[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑]
小塚かおる氏による、日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/赤木雅子さん 安倍首相らの絵に「黒目」描かなかった理由】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277264)。
《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった赤木俊夫さん(享年54)》。
《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、真実が知りたい。ただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》。
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
《新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」 …●平成30年2月の国会で
(中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、
明らかに虚偽答弁なのです。》
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか、芸能人らと花見に
興じていた──。一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
とることができるというのだろうか》
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…』
『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?』
『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ』
アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』(2020年8月29日)で金平茂紀さんは「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さんだからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、辞任してほしい」と仰っていた」。
『●【金子勝の「天下の逆襲」/野党は「消費減税で戦う」ではなく
ニューディール議論を】…最悪な税制なんかを導入したが故に…』
『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう』
「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました。
アベ様が首相辞任を表明しました」
『●斎藤貴男さん【二極化・格差社会の真相】《法令を順守しなければ
ならないのは、誰よりも貴君ら自身、警察権力なのだと自覚したまえ》』
『●前川喜平さん《数々の政策の失敗…行政の私物化について、納得できる
説明をし、ちゃんと謝罪し、その責任をとってから、辞めてほしい》』
『●《官邸職員による“腕つかみ質問阻止”》事件…南彰さん《ついに
質問妨害が、実力行使に発展…安倍晋三首相の記者会見での出来事だ》』
『●浜矩子さん《日本をこの狂った道から正しい道に戻さなくては
ならない。安倍政権はそれほど激しい歪みを日本経済に遺したのです》』
=====================================================
【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277264】
注目の人 直撃インタビュー
赤木雅子さん 安倍首相らの絵に「黒目」描かなかった理由
2020/08/17 06:00
(森友問題で自死した近畿財務局職員の遺族、
赤木雅子さん(C)日刊ゲンダイ)
「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった赤木俊夫さん(享年54)。森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざんを命じられ、心身を壊し、自ら命を絶った。なぜ夫がそこまで苦しまなければならなかったのか。遺族の問いかけに、財務省、そして安倍政権は真実を隠し、逃げ続けている。裁判で国と佐川宣寿元財務省理財局長を提訴した妻の雅子さんに、思いを聞いた。
◇ ◇ ◇
――出版されたご著書「私は真実が知りたい」の帯をお描きになった。イラスト、お上手ですね。印象に残ったのが、安倍首相、麻生財務相、佐川元理財局長の3人に「黒目」がないことです。
帯にもあるように、「どこ向いて仕事してますか?」という感じにしようと思って黒目を入れなかった。以前、大学生協でレジの傍ら、ポップを描いていたんですけど、(著書の)題名などを相談している際に、前の勤め先の専務さんから「書店ポップみたいに考えてみたら」とメールを頂いて。ポップでは絵を描いてから文言を考えます。いつも黒目は最後に入れるんですけど、この人たちはどこを向いているか分からへんし、それでその文言を思いついて。黒目を入れない方がこの人たちの表情に一番近いかなと思って入れませんでした。
――俊夫さんが亡くなって2年、休日に呼び出され、最初に公文書を改ざんさせられて3年です。苦しい3年間だったと思います。
夫が亡くなるまでの1年が一番苦しかったですね。その後、亡くなってから今年3月に提訴するまでの2年も本当にどうしていいのか、どう切り抜けていけばいいのか模索していた。提訴してからは、夫がいないのはとてもつらいんですけど、目標ができたので気持ちは楽になりました。
――俊夫さんは、改ざんの経緯の詳細な手記を残していました。それを見た時から「表に出さなきゃ」と思いながらも、なかなか出せなかったんですよね。
見ていただいたから分かると思うんですけど、個人名がたくさん書いてあるし、夫は直属の上司の池田さん(当時は近畿財務局の統括国有財産管理官)をとても大事にしていて、出すことで池田さんもマスコミに追いかけられる、自分自身も追いかけられるという恐怖がすごくあった。それで最初は、財務省や(近畿)財務局の中の人にだけ、回覧板でも出せるものなら出したい、1000枚くらい刷って財務省の前で配ってやろうとか思っていました。とにかく職場の人に一番見てもらいたかった。
――俊夫さんがなぜ苦しんでいるのか知らなかった?
そうです。内閣が吹っ飛ぶようなことをさせられたんやとか、自分は罪を犯したと言っていたので、何かして、それで悩んでいるのは分かっていたんですけど。亡くなる5日前、朝日新聞の報道で「改ざん」が出て、朝、スマホで見た時に「あ、これやな」って気づいて。仕事から自宅に戻ると夫はぐったりしてて、「これやったんやろ」って声をかけたら、「そうや。これを僕がやったんや」って、初めて告白してくれました。
――手記を見て、とんでもないことが行われていたと分かった。
だから(財務省は)今でも隠そうとしておられる。再調査にも応えてくれない。夫が改ざんの詳細を残したファイルがあるのに、それも隠す。よほどのことがあるんだなと思いますね。
――財務省からは俊夫さんの同僚ら、いろんな人が雅子さん宅を訪れた。話しているうちに「なんかおかしいな」と思うようになったんですよね。
一番おかしいなって思ったのは、夫が最も仲良くしていた同僚の人に「麻生大臣がお墓参りに行きたいと言っているけど、どうしますか」と聞かれ、「もちろん来てください」とお伝えしたんです。そうしたら翌日、「マスコミが来て困るだろうから断っておきましたよ」って言われ、ショックを受けました。いま考えたら、すぐ訂正してもらうなりできたんじゃないかと思いますけど、その時は黙って我慢するしかなかった。
――俊夫さんのお葬式で近畿財務局の人たちが記帳しなかった、というのにも驚きました。
義理の姉から「雅子ちゃん、おかしいよ。記帳してくれなかったのよ」って言われて、「えーっ」となって。以前所属していた中国財務局は、来てくれた代表の人が住所も書いた名簿を渡して下さったんですけど、近畿財務局は誰ひとり記帳もせず。跡を残したくなかったんじゃないかと思います。
(赤木雅子さんが描いた著書「私は真実が知りたい」
(文藝春秋刊)の帯のイラスト)
■局長にへこへこするお付き職員
――酷い組織ですね。本でも、「嫉妬深い男社会」「男ってつまらんな」って。
財務局の人が家に来て、帰られた後、「私は生まれ変わっても絶対に女に生まれたい」というのが一番の感想だったんです。なんか、へこへこしていてつまらない、って。
――へこへこ。どういう状況ですか?
(近畿財務局の)局長がお付きの人2、3人と共にやって来て、「赤木君はこういう人だった」って褒めてくれるんですけど、お付きの人が首を上下に振るんですよ。特に一番首を振る人は、しゃべる時に私ではなく、局長を見てしゃべるわけです。何しに来たんやろって思うくらい。そして、局長が「麻生さんのお墓参りを断ったそうだね」「うん、よしよし」ってことを言われて。
――うん、よしよし?
私が黙ってて意思を出さないから、「それでいいんだよ。それなら公務災害を認めてあげるからね」っていう空気をバンバン出してました。まさか私が裁判をするなんて想像もしていなかったと思います。
――自死した遺族に、そんな対応なんですか。
どこまでも組織の一員として扱われるんです。「あなたはこのランク」と、家族も組織の中の夫のいる場所に入れられる。
(書道が趣味だった赤木俊夫さん(妻の赤木雅子さん提供))
■何があって死を選ぶことになったのか、国が認め、公に
――改めて、俊夫さんはどんな方でしたか。
近所の方に「僕の雇用主は国民です。国民のために誇りを持って働いています」ということを恥ずかしげもなく表現する人でした。私が作った料理も、おいしかったよとか、お弁当ありがとう、って言ってくれるような人で。
――それに比べて、佐川さん以下、財務省の人たちは国民のために仕事をしているのかどうか。
だから、「どこを向いているのか」なんです。佐川さんから夫までの間にたくさんの人がいらっしゃると思うんですけど、誰も(改ざんを)止めることなく夫のところまで来たというのがなんと言うか……。すごい勉強して、立派な地位に就いている人たちで、頭も良いと思うんですけど、「何でこんな簡単なことが分からんのやろ」と本当に不思議です。
――裁判で被告として呼ばれるだろう佐川さんには、どうして欲しいですか。
とにかく出てきていただいて、本当のことを話して欲しい。夫は手記で佐川さんのことを何度も言及しているので、ここは違うという部分は違うとはっきり言って欲しいし、僕がやりましたと言うのなら、それでもいい。夫は、直接佐川さんと電話やメールをする立場ではなかったので、想像の部分も多いと思います。本当のことを話して下さったら、ずいぶん先へ進むと思います。
――一番の望みは「真実を知りたい」に尽きる。
そうです。夫は54歳で亡くなった。最後はうやむやにされて、ただうつ病になって死んだんだという処理の仕方じゃなくて、何があって死を選ぶことになったのか、国家公務員がこういうことで亡くなった事実があると国がちゃんと認めて、本当のことを公にする。それが国のする仕事なんじゃないかと思います。これから先、公務員になられる人のためにも、ぜひ、公にして欲しい。
――安倍首相と麻生財務相に何か伝えたいことは?
