夕張市、再建へ「全国最低」迫られる 職員給与、補助…(朝日新聞) - goo ニュース
財政再建団体への転落が決まっている北海道夕張市が、大詰めを迎えた財政再建計画の骨格作り作業を強いられている。
職員の給与や市議の報酬、市民への補助金などを対象に総務省が予想以上の厳しい計画作りを迫っているからだ。初霜が降り、本格的な冬支度に入る夕張で、これから20年余にも及ぶ厳しい再建の試練が始まっている。
「総務省が言うのは、とにかく全国の最低レ ベルで行けということ。病院を診療所にするとか、給料を最低にとか、学校を最小にするとか」
夕張市の再建計画作りを指導する道庁幹部は言う。今月上旬中にも返済額や期間など骨格をまとめたい考えだが、細かい数字にも総務省のチェックが入る。来年度から始まる市の財政再建計画では、返済が必要な赤字額は300億円近くにのぼる見通し。
市の自由に使える財源規模約45億円の6.7倍で、20年余りの長期にわたる前例のない再建となる見込みだ。
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この記事を見て、地方自冶体の冬の時代がやってきそうです。今まであまりに夕張炭鉱に変わる新しい事業で町のイメージを一新し、再生しようとして計画されたものの中には、市の財政規模と関わりなく、採算を無視して事業計画もあったのだと思います。資金は 国の予算から・・また低利の金融機関から・・と努力はしたのでしょうが、多くのは箱物には職員がいるでしょうし・・絶対経費も掛かり、これを見てると社保庁とまでは行かなくとも,収支バランスにあまりにも大きな開きがあり、累積赤字が積もり、このままでは市の運営が機能不全になる事から、再建自冶体としてこれから国の厳しい監督下に入るそうです・・・
その結果、総務省は給与カット幅の上限が28%と最大級の島根県海士(あま)町の例をあげ、これを上回る給与カットを求めています。また職員の人員整理を現在の270人から半減を内示しているそうです・・・しかも「2年間で」という提案のようでこれまた厳しい・・・
勧奨退職だけでなく解雇にあたる分限免職も求める場面もあるそうで、「職員を減らさなければ、その分給与カットを拡大せよ、・・・となる」との総務省からの内示に、先月末には、4月に入ったばかりの若い職員が退職、役所内にショックが走ったと聞きます。
また、 市議の議員報酬の「目標」は全国最低の岐阜県本巣市議会の月額22万円だそうですが、夕張市が9月に31万1000円から24万円(議長などを除く)に引き下げたばかりだが、岡崎光雄議長は「全国最低が求められている」との事で、ここも当然削減がもっと厳しくなると思います。
また、市民への補助金も例外ではなく、「すべての自治体が実施しているもの以外は廃止」というのが総務省の指示だとの事で、敬老行事費補助の333万円や障害児保育補助の22万円など、今年度で1億500万円の削減を9月に決めた。来年度からは高齢者のバス料金の補助なども止めざるを得ないほど追い込まれ・・・
「このままだと市民が出て行くばかり。総務省の言う通りにすれば、夕張は再生できない」・・・市の担当者のため息が聞こえるようです・・
今後、この夕張市だけだけではなく、赤字自冶体予備軍が多くあると聞きます。
特に、最近報道を賑わしている、関西地区などの特定団体などに補助金が長年に亘って慣例的に交付されていたと聞きます。その他、どこの自冶体でもやっているような使途不明金のあるようですし・・・
政府はこの際、全国的に洗い出し、そのような自冶体はまず公表し、市民が一方的に責めるのではなく、まず実情を理解する所から始めるべきだと思います。
その上で、再建のための計画作りを市民も一緒になって頑張らないと、貴方の市も夕張市のような厳しい総務省がら指導が入るかもよ・・
近くの大牟田市が夕張市につづいて財政再建団体になりそうなんですが、人口が半分になったからといって、急に職員を半分には出来ない、施設とかも壊して半分の規模に出来るわけではないから、維持費は昔のまんま。ただ主要産業がなくなり、人口も半分で、収入は半分以下と、いったいどうすりゃいいんだ?と言う状態のようです。
大牟田市といえばやはり炭鉱の町だったところですよね。
ここも夕張市と同じような問題を抱えているんですね。
可愛そうだけど、きっと夕張市と同じような厳しいしい措置が行なわれると思います。
そうなると、益々人口は流失しそうです。
よほど、市長も、職員も、議員も覚悟して再生に努力して欲しいけど・・・