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『遺稿集』、2月にHで読了。鴨志田穣著。講談社文庫、2010年10月第1刷発行。
切なくなり、かつ、身につまされる想いだった。
裏表紙より、「僕はささやきながら彼女の手を強く握りしめた。それから2人はずっと手を離すことはなかった―――この一文で絶筆し、42歳の生涯を閉じた「カモちゃん」こと鴨志田穣。彼がアルコール依存症の治療前~がん闘病中に書いた未刊行原稿のすべて。小説「焼鳥屋稼業」はベッドから一枚一枚編集者に原稿用紙を手渡した」。この小説は未完に(p.352)。
表紙写真は、西原さんの贈った鴨志田さん専用の原稿用紙。
アルコール依存症という病気(p.14、22)。
橋田信介さんに弟子入り(p.158)。
沖縄での模合(もあい)(p.393)。
「Ⅵ 邂逅」。バンコクでの出会い、そして、「ちょうど一年後。僕たちはアマゾンで一緒に仕事をしたのだ。/・・・。/僕はささやきながら彼女の手を強く握りしめた。それから二人はずっと手を離すことはなかった」(p.433)。
Hにて。
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