Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

続・人間に未来はあるか

2008-03-02 20:58:30 | 読書
思い出して本棚から発掘.
ゴードン・R・テイラー,大川節夫訳 みすず書房.原著は1970 翻訳は1971.初版の定価600円,
まだ大学紛争のほとぼりが残っていた時代で,当時ぼくは就職したばかりだったが,こんな立派な本も買って読んだのだ.(1997年の京都会議を機に「地球に未来はあるか」のタイトルで新装版が出ている.2835円!)

原題は The Doomsday Book で,英国中世の土地台帳のことだが,暗に最後の審判を示しているとのこと.初めに出版されたときの邦題の「続」は,The Biological Time-Bomb というもう一つの本と並べたかったためだろう.後者は,生物・医学の発展の人間への影響を論じたもので,昔と同じ「人間に未来はあるか」のタイトルで新装版が出ている.

この「続」のほうでは著者は,大気と海洋の汚染,地球温暖化,森林伐採,海面上昇,人口爆発,放射性廃棄物,滅びゆく動物の問題等々を論じている.執筆からから30年を予測の目安にしたという態度が潔い! そしてすでにその30年は経ってしまった.現状が,本書の警告を無視して時代が進んだ結果であると思うと恐ろしい.

一読の価値がある「古典」です.

コメント (2)
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