夫が残したファイルとか、いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだと思うんですよ。安倍さんや麻生さんが、鶴の一声で「あれを出してやれ。再調査しろ」と言えば出ると思う。遺族が知りたいことを、なぜここまで隠すのか。安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、真実が知りたい。ただそれだけです。
(聞き手=小塚かおる/日刊ゲンダイ)
▽あかぎ・まさこ 1971年、岡山県生まれ。89年、地元の高校を卒業し、地元で就職。95年、24歳の時に赤木俊夫さんと結婚。2018年3月、夫の俊夫さんが命を絶つ。20年3月、俊夫さんの死を巡り、国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こす。同7月15日に初弁論。同日、「私は真実が知りたい」(文藝春秋 相澤冬樹氏と共著)を出版。
=====================================================
[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑]
NHKの記事【森友学園めぐる裁判 自殺した職員の妻 法廷での意見陳述 全文】(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012516951000.html)。
リテラの記事【赤木さんの妻が裁判で「安倍首相は逃げている」と陳述! 直前には真相解明の覚悟を小川彩佳に…「刺せるもんなら刺してみろ、と」】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5523.html)。
今西憲之さんによる、週刊朝日の記事【「安倍昭恵さんから『線香あげたい』とLINEが…」 森友事件で自殺した赤木俊夫さんの妻が会見】(https://dot.asahi.com/wa/2020071500079.html)。
東京新聞の記事【「首相は夫を切り捨てた」 森友自殺訴訟で妻陳述 望月衣塑子記者の眼】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/42837)。
《亡くなった赤木俊夫さんの妻で原告の雅子さんが15日、法廷で述べた意見の全文です。…私の夫、赤木俊夫は決裁文書を改ざんしたことを悔やみ、自ら人生の終止符を打ちました。2018年3月7日のことです》。
《雅子さんは法廷で自ら陳述書を読み上げたが、その内容は俊夫さんの無念を晴らしたい、真相を解明したいという覚悟がひしひしと伝わってくる迫真に満ちたものだった》。
《「なぜ夫が死ななければならなかったのか? 何があったのか、その真実を知りたい」 そして森友学園問題で疑惑が浮上した安倍晋三首相と昭恵夫人にも話が及び、こう訴えた。「安倍首相は自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げていると思います」》。
《「裁判官の皆さまにお願いがあります。一番重視しているのは、夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです」 …菅義偉官房長官はこの日の記者会見で「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ結論が出ている」と訴えを一蹴した。しかし雅子さんや遺族、そして世論は納得するだろうか》。
「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」…アベ様の啖呵が引き金だ。《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減ってしゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…赤木俊夫さんを〝壊した〟犯人らは今ものうのうと…。行政府の長や麻生太郎財務相、佐川宣寿氏らや太田充氏…#犯罪者は刑務所へ! 《新事実満載》にもかかわらず、再調査を決してやろうとしない行政府の長や財務相、そして、最低の官房長官のこの言い草。誰が納得できようか!
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
《新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」 …●平成30年2月の国会で
(中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、
明らかに虚偽答弁なのです。》
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか、芸能人らと花見に
興じていた──。一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
とることができるというのだろうか》
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…』
[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]
=====================================================
【https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200715/k10012516951000.html】
森友学園めぐる裁判 自殺した職員の妻 法廷での意見陳述 全文
2020年7月15日 16時30分
亡くなった赤木俊夫さんの妻で原告の雅子さんが15日、法廷で述べた意見の全文です。
私の夫、赤木俊夫は決裁文書を改ざんしたことを悔やみ、自ら人生の終止符を打ちました。
2018年3月7日のことです。
夫は震える手で遺書や手記を残してくれました。
私は夫の死後2年経過した2020年3月18日、やっと遺書や手記を公表しました。
そして、同じ日に夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにし、夫と同じように国家公務員が死に追い詰められることがないようにするため、そして、事実を公的な場所で説明したかったという夫の遺志を継ぐため、国と佐川さんを訴えるところまで進みました。
以下、この訴訟に対する私の思いを陳述させて頂きます。
夫は、亡くなるおよそ1年前である2017年2月26日(日曜日)私と神戸市内の梅林公園にいた時、近畿財務局の上司である池田靖さんに呼び出され、森友学園への国有地払い下げに関する決裁文書を改ざんしました。
決裁文書を書き換えることは犯罪です。
夫は「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と生前知人に話していた程国家公務員の仕事に誇りを持っていました。
そのような夫が決裁文書の書き換えという犯罪を強制されたのです。
夫の残した手記によると、夫は改ざんを指示された際に「抵抗した」とあります。
また、私は夫の死後、池田さんからも、夫は改ざんに最初から反対していたと聞きました。
夫が、決裁文書の改ざんによって受けた心の痛みはどれだけのものだったでしょうか。
国家公務員としての誇りを失ったでしょうし、強い自責の念に襲われたと思います。
夫は手記や遺書に「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わったものとしての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。(55才の春を迎えることができない儚さと怖さ)」、「現場として相当抵抗し、最終的には次長が修正に応じ、修正前の調書に合わせて自ら、チェックマークを入れて体裁を整えました。事実を知っている者として責任を取ります」と書いています。
夫は、改ざんしたことを犯罪を犯したのだと受け止め、国民の皆さんに死んでお詫びすることにしたんだと思います。
夫の残した手記は、日本国民の皆さんに残した謝罪文だと思います。
国は、夫の自死の真相が知りたいという私の思いを裏切り続けてきました。
財務省は、夫が亡くなった5日後の2018年3月12日に改ざんしたことを認め、3か月後の6月4日に調査報告書を発表しました。
しかし、この調査報告書の中には、誰のどのような指示に基づいて夫が改ざんを強制されたのか記されていません。
夫が自死したことすら記載されていません。
夫の手記についても、提出を求められていないので当然ですが一切触れていません。
池田さんは、夫が亡くなってから1年後、自宅で私に「赤木さんはきっちりしているから、文書の修正、改ざんについて、ファイルにして、きちっと整理していたんです」、「パラッと見たら、めっちゃきれいに整理してある。全部書いてある。どこがどうで、何がどういう本省の指示かって。修正前と修正後、何回かやり取りしたような奴がファイリングされていて、パッと見ただけでわかるように整理されている。これを見たら我々がどういう過程で改ざんをやったのかというのが全部わかる」と仰っていました。
でも、調査報告書には、このファイルについても記載がありません。
私は、夫の自死が公務災害となった理由を知るため、人事院に対して情報開示請求をしました。
しかし、人事院の開示した文書は70ページのほとんどが黒塗りで、夫がなぜ自ら死を選び悩み苦しんだのか、私の知りたいことは何一つわかりません。
そこで私は、2020年4月13日に、近畿財務局に対して情報開示請求をしました。
しかし、1か月後の5月13日に開示されたのは、年金の金額や支払日などが書かれたたった10頁の文書でした。
残りの文書については、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言に伴う処理可能作業量の減少などを理由に、1年後の2021年5月14日までに開示決定をするそうです。
国はこの裁判でも同じような態度をとるのでしょうか?
