の印刷
などは、選挙の啓発になり得るが、投票に行かない場合は結果的に
無駄になるとも言える。衆院選の県内の費用を県の選挙人の数で
割った。1人当たり約750円になる。「選挙にお金がかかりすぎて
いないか」という視点ももちろん必要だが、民主主義の根幹を成す
選挙にはそれだけ価値があるということか。1票は重い。
責任ある行動が求められる。(中国新聞・高本友子)》
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【https://dot.asahi.com/aera/2023052300019.html】
一票の価値「174万円」でも投票率低い現実 選挙を「自分事」にする魔法の言葉
2023/05/24 07:30
畠山理仁
(69人が立候補した杉並区議選。投票率は39.47%だった
前回から4.19ポイントアップ。新人15人が当選し、現職
12人が落選した。区議会の構成は半数以上が女性となった)
4月に行われた統一地方選では市町村議員選挙と町村長選挙で過去最低の投票率だった。四半世紀近く国内外の選挙の現場を取材するライターが思う、選挙を自分事化する方法とは。AERA 2023年5月29日号の記事を紹介する。
* * *
多くの人は意識していないかもしれないが、今、私たち日本人は所得の47.5%を税金や社会保障費として負担している。2022年に行われた参議院議員選挙の経費は604億円だが、その原資は税金だ。つまり、私たちは選挙の度に発生する経費をあらかじめ負担している。
それなのに投票率は低い。総務省のまとめによると、今年4月に行われた統一地方選挙後半戦のうち、280の市議会議員選挙は44.26%、250の町村議会議員選挙が55.49%と、いずれも過去最低の投票率を記録した。すべての人が選挙「運動」というスポーツイベントの参加費を払っているのに、半分近い人が権利を捨ててしまっているようなものだ。
競技人口が少ないスポーツはレベルが上がらない。多くの人が参加してルールを知り、ファンの目が厳しくなれば、競技全体のレベルも上がる。ルールを知れば、自分自身が金メダリストになったり、新たな選手を育てたりすることもできる。
もちろん有権者が自分の一票を捨てるのも自由だが、その前に知っておいてほしいことが一つある。それは「一票の価値」を把握するための計算式だ。
「一票の価値」=予算×任期÷有権者数
私の住む杉並区の場合、23年度の一般会計予算は2107億円。これに区議会議員の任期4年をかけて有権者数(48万5358人)で割ると「一票の価値」が約174万円だとわかる。昨年の参議院議員選挙では約607万円。決して安くはない。
私は選挙を「自分事」にする魔法の言葉を知っている。そして、誰かに会うたび、挨拶代わりにこう言っている。
「ぜひ、あなたも選挙に立候補してくれませんか」
もちろん実際に立候補しなくてもいい。しかし、人生で一度は「もし、自分が立候補したら」と真剣に考えてみてほしい。その経験を積むことで、選挙に対する見方がガラリと変わる。
おそらく、多くの人は実際に立候補することの難しさを痛感するはずだ。その結果、実際に立候補している人への敬意が生まれる。これまでポスターや選挙公報だけでしか知らなかった人たちの輪郭が浮かび上がる。立候補している人がいるからこそ、私たち有権者は投票で選択できるということがわかる。
今回の統一地方選挙の前半戦では、41道府県議選の定数2260人のうち、565人が無投票当選だった。後半戦の町村議選では約3割が無投票で、20の町村で定員割れとなった。有権者が選択すらできなかった選挙がいくつもある。もはや「選挙に行こう」ではなく、「選挙に出よう」と呼びかけなければならない時代になっている。
自分が選挙に出ることが無理ならば、せめて一度は候補者を自分の目で見てほしい。できれば候補者と直接話して自分の意見を伝えてほしい。民主主義が始まるのは、そこからだ。(フリーランスライター・畠山理仁)
※AERA 2023年5月29日号より抜粋
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やはり、選挙に行ってほしいです。投票率を上げたいです。前述の通り、自公お維コミはひたすら低投票率を望んでいます。無党派層の皆さんに政治に興味を持ってほしくない、また、自公お維コミの非支持者に選挙に行ってほしくない、と思っています。
――――――― 矢崎泰久さん【発言2013】、《腰を抜かすほど驚いて、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ…」…民主主義の大敵は投票に行かないことだ…。…とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない…棄権は危険だ!》
――――――― (狙撃兵)《歴然としているのは、選挙に行かないこの5割の有権者こそが今日の政治状況を変えうる最大勢力であるという点だ。そのうち2~3割が動いて投票率が70~80%の選挙が展開されるだけでも局面はガラリと変わることになる》。#投票倍増委員会会員として、いつも通り、当然に、#わたしも投票します。
――――――― (金口木舌)《▼県民の諦めやため息を都合よく解釈し「これが民意だ」と断じるのは早合点ではないか。政治に失望し、それでも一票に未来を託した民に政治の方が近づくべき時である。民意を論ずるのは、その後でいい》
――――――― (神保哲生さん)《ほとんど政治に変革が期待できない日本でも、選挙の投票率が先進国の平均レベルに達した瞬間に、大きな変革が起きているのです。つまり、どうせ政治に変革なんて期待できないから投票に行っても意味がない、のではなく、投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです。そして、この低い投票率が、決してメディア報道とは無関係ではないことを…》
―――――――(東京新聞社説)《政治に変化を迫り、国民のための政治を実現するには、有権者が「票の力」を突き付けるしかない。一人一人が投票所に足を運ぶことが、民主主義の危機を脱する最大にして唯一の力になる》
――――――― 岸本聡子さんの希望溢れるメッセージ。「有権者には力があるんです」「普段選挙に行かない人が選挙に行くと結果が変わる」。やはり、すごい。杉並区が羨ましい。《眠り猫》ではいけない。「投票率が上がれば結果が変わる」