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●電気料金値上げ論: 「1倍か、2倍か」じゃなく、「2倍以上か、1倍以下か」

2012年12月23日 00時00分26秒 | Weblog


某所に書いたことを、折角なので。

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 なお、手前味噌ですが、・・・ご興味があれば以下の記事・リンク先もどうぞ。

■「テルマエ・ロマエ」について(笑): 
こちら

■「バックエンド費」: こちら

■「電気料金が1倍(以下)か、2倍かの比較ではない」: こちら。時間がなく、十分に説明できませんでした。誤解させてしまった部分もあるかもしれません。言いたかったことは、「原発を稼働させて電気料金値上げ無しどころか安くなる(1倍以下)か、原発を稼働せずに電気料金2倍値上げか」(1倍以下か、2倍か)と我々は誤解させられていないでしょうか? この誤解のままだと、前者を選ぶ人も多いかもしれません。実際は、「原発を稼働させても電気料金1.7倍値上げか、原発を稼働せずに電気料金2倍値上げか」(1.7倍か、2倍か)であることが報道されず、誤解している人が多いです。「1.7倍か、2倍か」であれば、随分と印象は違いませんか? 後者を選択する人も多くなるはずです。更にもう少し考えてみると、「バックエンド費」が考慮されていないと思うので(税金という形で支払わされていて、顕在的に電気料金として表に出ていません。大島堅一さんら)、それを考慮すると、ゆうに2倍を超えるかもしれません。「2倍以上か、2倍か」。さらに、自然エネルギーなどにスケールメリットなどが働き始めれば(ドイツや北欧では事実そうなっているはずです)、後者について2倍という数字はあまりに過大な見積もりで、1倍どころか、1倍を切るかもしれません。「2倍以上か、1倍以下か」。ここまで来ると、前者を選択する人はどれほどいるでしょうか・・・。

■「経済評論家 
内橋克人さん」: こちら。内橋さんは、TPPなど「新自由主義」経済を標榜するような経済評論家よりも、はるかに優れた評論家です。
自戒も込めて、理系だけでなく、社会・経済・政治など文系能・脳を鍛えた方が良いです。理系の知識だけで、技術だけで、・・・・・・社会を含めた、皆さんの目指す都市を造るのは困難です。皆さん方、若人の肩にかかっています。

■「FEC自給圏」: こちらこちら
●内橋克人さんインタビュー: 〝貧困マジョリティー〟の形成と『FEC自給圏』への志向』: 「目指すべき方向性。「私は新たな基幹産業として『FEC自給圏』を提唱してきた。FはFoods(食糧)。日本の穀物自給率は世界で124番目だが、食糧自給は国の自立条件で新たな産業も形成する。EはEnergy(エネルギー)。再生可能エネルギーとしてデンマークでは風力発電、太陽熱発電を推進し、エネルギー自給率が今では200%近い。日本は国策として原発に集中し、他の選択肢を排除した。CはCare(介護)。市場に任せるのではなく、社会による介護自給圏を形成すれば北欧諸国のように強力な産業になる」。「『うっぷん晴らし政治』ではなく、世界のモデルに目を向け、食糧、介護、エネルギーの自給圏を志向すべきだ。地味でも良いから、グローバル化の中で、それに対抗できる『新たな経済』を作ることが本当の政治の役割だと思う」。目指すべきは北欧型か? 「地味でも良いから」、というところにグッときた」。

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