これではこの裁判でも真実には近づけません。
私は、夫が自死に追い詰められた真相を明らかにするため、第三者委員会による再調査を求める電子署名を始めました。
電子署名には、35万人を超える方々から賛同の署名を頂きました。
電子署名は、2020年6月15日に安倍首相や麻生財務大臣へ提出しました。
しかし、安倍首相も、麻生財務大臣も、すでに検察の捜査も済んでいるので調査しないと、夫のことを切り捨てました。
でも、検察の捜査は刑事処分のためのもので、真相解明の調査とは別の物です。
国は、国民にも夫にも向き合わず、あるものを出さず、ズルズル先延ばしにして逃げています。
再調査を実施して、正直に全て明らかにしてください。再調査の結果はこの訴訟でも役に立つと思います。
安倍首相は、2017年2月17日の国会で、安倍首相や安倍昭恵さんが森友学園の国有地払い下げにかかわっていたら総理大臣も国会議員も辞めると発言しました。
財務省秘書課長は2018年10月、私に対して「この首相の発言によって、野党が理財局に対して資料請求するなど炎上したため、理財局は改ざん前の文書を出せなかった。その意味で、首相の発言と改ざんは関係がないとはいえない」と言いました。
安倍首相は、自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げているのではないでしょうか。
安倍首相は、自分の発言と改ざんには関係があることを認め、真相解明に協力して欲しいと思います。
安倍昭恵さんも森友学園への国有地売却の関係を明らかにしてほしいと思います。
池田さんも、池田さんの前任者も「裁判になれば、本当のことを話します」と私にはっきりと言いました。
この裁判では、前任者には、安倍昭恵さんと籠池夫妻のいわゆるスリーショット写真がどのように国有地の取引に影響したのかを、池田さんには、国有地値引きと決裁文書改ざんをめぐり、近畿財務局の中で何が行われたのかを話して頂きたいと思います。
また、佐川さんをはじめとする理財局の幹部の人達や、美並局長をはじめとする近畿財務局の幹部の人達も、事実をありのままに話して欲しいと思います。
もしこれらの人たちが裁判に来なかったり、裁判に来ても事実を話さなかったとしたら、国が本当にあったことを国民から隠し、全てなかったことにするために止めたのだと思います。
安倍首相、麻生大臣、私は真実が知りたいです。
夫は亡くなった日の朝、私に「ありがとう」と言ってくれました。
最期の夫の顔は「絶望」に満ち溢れ、泣いているように見えました。
決して生き残らないように、電気コードは首にきつく二重にくくりつけていました。
怖がりだった夫が、こんなことをしなければならないなんて。
真面目に働いていた職場で何があったのか、何をさせられたのか私は知りたいと思います。
最後に、裁判官の皆様にお願いがあります。
私は、訴状でも書いていますが、3つの目的のために訴訟を始めました。
その中でも一番重視しているのは1つ目の、夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです。
訴訟の手続きは私には難しくて分かりませんが、是非とも夫が自ら命を絶った原因と経緯が明らかになるように訴訟を進めてください。
夫が作成したファイルを含めてできるだけ沢山の資料を集め、できるだけ沢山の人の尋問を行って事実を明らかにしてください。
そしてそのうえで、公正な判決を下してください。
宜しくお願い致します。
以上
=====================================================
=====================================================
【https://lite-ra.com/2020/07/post-5523.html】
赤木さんの妻が裁判で「安倍首相は逃げている」と陳述! 直前には真相解明の覚悟を小川彩佳に…「刺せるもんなら刺してみろ、と」
2020.07.15 09:02
(『news23』で放送された雅子さんへのインタビュー)
学校法人「森友学園」を巡る公文書改ざん問題で自殺した近畿財務局元職員・赤木俊夫さんの妻・雅子さんが、国と財務省・佐川宣寿元理財局長に損害賠償を求めて訴えた裁判の第1回口頭弁論が、きょう、大阪地裁で開かれた。
雅子さんは法廷で自ら陳述書を読み上げたが、その内容は俊夫さんの無念を晴らしたい、真相を解明したいという覚悟がひしひしと伝わってくる迫真に満ちたものだった。
「夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにし、夫と同じように国家公務員が死に追い詰められることがないようにするため、そして、事実を公的な場所で説明したかったという夫の遺志を継ぐため、国と佐川さんを訴えるところまで進みました」
雅子さんはそう切り出したあと、夫の俊之さんが改ざんに抵抗しながらも強要され、死を選ばざるを得ないところまで追い詰められた経緯を説明し、夫の自殺後、真相が知りたいという自分の思いを国が裏切り続けてきたことを批判した。そして、財務省や安倍首相にこう迫ったのだ。
「安倍首相は、2017年2月17日の国会で、安倍首相や安倍昭恵さんが森友学園の国有地払い下げにかかわっていたら総理大臣も国会議員も辞めると発言しました。
財務省秘書課長は、2018年10月、私に対して、『この首相の発言によって野党が理財局に対して資料請求するなど炎上したため理財局は改ざん前の文書を出せなかった。その意味で、首相の発言と改ざんは関係がないとは言えない』と言いました。
安倍首相は、自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げているのではないでしょうか。安倍首相は自分の発言と改ざんには関係があることを認め、真相解明に協力して欲しいと思います。安倍昭恵さんも森友学園への国有地売却の関係を明らかにしてほしいと思います。
上司も、上司の前任者も『裁判になれば本当のことを話します』と私にハッキリと言いました。この裁判では、前任者には安倍昭恵さんと籠池夫妻のいわゆるスリーショット写真がどのように国有地の取引に影響したのかを、上司には国有地値引きと決裁文書改ざんをめぐり近畿財務局の中で何が行われたのかを話して頂きたいと思います」
さらに、雅子さんは裁判所に対してもこう求め、陳述を終えた。
「訴訟の手続きは私には難しくてわかりませんが、ぜひとも夫が自ら命を絶った原因と経緯が明らかになるように訴訟を進めてください。夫が作成したファイルを含めてできるだけたくさんの資料を集め、できるだけたくさんの人の尋問を行って事実を明らかにしてください。そしてその上で、公正な判決を下してください。よろしくお願い致します」
メディアやジャーナリストが御用化する中、強大な権力を前にひるまず、真相解明を迫る雅子さんの毅然とした姿勢には頭が下がるが、雅子さんはおそらく最初から、こうした覚悟があったわけではない。覚悟をもたざるをえない状況に追いやられ、やむにやまれず立ち上がったのだ。
そのことがよくわかったのが、昨日14日の『news23』(TBS)で放送されたキャスターの小川彩佳による雅子さんへのインタビューだった。
小川は7月3日を最後に産休に入って番組を休んでいたが、このインタビューのために、一時的に復帰したのだという。その小川の姿勢が伝わったのか、雅子さんはインタビューで、当時の俊夫さんの様子はもちろん、これまであまり語っていなかった自分の心情の動きについても、克明に語っていた。
■自死していた俊夫さんをみて「殺されたと思ったから110番に」
雅子さんはまず、裁判を起こした理由を聞かれ、涙声でこう切り出した。
「私あんまり人生に後悔することがないんだけど、夫のことだけは後悔すごいしているので。夫のことに関して、もう後悔したくないので」
「夫は改ざんしてから人が変わってしまって、鬱になって亡くなる3カ月前ぐらいからは、人格も変わって、壊れてしまって、私はずっと隣にいたのに、助けてあげられなかったこととか、私には手段がなかったので、今はできる限りのことをやりたいと思います」
そして、夫の俊夫さんが公文書の改ざんを強要され、自殺するまでの日々をふりかえり始めた。
雅子さんは、俊夫さんが改ざんを強いられたときから、俊夫さんの異変に気がついていたという。
「改ざんした日から、コロッと様子が変わって、口数も減って、喋らなくなったので」
小川が「何があったのか、お話はされたんですか」と問うと、当時、俊夫さんの口から改ざんを示唆する言葉を聞いたことも証言した。
「内閣が吹っ飛ぶようなことをしてしまったんやって言ってたこととか、僕はやってはいけないことをやってしまったんやー、とすごい後悔したような言葉を言うようになりました」
改ざんから4カ月ほど経った2017年7月、俊夫さんはうつ病と診断され、仕事を休職せざるをえなくなる。しかし、そのあとも、財務省や佐川局長の姿勢は俊夫さんと雅子さんを追い詰め続けた。
「佐川さんが答弁している姿を、仕事行けなくなってからもずっと(テレビで)見て、もうすごい悔しい思いをしてたんですね。また嘘ついてる、みたいな感じで見てた」
「とにかく、誰に助けを求めていいのかわからなかったので、2人とも孤独で、夫は絶望して、誰か助けて!って、いつも2人で泣きながら生活していました」
そして2018年3月、俊夫さんは〈雅子よ、これまで本当にありがとう。ごめんなさい、怖いよ。心身ともに滅入りました。最後は下部がシッポを切られる。なんて世の中だ。手がふるえる。怖い。命、大切な命、終止符。〉と綴った遺書を残して、自ら命を絶った。
