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ようやく読み終えた宮本輝の「海岸列車 上」。
独特なタッチで表現でされた宮本ワールドに
魅了され読んでいた筈なのに時間が掛かったこと。
そもそも私は本を読むのがとびきり遅い。
世間では速読がもてはやされているけれど、
私はちっとも関心がない。
読んでは前のページに戻りじっくり、じっくり
描写を味わって楽しんでいる。
何しろ印刷されている活字が好きなので、
紙のにおいやインクのにおいがさらに
読書を楽しくしてくれる。
これはけして電子書籍では味わえない。
さらに遅い理由は同時に2~3冊を読んでいる。
じっくり1冊を読めば良いのに、
そうはいかなくなってくる。
先日の足利ミュージカルの発表会でも、
和物のセリフが一つあり、
そのセリフに命を吹き込みたくて、
「真田幸村」を途中から優先にして読んだり。
なにかを読んでいるところから、
緊急でビジネス書を読む必要に迫られたり、
すぐに読みたくなる衝動に駆られる本に出会ったり。
(そんなときは大抵すぐに読んだ方が良い場合が多いので、
優先することにしている。)
昨日まで、現代小説だったのに、急に戦国時代
なんかへ行って真田幸村に会ってきたり、
東京にいたのが、アメリカにいたり、そしてまた
真田幸村に戻り、
「久しぶり!げんきだったあ?で、戦に出るの?」
とわけのわからない事を心でつぶやきながら、
本の続きを読んでいる。
時空を超えて、いろいろな人と出会えて、
いろいろな経験できて・・・
これだから読書は楽しいのだけれど、
さすがに読むのがこれほど遅いと
生きている間にいったいどれくらいの本が読めるのだろうか・・・
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