猪熊弦一郎「マチスのみかた」作品社 (2023/4)は,著者がマチスをどう見るか を書いた本と言うこともできる.「ピカソは天才,マチスは努力の人」と言うが,それが定説だろうか ?
それはさておき,一枚の絵のためには何枚もの習作 (デッサン) があり,その習作が一作ごとに進化する.トップ画像はこの本より,「豪奢 I」1907 の場合.
猪熊さんによれば,画質にも,デッサンをストックした引き出しにも鍵がかかっていて,マチスがいちいち開けるそうだ.
キャンバスに絵の具を置いてからも絵はどんどん進化する.この本とは別なところでみたと思ったが,note に Kosuke Goto さんの考察があったので,画像を引用させていただいた.
ああでもない - こうでもないは,シロート画家でも同じこと.こちらは J 子の制作過程.
擦ったり削ったり,絵の具を盛りあげたり,とにかくキャンバスは丈夫.
日本画は (CD ケース絵も) ある意味で潔いが,それはキャンバスを知らなかったから ?
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