雅子さんはそのときの心情もこのインタビューで克明に語っている。気になって早めに仕事を切り上げ帰ってきたところ、変わり果てた俊夫さんを発見した雅子さんだったが、まず電話をしたのは、警察だったという。
「もう、パッと見て、なくなっているのがわかったので、救急車じゃなくて、殺されたと思ったので110番しちゃったんですけど」
「殺されたと思った」という言葉に反応した小川に、雅子さんは「自殺したことは間違いないけれど、森友のことで苦しめられて、殺されたっていう思いが私の中にはあったので」と説明。119番に改めてかけ直して、救急車が到着した後の思いを涙まじりにこう語っていた。
「まだ温かくて、これでやっと楽になれたねーって思って。今からやっと助けに来てくれる。救急車の人がきてくれるから、やっと助けてもらえると思って。もう死んでしまったけど、初めて夫を助けに来たのは救急車の人やと思います」
■赤木さんの妻の覚悟「刺せるもんなら刺してみろ、と思って」
この言葉からも、当時の俊夫さんの苦しみと雅子さんの絶望の深さがひしひしと伝わってくる。
しかも、夫を失った雅子さんに対して、財務省は真相隠蔽のために圧力までかけていた。今回の『news23』のインタビューで、雅子さんは俊夫さんの死後、自らが体験した財務省の官僚とのこんなやりとりもを明かしていた。
「(財務省から)とにかく、これ(手記)を、マスコミの方に出すと大変なことになるから、出すなっていうことと、見せてくれということを言われました」
しかし、雅子さんはこうした圧力に屈することなく、立ち上がった。今年3月には財務省の改ざん指示を告発した夫の手記を公開し、第三者委員会による再調査を求めて約35万筆の署名を集め、今年6月に国に提出した。
それは、俊夫さんと絶望の日々を共有し、その無念をだれよりも知っていたからだろう。そして、雅子さん自身が俊夫さんの手記、安倍政権や財務省の卑劣な動きなどから、夫を追いつめた公文書改ざんが政権ぐるみの組織的な不正であることを確信するようになったからではないか。
安倍首相や麻生太郎財務相は35万超の署名が集まっても、再調査を拒否している。しかし、雅子さんはまったくひるんでいない。
『news23』の取材で、裁判を控え不安はないのかと尋ねられた雅子さんはきっぱりこう答えていた。
「不安とか恐れとかっていうのはもちろんあります。目に見えない大きなものを敵に回してしまったっていうことをすごく感じるし。でも思ったより今は怖くなくって。正しいことを知りたいという気持ちだけなので。まあ、“刺せるもんなら刺してみろ”と思って(笑)。なので普通に生活してます」
だらしないマスコミはこの言葉を肝に銘じるべきだろう。そして、この裁判の模様を最後まで報じ、公文書改ざんの真相をきちんと解明する覚悟をもつべきではないか。
(編集部)
=====================================================
=====================================================
【https://dot.asahi.com/wa/2020071500079.html】
「安倍昭恵さんから『線香あげたい』とLINEが…」 森友事件で自殺した赤木俊夫さんの妻が会見
2020.7.15 18:15週刊朝日
(自殺した赤木俊夫さんの手帳(撮影/今西憲之))
(赤木俊夫さんの公務員倫理カード(撮影/今西憲之))
学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(49)が国と当時財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官に計約1億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回弁論が15日、大阪地裁で開かれた。
国側と佐川氏は請求の棄却を求める中、雅子さんが法廷で意見陳述。終了後、雅子さんは記者会見に臨み、胸中を語った。
法廷に行く前に、自宅で俊夫さんに「一緒に頑張って戦おうと呼びかけ、裁判所に来ました」と話す雅子さん。
裁判に至った理由についてこう語った。
「なぜ夫が死ななければならなかったのか?何があったのか、その真実を知りたい」
そして森友学園問題で疑惑が浮上した安倍晋三首相と昭恵夫人にも話が及び、こう訴えた。
「安倍首相は自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げていると思います」
「安倍首相は自分の発言と改ざんに関係があることを認め、真相解明に協力してほしい。昭恵さんも森友学園への土地売却の関係を明らかにしてほしい」
「安倍首相や安倍昭恵さん、何らかのことに関係しているはず。関係ないとは言えないはず」
法廷で意見陳述した心境を記者団に説明した。
そして、昭恵夫人とは連絡がとれLINEでメッセージをやりとりしたという。
「昭恵夫人からLINEが来て主人に線香をあげたいとおっしゃっていた。その日がくればいいのですが…」
そしてもう一人、雅子さんが疑いの目を向けているのが被告となっているのが、佐川氏だ。
「佐川さんは公務員時代のことは責任を問われないといっている。夫は(公文書改ざんという)犯罪をさせられた。犯してしまったのです。佐川さんは、どう思っているのか、直接、聞きたい」
赤木さんが亡くなって、1年半が経過し、今も財務省や近畿財務局への不満、憤りは募るばかりのようだ。
財務省は公文書改ざん問題について「調査報告書」を作成。
だが、俊夫さんの遺書などの資料を確認することなかったという。そして財務省とのやりとりをこう訴えた。
「(財務省の人から)報告書で『配下の職員が改ざんに抵抗したと書かれてある。それだけでもありがたく思え』と言われました」
とんでもない暴言である。雅子さんが公文書改ざん問題の再調査を求めて、募った署名は35万筆という膨大な数が集まった。こう訴えた。
「私一人でなく35万人の方々が、再調査という思いを寄せていただき、重みを感じています。力にもなっている。安倍首相には、なぜ35万人分の署名が響かないのか」
(今西憲之)
※週刊朝日オンライン限定記事
=====================================================
=====================================================
【https://www.tokyo-np.co.jp/article/42837】
「首相は夫を切り捨てた」 森友自殺訴訟で妻陳述 望月衣塑子記者の眼
2020年7月16日 06時00分
(森友問題自殺訴訟の第1回口頭弁論を終え、記者会見で
赤木俊夫さんの写真を手にする妻の雅子さん=15日午後、
大阪市の司法記者クラブで)
「裁判官の皆さまにお願いがあります。一番重視しているのは、夫が自ら命を絶った原因と経緯を明らかにすることです」
法廷の意見陳述で元近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻雅子さんが訴えると、中尾彰裁判長ら3人の裁判官は雅子さんをじっと見詰め、その言葉に耳を傾けた。
改ざん事件の真相解明を求め、雅子さんが立ち上げた第三者機関の調査を求めるオンライン署名には35万人を超える署名が集まった。しかし安倍晋三首相も麻生太郎財務相も「新事実はない」として「再調査はしない」との国会答弁を繰り返す。
雅子さんは「首相も麻生大臣も夫のことを切り捨てた。検察の捜査は刑事処分のためで真相解明の調査とは別。国は国民にも夫にも向き合わず、あるものを出さずズルズル先延ばしにして逃げている」と政府の姿勢を批判。「真面目に働いていた職場で何があったのか。何をさせられたのか」と話すと、法廷におえつが漏れた。
俊夫さんの自殺後、政府は調査報告書を発表したが、俊夫さんが誰に何を言われ、どう抵抗し改ざんをどれだけさせられたかなどは、一切記されていない。雅子さんは「夫がなぜ死を選び悩み苦しんだのか、私の知りたいことは何一つわかりません」とし、財務省や近畿財務局の幹部に「事実をありのまま話してほしい」と訴えた。
閉廷後、記者会見した雅子さんは「首相は自分の発言が改ざんの発端になっていることから逃げている。自分の発言と改ざんに関係があると認め、真相解明に協力して」と訴えた。昭恵首相夫人から今年5月、「いつかお線香あげに伺わせてください」とLINE(ライン)でメッセージが来たとして、首相夫妻と麻生氏に対し「いま妨げとなるものは何もない。(夫の墓参に)来てほしい」と話した。
菅義偉官房長官はこの日の記者会見で「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ結論が出ている」と訴えを一蹴した。しかし雅子さんや遺族、そして世論は納得するだろうか。
改ざんを告発する手記を残し命を絶った俊夫さんを失ってから2年。「(夫と)一緒に闘っていきたい。きょうスタート(地点)に立てた」。悩み苦しんできた雅子さんが、真相解明を求めて立ち上がった。
政府は官僚答弁で逃げ続けるのではなく、俊夫さんと雅子さんの思いに真摯に向き合い、真相解明に向けて一歩を踏み出す覚悟を持つべきだ。(望月衣塑子)
=====================================================
