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本章のタイトルに採られた同名の節「少しビンボーになって競争社会から降りようよ」 (pp.256-267)。センセと『草の根通信』、「弁護士さえ、ついてくれなかった」「環境権を掲げての七人の市民」による本人訴訟。「・・・私のつくるミニコミは運動体の機関誌としては破格であったらしい。/あまりにもあけすけに内情をさらけ出しすぎるというのである」。「・・・うかうかと三人目の子を生んでしまい、・・・「わが家ではカンキョウケンが確立したのだ!」とうそぶいている」。「・・・このとき裁判所の玄関で掲げた垂れ幕「アハハハ・・・・・・敗けた、敗けた」は、大いに物議をかもしたものだ。・・・これほど松下センセとその同志の心意気を表現した言葉はない。不真面目をいうなら、裁判所こそが不真面目だったのだ」。「その結果またしても発電所が必要となり、環境を汚染し資源を濫費してのこの悪循環はとめどなくなる」。「・・・原発の罪業は火電の比ではない」。「〈暗闇の思想〉などとたいそうな銘を打っているが、ようするにこの限りある環境と資源を濫費することなく、ほどほどに生きようよといっているにすぎない。/いっこうに変わることのないビンボー暮らしを綴ってきた三冊の本がひっそりと消えたというのに、いま四冊目の『底ぬけビンボー暮らし』に至って予想外に静かな反響を呼んでいる背後には、時代をおおう不安がより色濃く影を落としていると見ていいだろう」。
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