Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

演奏をもりあげるには...

2005-06-14 20:01:43 | 新音律
曲が与えられると,西洋音楽で演奏者の自由になるのは音量とテンポくらいのものである(ただし,ジャズではキー(調)も演奏者の自由である).だから音楽の「もりあげかた」として,音量を上げる方法とテンポを速くすることが一般的だ.ラヴェルのボレロなど,クレッシェンド一発である.テンポに関しては,ジャズでは一定が原則だが,クラシックではテンポは変幻自在.テンポに関する限りジャズのほうが融通が利かない.もっとも素人のバンドでは,しらずしらずのうちにテンポが上がることはよくあることだ.

第3のもりあげかたとして,音程を次第にあげるという方法があるはずだ.連続的・アナログ的に,曲の最初と最後でキーが変わっていたら面白いと思うが,西洋音楽では音楽の切れ目でキーが半音ジャンプするのが関の山である.日本でもむかしヒットしたナット・キング・コールの"L-O-V-E"は,いちばん-間奏-にばん(じつは2番がないので1番の歌詞を繰り返す)という構成だが,1番から間奏に行くときに半音上がり,間奏から2番へいくときにまた半音上がる.このナンバーはいろいろなひとがコピーしているが,N・K・コールを踏襲し,コーラスの切れ目でキーを半音あげるのが慣例となっている.

連続的・アナログ的に,曲の最初と最後でキーが変わる程度に音程を挙げて盛り上げている音楽があったら,どなたか教えていただけませんか.雅楽はそうだときいたことがあるような気がするが,確証が得られないでいます.
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