[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑]
TBS NEWSの記事【「もう後悔したくない」“森友文書改ざん”自殺職員の妻が語る思い】(https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4028562.html?from_newsapl)。
《森友問題で公文書改ざんを命じられ自ら命を絶った赤木俊夫さん。15日から始まる裁判を前に、妻・雅子さんが小川彩佳キャスターの単独インタビューに応じました。夫とともに、絶望と孤独に苦しんだという雅子さんの貴重な証言です》。
《「どなたが亡くなったのかも、きょうのニュースを見ているだけなので承知しておりません」(2018年3月9日) 佐川氏にとって俊夫さんは、会ったこともない一職員でした。その後の証人喚問でも、改ざんの経緯については口を閉ざしました》。
『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
財務省きっての花形ポストがプレゼント》』
「日刊ゲンダイの記事【安倍首相を守り栄転 太田理財局長は
“論功行賞”で主計局長】…でも、《セクハラで辞任した次官の後任に
スネキズ局長が昇格し、その後釜に森友疑惑隠し答弁を繰り返した
理財局長が論功行賞で就任だ。政府は20日までに、女性記者への
セクハラで辞任した福田淳一前財務次官の後任に岡本薫明主計局長
(57)、岡本氏の後任の主計局長に太田充理財局長(58)を
起用することを内定…太田理財局長は、森友疑惑で公文書改ざんまで
して安倍首相を守って国税庁長官に栄転した佐川宣寿前理財局長の後任
として理財局長に就任。前任者に劣らない珍答弁で安倍首相を守った。
その論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼントされた形だ》。
いやぁ、スゲエなぁ、アベ様。それしか、言葉がない…。
《モリカケ疑惑追及の幕は下りたと言わんばかりに、身勝手な
「新たな決意」を語ってみせたのだ》…アベ様にこんなことを言わせて
おいていいのか? 《昨年、佐川理財局長を国税庁長官に栄転させた
際に起きた批判や、さらには公文書改ざんという国家的犯罪が明らかに
なっても、安倍首相はいまだにまったく反省もなく、人事権を使って
行政を黙らせる権力の濫用をいまだに平気に繰り返している》…
本当にオメデタイ国ニッポン。」
『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン』
《総理のために嘘をつくことが奨励される国──。これが安倍政権の
実態であることは、先日発表された財務省人事でもあきらかだ。
森友公文書改ざん問題のキーマンである太田充理財局長を事務次官が
約束されたも同然の主計局長に昇進させただけではなく、改ざん当時に
官房長を務め文書厳重注意を受けた岡本薫明主計局長を事務次官に抜擢した
のである。岡本氏といえば、森友問題で揺れる昨年4月、交渉経緯の記録
について「職員が削除した電子データは専門家でも復元できない」という
トンデモ答弁をおこなった人物。しかも、官房長は官邸と総理答弁を
すり合わせ調整をおこなう立場であり、岡本氏は改ざんの際の官邸の動きも
知る立場にある。つまり、太田理財局長と同様、「真実を語らない」
ことが「論功行賞」人事の理由になっているのだ》
『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》』
「赤木雅子さんにインタビューした金平茂紀さん、赤木俊夫さんが
〝壊れて〟いくようだという証言について、金平さんはスタジオでは
必死に涙をこらえておられた。赤木雅子さんは「裁判所、裁判官を
信頼している」と…裏切られないことを、本当に祈るばかり」
[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]
TBS『報道特集』に続いて、『NEWS23』(2020年7月14日)でも、赤木雅子さんへのインタビューが放送されました。同番組の3つのつぶやき:
--------------------------------------------------------------
【https://twitter.com/news23_tbs/status/1283062688654831616】
N E W S 2 3@news23_tbs
【前編)“森友改ざん”自殺職員の妻が語る思い】
#森友問題 で #公文書改ざん を命じられ自ら命を絶った #赤木俊夫 さん。15日に始まる裁判を前に、妻・雅子さんが単独インタビューに応じました。夫とともに絶望と孤独に苦しんだという雅子さんの貴重な証言です。
#news23
午前0:35 2020年7月15日
--------------------------------------------------------------
【https://twitter.com/news23_tbs/status/1283063665550176256】
N E W S 2 3@news23_tbs
【後編)“森友改ざん”自殺職員の妻が語る思い】
#森友問題 で #公文書改ざん を命じられ自ら命を絶った #赤木俊夫 さん。15日に始まる裁判を前に、妻・雅子さんが単独インタビューに応じました。夫とともに絶望と孤独に苦しんだという雅子さんの貴重な証言です。
#news23
午前0:39 2020年7月15日
--------------------------------------------------------------
【https://twitter.com/news23_tbs/status/1283089161260396544】
N E W S 2 3@news23_tbs
全編とテキストは
以下よりご覧いただけます。
「もう後悔したくない」“森友文書改ざん”自殺職員の妻が語る思い | TBS_NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4028562.html?from_newsapl
#news23 #森友問題
- - - - - - - - - - - - -
「もう後悔したくない」“森友文書改ざん”自殺職員の妻が語る思い
森友問題で公文書改ざんを命じられ自ら命を絶った赤木俊夫さん。15日から始まる裁判を前に、妻・雅子さんが小川彩佳キャスターの単独インタビューに応じました。夫とともに、絶望と孤独に苦しんだという雅子さんの貴重な証言です。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4028562.html?from_newsapl
- - - - - - - - - - - - -
午前2:21 · 2020年7月15日
--------------------------------------------------------------
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
《新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」 …●平成30年2月の国会で
(中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、
明らかに虚偽答弁なのです。》
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか、芸能人らと花見に
興じていた──。一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
とることができるというのだろうか》
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない』
『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》』
《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減ってしゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…赤木俊夫さんを〝壊した〟犯人らは今ものうのうと…。#GoToJailキャンペーン! #さよなら安倍総理! #犯罪者は刑務所へ!
《2人は、誰にも助けを求められない孤独の中にいました》《「もう誰も助けてくれない。孤独だった」(赤木雅子さん)》…胸が締め付けられる。
=====================================================
【https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4028562.htm?from_newsapl&1594781339506】
「もう後悔したくない」“森友文書改ざん”自殺職員の妻が語る思い
14日 23時17分
森友問題で公文書改ざんを命じられ自ら命を絶った赤木俊夫さん。15日から始まる裁判を前に、妻・雅子さんが小川彩佳キャスターの単独インタビューに応じました。夫とともに、絶望と孤独に苦しんだという雅子さんの貴重な証言です。
赤木雅子さん(49)は、夫の写真を手にインタビューに応じました。
Q.写真は生前の俊夫さんですか ?
