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●『冤罪File(2010年3月号)』読了

2010年10月26日 04時57分35秒 | Weblog

冤罪File』(冤罪ファイル)(No.9、2010年3月号)、10月に読了。

 特集・再審が動いた! 「狭山事件」、東京高裁が検察に証拠開示を勧告。「布川事件」、再審開始確定。「足利事件」、再審で、誤判の原因究明へ。
 石川一雄さんは、「3つ年上の兄が事件の犯人だと誤って思い込んで(捜査員によって思い込まされた側面が濃い)、・・・兄の身代わりのつもりで自白に至った。さらに、捜査幹部から「殺したと話せば、10年で(刑務所から)出してやる。男の約束だ」と言われたことを信用してしまったのだと主張する」(p.11)。
 「「刑事も悪い、検事もひどい。でも今振り返って、誰を一番恨むかと聞かれたら、やっぱり裁判官だな。裁判官だけは分かってくれると信じていたからね」/裁判官の非常識について語り出すと布川事件はとめどがない。・・・「一審の裁判長が法廷で俺に言ったんですよ。『どうしてそんな大事な日のことを忘れるんですか』って。・・・『どうして大事な日なんですか。俺にとったら普通の日ですよ』と。そうでしょ。犯人にとったら忘れられない日でも、俺には普通の日ですよ」/語るに落ちた裁判官」(p.21)。
 足利事件のDNAのバンド、「こんな写真では鑑定不可能/112人の専門家が断言」。2008年10月28日、無実を訴えながら死刑執行された久間三千年(くまみちとし)さんに対する「殺人問題」、取り返しのつかない、その手遅れな再審にも重大な影響。

 池添徳明氏「コラム/「福岡事件」題材に裁判員裁判劇/関東学院大生ら無罪評決」(pp。68-69)。博多駅近く。一審段階で戦後初めて死刑判決が言い渡された事件。射殺を認めた石井氏は1975年に恩赦で無期懲役に減刑、その後、仮釈放。西武雄さんは「一貫して容疑を否認し無罪を主張したが、石井さんに恩赦減刑の決定が伝えられた同じ日に、死刑が執行された」。熊本県玉名市の生命山シュバイツァー寺、古川龍樹代表。

 新井省吾氏「大阪個室ビデオ放火事件」(pp.70-81)。小川和弘被告に死刑判決で本当に大丈夫なのか?
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