Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

点字とアスキー

2008-12-21 09:13:15 | エトセト等
さきの言政学研究会で点字の標準化についてうかがった.私自身は点字について何も知らなかったし,たいていの人は同じと思うので,ここでは仕入れたばかりの知識を..

点字は横2x縦=6カ所のポジションのどこに凸起があるかでコード化する.ポジションを左上から下へ123,右上からしたへ456と番号づける.この順番で,凸起があるところを1,ないところを0として並べると,例えば
 100000 が a
 110000 が b
 100100 が c
 ...

これはコンピュータが2進数で文字を表すのと同じ方法だ (ただし具体的なコードは異なる).現在のコンピュータはアスキーASCIIという規格で,1963年に制定された.
http://ja.wikipedia.org/wiki/ASCII
いっぽう点字は,ルイ・ブライユというフランス人視覚障害者が1825年にほとんど独力で完成させている.今年は彼の生誕200年で,欧米では点字のことをブライユとかブレイユとか言うのだそうだ.

もっともアスキーの文字コードは7ビットで,7ポジション使用に対応する.6ポジションだと2の6乗すなわち64文字しか表せないので,窮屈だ.そこで例えば文字と数字で同じコードを共有させ,数字の場合は「数符」というコードを前付けする.7ビットだと128文字,8ビットだと256文字が可能だが,指先の感覚では6ビットが最適なのかもしれない.

点字はコンピュータの文字コードに影響しているのだろうか.
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7 コメント

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Re 点字とコンピュータ文字コード (16トン)
2008-12-28 10:42:13
本文の「ほとんど独力で」というのは誤りで,ナポレオン軍が作った下敷きが合ったのてすね.そのときの8点点字の方がなぜ6点に成ったのか,興味があるところです.

点字は表音,手話は表意...と言えるのでか.手話の方が標準化は難しそうですね.

ディジタル信号という意味ではモールス信号が元祖かも.欧文のモールス信号は可変ビット長ですが.

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点字とコンピュータ文字コード (D)
2008-12-25 16:57:59
言政学では、点字やコンピュータ文字コードは第二次言政学の対象としています。
点字はもともと、晴眼者の夜間の暗号としてナポレンオン軍が作った8点点字を元に、視覚障害者のルイ・ブライユが6点点字に改良したといわれています。
いずれにせよ、突起部分と平坦部分の二進法であり、コンピュータとの親和性は非常に高いといえます。
その結果、標準化の圧力は非常に強いものがあるのではないでしょうか?

今回の研究会では、講演者がいませんでしたが、手話の世界も非常に奥深いものがあります。
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なるほど (kosuzume)
2008-12-23 11:19:51
あぁ、わかりました。
有難うございました。
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2進法 (16トン)
2008-12-23 09:48:41
ここではコンピュータの流儀で書きました.6つのポジションに

123456

と名前を付けると思って下さい.図でポジションの数字に対応する位置が黒丸なら(凸なら),そこを1とし,白小丸なら0とするというルールです.

dは 100110
eは 100010

などとなります.コンピュータではON-OFFスイッチをずらりと並べて,ONを1,OFFを0と対応させています.

bを120000,cを100400という流儀だと,1から6迄の記号が必要ですが,上のルールでは0と1だけあればいいので,電子回路で作るのが楽です.
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? (kosuzume)
2008-12-22 23:46:47
え~?
aは、わかりますが・・・b、cが?
120000と100400ではないのですか???
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点字の大きさ (16トン)
2008-12-21 22:13:09
点字の大きさは国によってまちまちで,日本が一番小さい,逆に言えば点の密度は大きいようです.いずれにせよ,触覚の制限よりはだいぶ大きめに作ってあるのでしょう.
http://www.econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/braille/BR/chap3/3-2/3-2.html
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触覚の密度 (みなが仙人)
2008-12-21 15:35:30
触覚の密度(区別できる2点の距離)も関係しそうですね。
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