木琴でも鉄琴でもない,陶琴.
ジャズライフ4月号に,この楽器のアルバムを出したMIKI (松島美紀) さんのインタビューが出ていた.
讃岐のサヌカイトとは,新生紀第三瀬戸内火山活動によって噴出した非顕晶質古銅輝石安山岩であって,硬度7は水晶と同等.香川県五色台産.
お遍路さんから教えられた「サヌカイト 通称カンカン石を粉末にして粘土と混ぜた陶器」を,楽器として完成したのがサヌカイ陶琴である.
写真はサヌカイ陶琴大型33連 ¥550,000.マリンバ,ビブラフォンという工業製品に見慣れた目には不揃いな音板が新鮮 ! 音質は板によって変わるのだろうが,そこも楽しいと思わなければ.
MIKI さんのアルバム Something's Coming の9曲が Youtube で聴ける.百見は一聞に如かず,まずは一曲.
自分はうちでビブラフォンを楽しんでいる.サヌカイ陶琴は派生音側が一段高くなっているところ,血縁関係はビブラフォンよりマリンバに近そうだ.ではこの楽器を買って演奏してみるか? と言われると...
開発費とコストを考えれば価格は安い.でも おいそれとは買える額ではない.
この楽器に向いた曲がわからない.このアルバムはひとつの解だけれど...
音量が小さそう.他の楽器との共演は? 共鳴管をつけたら?
持ち運ぶには重そう.
音程が狂うことはありそうもないが,割れたりしないのかな.
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