「改ざんをした後に(2017年)4月に、淡路島にドライブに行ったときの写真です。ちょっと元気がないんですけど、この時のことを忘れたくないので、これをずっと置いて」(夫・俊夫さんを亡くした赤木雅子さん)
夫・赤木俊夫さん(享年54)。財務省に森友文書の改ざんを命じられ、それを苦にして自ら命を絶ったといいます。雅子さんは、寝室に2枚の写真を飾っています。改ざん後の写真と改ざん前の写真です。
Q.2枚を同時に置かれているのはなぜ?
「つらかった時を忘れたくないという思いと、でも明るくて元気だった時の顔も見たいから」(赤木雅子さん)
夫はどのように改ざんを命じられたのか。なぜ、死に追いやられたのか。真相を知りたいと、雅子さんは、国と当時の理財局長だった佐川宣寿氏を相手に、損害賠償を求める裁判を起こしています。15日、いよいよその裁判が始まります。
「私、あまり人生に後悔することがないけど、夫のことだけは後悔すごくしているので、夫のことに関して、もう後悔したくないので」(赤木雅子さん)
Q.後悔とはどういうことか?
「夫は改ざんしてから、人が変わってしまって、うつになって、亡くなる3か月前ぐらいから、人格も変わって、壊れてしまって。私はずっと隣にいたのに、助けてあげられなかったこととか。私には手段がなかったので、今はできるかぎりのことをやりたいと思います」(赤木雅子さん)
国有地が8億円以上も値引きされて、森友学園に売却された「森友問題」。
「私はその時は、神風が吹いたかなというふうに思った」(森友学園 籠池泰典理事長・ 証人喚問2017年3月)
理事長だった籠池泰典氏が言うところの「神風」は、なぜ吹いたのか、誰が吹かせたのか、今も判然としません。
昭恵夫人は、ここに建設予定だった小学校の名誉校長を引き受けていました。値引きに安倍総理や昭恵夫人が関与したのではないか。
そんな疑惑に対し、安倍総理は2017年2月17日、こう言い切りました。
「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきり申し上げておきたい」(安倍首相・2017年2月17日)
雅子さんは、安倍総理のこの答弁が、改ざんのきっかけになったと考えています。
「(財務省秘書課長の)伊藤さんという方が家に来られて、“2月17日の安倍首相の発言が関係している”と私の自宅に来てはっきりおっしゃった。そこはちゃんと説明をしてほしい」(赤木雅子さん)
総理の答弁から1週間後、財務省の理財局長だった佐川氏は…。
「近畿財務局と森友学園の交渉記録はございませんでした。記録が残っていない」(財務省 佐川宣寿理財局長・2017年2月)
佐川氏の発言から2日後、俊夫さんが勤めていた財務省の近畿財務局に、改ざんの指示が来たといいます。その後、一部の交渉記録は存在していたことが明らかになりました。
俊夫さんが残した手記には…。
「元は、すべて、佐川理財局長の指示です。学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するよう指示があったと聞きました。」(赤木俊夫さんの手記より)
改ざんは、国会議員や昭恵夫人の名前などが削除される形で行われました。
「現場として私はこれに相当抵抗しました。パワハラで有名な佐川局長の指示には誰も背けないのです。」(赤木俊夫さんの手記より)
改ざんを強いられた直後から、雅子さんは俊夫さんの変化を感じ取っていました。
「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減ってしゃべらなくなった」(赤木雅子さん)
Q.何があったのか、何をしているのかという話はされたか?
「『内閣が吹っ飛ぶようなことをしてしまったんや』と言っていた。『僕はやってはいけないことをやってしまったんや』とすごい後悔した言葉を言うようになった」(赤木雅子さん)
「大きな声で笑ってとにかく明るく誠実な人」。俊夫さんの人柄を雅子さんはこう評します。俊夫さんの書斎。棚には、趣味であった書道の筆が所狭しと置かれています。お気に入りの墨を持って笑顔を見せる俊夫さん。改ざんの半年前の様子です。赤木さん夫婦に子どもはなく、俊夫さんは甥に書道を教えることを楽しみにしていました。改ざん後の俊夫さん。この頃には笑わなくなったといますが、甥の誕生日に少しだけ柔らかい表情を見せています。改ざんから4か月ほど経った2017年7月、俊夫さんは「うつ病」と診断されて、休職を余儀なくされました。
「佐川さんが答弁してる姿を、仕事行けなくなってからもずっと(テレビを)見て、もうすごく悔しい思いをしていた。『またうそついてる』みたいな感じで見ていた。もうすごく悔しい思いをしていた」(赤木雅子さん)
Q.俊夫さんを見て雅子さんはどういう気持ちで?
「とにかく誰に助けを求めていいのか分からなかったので。2人とも孤独で夫は絶望して、『誰か助けて』と、いつも2人で泣きながら生活していた」(赤木雅子さん)
2人は、誰にも助けを求められない孤独の中にいました。
その間、俊夫さんが自宅のパソコンで改ざんの経緯をまとめたものが、あの手記です。手記には赤字で記された箇所があります。
「今も事案を長期化・複雑化させているのは、財務省が国会等で真実に反する虚偽の答弁を貫いていることが最大の原因でありますし、この対応に心身ともに痛み苦しんでいます。通常国会では、太田(現)理財局長が前任の佐川理財局長の答弁を踏襲することに終始し、国民の誰もが納得できないような詭弁を通り越した虚偽答弁が続けられているのです」(赤木俊夫さんの手記より)
2017年12月。神戸の街を見渡す公園。 雅子さんは、「気分転換になれば」と俊夫さんを連れ出しました。俊夫さんは街を一瞥。終始、落ち着かない様子でした。この3か月後、俊夫さんは自宅で自ら命を絶ちました。
最後の日、こう書き残しています。
「雅子へ、これまで本当にありがと。ゴメンなさい。恐いよ。心身ともに滅入りました。最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ。手がふるえる。恐い。命、大切な命、終止符」
心配して仕事を早めに切り上げた雅子さんが、変わり果てた夫を見つけました。
「もうパッと見て、亡くなってるって分かったので、救急車じゃなくて、殺されたと思ったので、110番しちゃったんですけど」(赤木雅子さん)
Q.殺されたと思った?
「自殺したことは間違いないけれど、森友のことで苦しめられて殺されたという思いが、私の中にはあったので」(赤木雅子さん)
警察には、すぐ119番通報するように言われました。
「まだあったかくて、これでやっと楽になれたねと思って、今からやっと助けに来てくれる。救急車の人が来てくれるから、やっと助けてもらえると思って。もう死んでしまったけど、初めて夫を助けに来たのは救急車の人だと思う」(赤木雅子さん)
Q.そこに救いを感じるぐらいに?
「もう誰も助けてくれない。孤独だった」(赤木雅子さん)
俊夫さんの死から2日後、佐川氏は国税庁長官の辞任を表明しました。この日になって、初めて応じた記者会見では…。
Q.指示した内容が(自殺の)要因になったと考えるか?
「どなたが亡くなったのかも、きょうのニュースを見ているだけなので承知しておりません」(2018年3月9日)
佐川氏にとって俊夫さんは、会ったこともない一職員でした。その後の証人喚問でも、改ざんの経緯については口を閉ざしました。
「書き換えがなぜ行われたかというのは、刑事訴追の可能性があるのでご理解たまわりたい」(証人喚問2018年3月)
俊夫さんの死後3か月後にまとめられた財務省の調査報告書。佐川氏の関与について、「改ざんの方向性を決定付けた」との指摘にとどまっています。当時、俊夫さんの手記は公開されていなかったため、調査に反映されていません。
「(財務省から)とにかく手記を、『マスコミに出すと大変なことになるから出すな』ということと、『見せてくれ』ということを言われた」(赤木雅子さん)
雅子さんは今年3月、再調査を求めて手記の公開に踏み切りました。再調査を求める署名は35万筆集まりました。
「35万以上の方が応援してくださるなんて、あの当時の夫が知ったら、こんなことにはならなかったのではという思いがすごくしていて、夫に生きている間に聞かせてあげたかった」(赤木雅子さん)
ただ政府は、再調査は「必要ない」との立場です。
Q.安倍首相はじめ政府は、再調査をしない方針を変えていないが?
