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●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(5/5)

2010年01月17日 16時16分49秒 | Weblog

【浜田和幸著、ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲/The Water Money:Japan Strikes Back ~石油高騰・食糧危機も恐くない~

 「シャープ・・・マイクロナノバブル技術・・・廃水中に直径が0.1マイクロメートル程度の微細な泡を発生させ、希釈することなく泡の酵素の力で微生物の働きを活性化させる・・・。・・・汚泥が発生しない・・・」(pp.122-128)。「酵素」?? 「酸素」の誤植。コピペしないけど、この辺、随分ニセ科学の匂いが・・・。
 「・・・ポリシリカ鉄凝集剤PSI)の導入である。・・・(PAC)が広く使われてきた。/しかし、アルミニウムが人体に悪影響を及ぼす恐れが指摘されるようになり、特にアルツハイマー病との関連性・・・。その結果、開発されたのが鉄とケイ酸を主成分とする無機系・・・高分子凝集剤PSIである。・・・/・・・PSIを使った水処理で発生した汚泥・・・稲や野菜の収穫量が飛躍的に高まることも明らかになってきた」(p.140)。

 第6章では、再び中国について。「・・・河川や湖沼の水が飲料水としても農業用水としても使い物にならなくなってしまっている。/・・・下水の97%が何ら浄化処置をされないまま河川や湖沼に放出されているからである。風光明媚の代表的存在であった太湖(タイフー)の水も異臭を放つほど汚れてしまい、今では環境汚染の代名詞となってしまった」(p.144)。
 「気象改変の技術」(p.151)。「ロケットを使いヨウ化銀を打ち込んだり」って、大丈夫か?
 「・・・インドやバングラディシュなど周辺国にとっては、国家の存亡national survivalに関わる暴挙と受け止められている。・・・核保有国nuclear powerである中国とインドの間で第3次世界大戦が勃発することもあり得ない話ではない」(p.164)。正に『水戦争』。
 「涸れゆく長江」(p.164)。「水質汚染が止まらない」(p.167)。「長江と黄河の大汚染」(p.169)「中国の海産物は安全か」(p.173)。

 懐かしき偽ユダヤ人の名が! 「イザヤ・ベンダサンは『日本人とユダヤ人』」(p.194)。今時、こんなイカサマ人間が引用されるとは。

 
「水の年齢を計測」とか、「水パワーだけで動く車」とか、「マイナス電子を帯びた水」とか、・・・大丈夫か?

 「水という人類の共通財産commom assetはまさに宇宙からのプレゼントといっても過言ではない。そのような公共財産を一握りのウォーター・バロンや投資ファンドが、自らの利益their own benefitsのために独占しようとする動きはいかがなものか。ネスレユニリーバコカ・コーラアンハウザー・ブッシュダノンという世界の5大飲料メーカーだけで、年間5750億リットルの水を商品化している」(p.223)。日本もそれに乗り遅れるなー、って言ってるように聞こえるのだけれども・・・。
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