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●守れないから仕方ない? 「現状」に沿って基準を「緩める」

2011年10月07日 00時00分36秒 | Weblog


東京新聞より(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011100501001163.html)。

 「現状」に沿って基準を「緩める」そうです。年間1ミリシーベルトから年間20ミリシーベルトへ。リスクが20倍。幼児や子供にはとてつもなく「緩い」基準だろうと思われるし、リスクがどれほどになるのかを考えると、とても恐ろしい。よく平気でこんなことができるものだ・・・。もともと1ミリシーベルトという基準でさへ「緩く」て、危険だという主張もあり、特に、放射能や放射性物質に対して感受性の強い幼児・子供が大人と同じで良い訳がないということは以前から言われていたことだ。それが、「現状」に沿って基準を20ミリシーベルトへ「緩める」そうだ。法律を守れと言ってきた国が、平気でそれを破ろうとしている。原発の「安全神話」「安心喧伝」を垂れ流してきた原子力ムラの住人やマスコミの罪はあまりに重い。
 先日の沖縄密約に対する東京高裁判決(「無いんだから仕方ないジャン」「捨てちゃったんだからもういいジャン」、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5aa3d00bb1d2f7b7b9b91949cf526330)と同じように聞こえる。つまり、「守れないんだから仕方ないジャン」。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011100501001163.html

被ばく線量、緩和認める 放射線審議会が提言へ
2011106 0202

 東京電力福島第1原発事故を受け、今後の被ばく線量基準の在り方を検討している国の放射線審議会の基本部会が、平常時の一般住民の被ばく線量限度とされる年1ミリシーベルトを達成することは当面困難と判断緩和を認める方針であることが5日分かった。年1ミリシーベルトを超え20ミリシーベルト未満の「中間目標」の設定が可能とする提言を近くまとめる。事故後の混乱の中、相次いで決まった食品や土壌などの暫定基準値は、整合性を取る見直し作業が早急に必要とされており、基本部会の提言を参考に作業が進められる。ただ緩和水準によっては批判を浴び、作業に時間がかかることも予想される。

(共同)
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