「一人の国民が公務員として、苦しい思いをして亡くなったんですけど、私が再調査してほしいということも耳を傾けてくださらなくて、何か出ては困ることがあるんじゃないかと想像してしまいます」(赤木雅子さん)
Q.真摯に手記を受け止めてほしいと?
「手記を見ずに作った報告書に真実はないと思うので、ちゃんと読んだうえで、本当のことをまた再調査していただけたらと」(赤木雅子さん)
15日の裁判で、国と佐川氏は、請求の棄却を求める方針です。佐川氏は、「国家公務員が職務で損害を与えた場合、国が賠償の責任を負う」などと主張する見通しです。
裁判を控え、雅子さんに不安はないのか尋ねました。
「不安とか恐れというものはもちろんある。目に見えない大きなものを敵に回してしまったということをすごく感じるし、でも思ったより今は怖くなくて、正しいことを知りたいという気持ちだけなので、“刺せるもんなら刺してみろ”と思って、なので普通に生活してます」(赤木雅子さん)
=====================================================
[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]
東京新聞の記事【森友改ざん 「首相は調査される側」 自殺職員妻が抗議】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032402000151.html)。
リテラの記事【自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5327.html)。
《メモでは「安倍首相は一七年二月十七日の国会発言で改ざんが始まる原因をつくりました」と指摘し、麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに「国会で私の言葉をねじ曲げました」と批判。「この二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とした》。
《この男はいったいどこまで冷血なのか。…安倍首相が「胸が痛む」などと言いながら、「麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした」として再調査を拒否しつづけている件だ。…ようするに、赤木さんの苦悩をいちばん近くで感じ、そして生前の言葉を聞いてきた妻の証言を、安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである》
《麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした》? 泥棒達・犯罪者達が自身の犯罪を自白したのですか? 《安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである》…ヒトデナシと呼ぶ所以です。ヒトデナシにドロナワ(泥縄)させても仕方がない。
泥棒達(アベ様や財務相)が縄を綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査が必要である。
2020年3月23日(月)参議院予算委員会の録画はコチラ(https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)の「審議中継カレンダー」から検索を。福島みずほ議員および小池晃議員の質疑をご覧ください。また、《平成29年2月17日(金)の衆議院予算委員会における内閣総理大臣》の答弁のリンクはコチラ(http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=46533&media_type=)。6:45の辺りの、当時の民進党の福島伸享衆院議員の質疑に対するアベ様の答弁。6:51辺りで、再度、繰り返しています。是非、ご確認を。
『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は「破壊している人」
なんですが! 一体何を「記念」した小学校?』
「国会では、アベ様「記念」小學校についての設置の認可・国有地の
払い下げ事件について、デンデン王国国王様は公言してしまいました
……「私も妻も一切この認可にも、あるいは、この国有地の
払い下げにも関係ない」「私や妻が関係していたということになれば、
間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと
申し上げておきたい」と大見得を切りました。」
《「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻》。泥棒(アベ様や財務相)が縄を綯う(まともな再調査をする)訳がない。アベ様独裁政権で何度も繰り返されたドロナワ・泥縄では、ご遺族の望まれる《真相の解明》は不可能。
もう一度。安田菜津紀さん「…ご遺族を二度以上苦しめてはいけない。…少なくとも手記であったり遺書を読みもせずに調査に後ろ向きなコメントをする大臣の下で、まともな再調査は不可能だと思うので、いま必要なのは内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査ではないかと思います」(『サンデーモーニング』2020年3月22日)。
何度でも。金平茂紀さん「森友事件に絡んで自殺した近畿財務局の職員の悲痛な遺書…衝撃が広がっています。ところが政府は「再調査しない」と冷ややかな反応です。人の命を何だと思っているのでしょうか。これらの人々が人の命を守るためのコロナウイルス対策に携わっているのが、私たちの国の現実です」(『報道特集』2019年3月21日)。
「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」をキッカケに、《文書に「安倍昭恵首相夫人」》とあったが故に、ウルトラ差別主義者の麻生太郎財務相の下、公文書の改ざんが近畿財務局元職員に強要された。様々な〝種〟を撒きまくる「私人」のアベ昭恵様が〝タマ〟を込め、アベ様の啖呵が〝トリガー〟となり、〝マフィアのボス〟な財務相の下で《刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》が忖度して、無理やり改ざんさせた。
パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要したのだ。一方、真の犯罪者達は…《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達…。《信じられないような言動を繰り広げているのが、告発を突きつけられた「当事者」たちだ》。倫理観の欠片もない行政府の長と財務相らの冷酷非道。
もう一度、引用させてもらいます。日刊ゲンダイの記事中の図表【財務省「栄転6官僚」】(https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/270/795/667496fb4e620998699c2d0a6f80088b20200323120329666.jpg)の内容は以下の通り。(1)は「改ざん開始時(2017年2月)の役職」、(2)は「栄転後の役職」。
-- --- --- --- --- --- --- --
佐川宣寿氏
(1)理財局長
(2)国税庁長官(18年3月に退職)
中尾睦氏
(1)理財局次長
(2)横浜税関長(19年7月就任)
中村稔氏
(1)理財局総務課長
(2)駐英公使(19年8月就任)
冨安泰一郎氏
(1)国有財産企画課長
(2)内閣官房内閣参事官兼情報通信総合戦力室参事官(19年7月就任)
田村嘉啓氏
(1)理財局国有財産業務課国有財産審理室長
(2)福岡財務支局理財部長(17年7月就任)
美並義人氏
(1)近畿財務局長
(2)東京国税局長(19年7月就任)
-- --- --- --- --- --- --- --
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
=====================================================
【https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032402000151.html】
森友改ざん 「首相は調査される側」 自殺職員妻が抗議
2020年3月24日 朝刊
【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ=本人提供】
(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/images/PK2020032402100065_size0.jpg)
学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当し二〇一八年三月に自殺した財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻は二十三日、決裁文書の改ざんは佐川宣寿元国税庁長官(62)の指示だったとする夫の手記を公表し提訴したのに、安倍晋三首相や麻生太郎財務相が再調査をしない意向を示したことに抗議する自筆メモなどを、代理人弁護士を通じて公表した。
メモでは「安倍首相は一七年二月十七日の国会発言で改ざんが始まる原因をつくりました」と指摘し、麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに「国会で私の言葉をねじ曲げました」と批判。「この二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とした。
さらにこの日、安倍首相と麻生氏が参院予算委員会で、改めて再調査を拒否する答弁をしたことに対し「夫が生きていたら悔しくて泣いている」と抗議するメッセージも公表。再調査については「何を言われても何度も実施を訴えたい」とし、第三者委員会の立ち上げを要求した。
弁護士は二十三日、大阪市内で記者会見し、赤木さんの自殺はパワーハラスメントの側面があると指摘。パワハラ自殺が起きた企業では第三者委を立ち上げて検証することが標準になっているとし「国が(再調査を)やらないのは非常に問題だ」と訴えた。
