『ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美』に行ってきました。
「混むかなぁ。」と思っていたのですが、あにはからんや、
それなりの客の入りでしたが、開幕間もないと言う事もあるのか、
”入場何時間待ち”とか言う悲惨な状況にはならず、
普通に入場、普通に観覧でした。
展示会での撮影は出来ないので、写真は無いのですが、
Webで展示品を探してみました。
この時代は、嗅ぎ煙草が流行ったらしく、装飾を施された、
嗅ぎ煙草入れがいくつもありました。
これは、ドミニク=フランソワ・ポワトロの
「ダイヤモンドを象嵌した飾り武器模様の嗅ぎ煙草入れ」。

小さい宝石箱程度の大きさなのですが、精巧に作られています。
この他にも、小さい肖像画や、風景画などが施されているものも。
自分で使ったり、贈り物にしたりしたそうです。
もちろん、こんな感じの絵画も展示されているんですが、
(絵画は、フランソワ・ブーシェの「ポンパドゥール夫人の肖像」)

絵画よりも、使われていた銀食器とか、家具とか、タペストリーとか、
そう言うものの展示が多かったです。
銀食器で思い出しましたが、”テリーヌ入れ”が何故か多数ありました。
この時代、そんなにテリーヌって、重要なものなのでしょうか?
しかも、”テリーヌ入れ”なので、テリーヌだけに使ったんですよね?
物凄く不思議に感じました。
展示の時代的には、18世紀のルイ15世の治世から、
ルイ16世の治世のあたり。
ルイ16世と言えば、マリー・アントワネットですよね。
マリー・アントワネットの「旅行用携行品入れ」がありました。
旅行用携行品といっても、彼女は、田舎のヴェルサイユではなく、
都会のパリに居る事が好きだったそうで、これは、
パリの宮殿(現存せず)に置いてあったりしたそうです。

フランス革命の際に、国外逃亡を図った「ヴァレンヌ事件」の時、
マリー・アントワネットは、どうしてもこれを持って行きたかったので、
レプリカを作らせて現地に置いていき、本物を持ち出そうとしたそうですが、
レプリカの作成が脱出当日までに間に合わず、結局本物を持ち出したそうです。
最終的には、ヴァレンヌで掴まっちゃったけどねぇ。
食器には、マリー・アントワネットのMとAのイニシャルが入っています。
写真で見ると、その大きさが分かりませんが、結構大きくて、
50cmx70~80cmくらいありました。
このあとは、上野東照宮へ。
東照宮と言っても、日光の物とは違ってこじんまりとしています。
参道から、旧寛永寺の五重塔を見ながら、

奥にある唐門へ。国宝です。

前は、少しくすんだ感じだったんですが、直したのか、
きれいな色になっていました。
あとは、大道芸人を冷やかしながら、帰宅。
ルーヴル美術館展は、混まないうちにどうぞ。
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展覧会名 | ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美 http://www.asahi.com/louvre08/ |
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会期 | 2008年1月24日(木)~4月6日(日) |
会場 | 東京都美術館 |
観覧料(当日) | 一般1500円、学生1200円、高校生700円、65歳以上800円、中学生以下無料 |
開館時間 | 午前9時~午後5時(入室は午後4時30分まで) |
休館日 | 月曜日(ただし2月11日は開室、2月12日は休室) |
問い合わせ | ハローダイヤル Tel 03-5777-8600 |
主催 | 東京都美術館、ルーヴル美術館、朝日新聞社、テレビ朝日 |
後援 | 外務省、文化庁、フランス大使館、BS朝日 |
巡回情報 | 神戸市立博物館 2008年4月26日(土)~7月6日(日) |