=====================================================
=====================================================
【https://lite-ra.com/2020/03/post-5327.html】
自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…
2020.03.23 10:10
(首相官邸HPより)
この男はいったいどこまで冷血なのか。森友問題の決裁文書改ざんを強要され自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんが遺した遺書と手記をめぐり、安倍首相が「胸が痛む」などと言いながら、「麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした」として再調査を拒否しつづけている件だ。
しかも、安倍首相は19日の参院総務委員会で、改ざんのきっかけが2017年1月17日に安倍首相が国会で述べた「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」という答弁だったと指摘されると、「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」と反論したのだ。
しかし、この安倍首相の卑劣な態度に対して、本日23日、赤木さんの妻が直筆の文書を公表。そこにはこう書かれていた。
〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。
麻生大臣は墓参に来てほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました。
この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います。〉
改ざんの原因をつくったのは安倍首相の発言であり、調査される立場だ──。まったくそのとおりとしか言いようがないコメントだが、しかし、信じがたいことに、安倍首相はきょうの国会で、さらに赤木さん夫妻を冒涜する答弁を連発したのだ。
本日おこなわれた参院予算委員会では、この赤木さんの妻によるコメントが取り上げられたのだが、これを受けて答弁に立った安倍首相が繰り返し口にしたのは、またしてもこんな言葉だった。
「総理答弁が改ざんのターニングポイントになったというのは、この赤木さんの、職員の手記に書いてあるのではないということは、あらためて申し上げておきたい」
「首相答弁が(改ざんの)ターニングポイントだということは手記にはない。(手記を)読まれたんですか?」
たしかに、手記のなかには「総理答弁が改ざんのターニングポイント」とは書かれておらず、「週刊文春」(文藝春秋)の記事において、改ざんの背景を解説するなかで〈ターニングポイントとなったのは二月十七日だ〉と指摘されている。だが今回、赤木さんの妻が直接、〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました〉と明確に言及したのだ。にもかかわらず、安倍首相は「本人の手記には書いていない」という一点張りで、赤木さんの妻の反論を真っ向から否定したのである。
これだけではない。「週刊文春」の記事のなかで妻が語っていた〈ことあるごとに「大変なことをさせられた」「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」「最後は下っ端が責任を取らされる」「ぼくは検察に狙われている」とおびえていた〉という証言をもとに、日本共産党・小池晃議員は、安倍首相をこう追及した。
「佐川氏はなんで虚偽答弁したのか。理財局は何のために決裁文書を改ざんしたのか。総理、あなたと昭恵夫人の国有地売買とのかかわりを隠蔽すること以外に理由はないじゃないですか。誰が見たってそうですよ。だからこそ赤木さんは、『内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた』と怯えられたんじゃないですか?」
だが、安倍首相は、この妻の証言をもとにした追及に対しても、こんなことを言い出したのだ。
「『内閣が吹っ飛ぶような』ということは、手記には書かれていない。それはいま、小池さんがクリエイティブに付け加えられたんだろうと」
「赤木夫人の手記と赤木氏本人の手記と、これは別々のもの。私が申し上げたのは赤木氏の手記のなかには、私の発言がきっかけだったという記述も『内閣が吹っ飛ぶ』という記述もない。それはしっかりと認識していただきたい」
ようするに、赤木さんの苦悩をいちばん近くで感じ、そして生前の言葉を聞いてきた妻の証言を、安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである。
■財務省の調査報告書も安倍首相の答弁が改ざんの始まりだったことを証明している
赤木さんの遺志を足蹴にした上、妻の証言にもツバを吐きつけるとは──。しかも、この安倍首相の主張は詭弁も甚だしいものだ。
そもそも、赤木さんは財務省から改ざんを命じられた近畿財務局の上司から指示を受けて作業を強いられた立場であり、手記は赤木さんが知る範囲の事実を克明に書き記していたものだ。そこに「安倍首相の答弁が原因」と書かれていないからといって、安倍首相が原因ではないという証拠にはまったくならない。
というか、そもそも、2月17日の「総理も国会議員も辞める」発言が改ざんの発端となったことは、ほかでもない財務省の調査報告書に書かれているのだ。
この調査報告書には、「政治家関係者との応接録の廃棄等の経緯」という項目がある。政治家関係者とは昭恵夫人のことなのだが、この項目にはこんな記録が記されている。
〈平成29年2月17日(金)の衆議院予算委員会における内閣総理大臣の上記答弁以降、本省理財局の総務課長から国有財産審理室長及び近畿財務局の管財部長に対し、総理夫人の名前が入った書類の存否について確認がなされた〉
2月17日の答弁以降、昭恵夫人の名前が入った書類があるかないかの確認作業が始まったと書いているのだ。報告書はそのあとに、改ざん作業の記録が記されているのだが、最初の作業は2月26日、真っ先に削られているのは、昭恵夫人や安倍首相の名前だった。これはどう見ても、改ざんのきっかけが安倍首相の答弁にあることを認定するものだろう。
にもかかわらず、安倍首相は「手記には書いていない」ことを理由にこの事実を否定。さらに、調査報告書にある〈応接録の廃棄や決裁文書の改ざんは、国会審議において森友学園案件が大きく取り上げられる中で、更なる質問につながり得る材料を極力少なくすることが、主たる目的であったと認められる〉という箇所を取り上げ、“自分の答弁は改ざんとは関係ない”と主張したのだ。
しかし、語るに落ちるとはまさにこのこと。改ざんは「更なる質問につながり得る材料を極力少なくすることが、主たる目的」だったと安倍首相は言うが、森友疑惑で国会もメディアも国民も問題視していたのは、小学校の名誉校長を務め、小学校建設用地で籠池夫妻と仲良くスリーショットまで撮っていた昭恵夫人の関与だ。ようするに、「更なる質問につながり得る材料」というのは、決裁文書や交渉記録などにしっかり記されていた昭恵夫人の名前にほかならない。
■自殺した赤木さんは改ざんだけでなく土地取引も〈全ては本省主導〉だったと…
しかも、だ。安倍首相は再調査を拒否しておきながら、一方で「手記には書かれていない」などと言って赤木さんの手記を盾にして自分が改ざんのきっかけをつくった張本人であることを認めようとしないが、じつは、赤木さんの手記には、決定的なことが書かれているのだ。
赤木さんは公文書改ざんを命じられたが、森友学園との国有地取引そのものにはタッチしていない。だが、赤木さんは〈通常、本件事案に関わらず、財務局が現場として対応中の個別の事案は、動きがあった都度、本省と情報共有するために報告するのが通常のルール(仕事のやり方)です〉とした上で、こう書き記している。
〈本件事案は、この通常のルールに加えて、国有地の管理処分等業務の長い歴史の中で、強烈な個性を持ち国会議員や有力者と思われる人物に接触するなどのあらゆる行動をとるような特異な相手方で、これほどまで長期間、国会で取り上げられ、今もなお収束する見込みがない前代未聞の事案です。
そのため、社会問題化する以前から、当時の担当者は、事案の動きがあった際、その都度本省の担当課に応接記録(面談等交渉記録)などの資料を提出して報告しています。
したがって、近畿財務局が、本省の了解なしに勝手に学園と交渉を進めることはありえないのです。本省は近畿財務局から事案の動きの都度、報告を受けているので、詳細な事実関係を十分に承知しているのです。〉
赤木さんはこうした経緯について〈全ては本省主導〉とまとめているのだが、これが何を意味しているかといえば、これは紛れもなく総理・昭恵夫人案件であったという事実だ。
籠池泰典理事長(当時)は近畿財務局との交渉において、学校名を「安倍晋三記念小学校」にすると言ったり、昭恵夫人が「いい土地ですから、前に進めてください」と言った、などと怪しさしかない説明ばかりしていた。近畿財務局が逐一本省に相談するのは当たり前の話だ。そして、こうした籠池氏の主張がたんなる騙りであれば、本省は近畿財務局に交渉をつづけさせなかっただろう。だが、財務省は交渉をつづけさせたばかりか、昭恵夫人付きの職員だった谷査恵子氏から受けた照会に対して、財務省の田村嘉啓・国有財産審理室長(当時)は“満額回答”さえおこなっていた。最後には8億円も値引きして国有地売買契約を締結したのである。
つまり、財務省は総理・昭恵夫人案件であると認識していたからこそ、近畿財務局に土地取引の交渉をさせ、契約を締結させた。そのことを、赤木さんの手記は裏付けるものでもあるのだ。
赤木さんを死に追い込んだ公文書改ざんのきっかけをつくっただけではなく、8億円も不当な値引きをおこなって国有地を売り払うという異常な取引の根本には安倍首相と昭恵夫人の存在がある。姑息にも安倍首相は自身の正当化のために赤木さんの手記を盾にするならば、「国有地取引も改ざんも財務省が主導した」という赤木さんの告発をどう考えるか、しっかり説明するべきだ。
(編集部)
=====================================================