北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.3.2 『郡界』(グンザカイ・283m) 由仁町から周遊ルート
先週末の土曜日、
安平町の瑞穂ダムそばで崩壊地帯を巡った後、
直近の三角点ピークに登ろうとした。
ところがこの辺り特有の小雪による中途半端な雪で、
スノーシューが笹に深く取られて、
前に進まないことから断念し、
由仁町川端まで戻った。
そして久しぶりに「郡界」に登ることにした。
「郡界」とは由仁町と安平町の、
境界線上にあるピークだ。
いつもの林道入口に行くと、
林業用の重機が数台!
「伐採作業が行われているのか?」、
と思ったが、
林道入口にそれらが集められているところを見ると、
どうもこの日は休んでいるようだった。
それで遠慮なくブルドーザで開けられた、
真平らな林道をスノーシューで歩き出した。
ブルドーザの道を1kmほど利用し、
我々はそれを離れて支線に入った。
すると以前除雪された上に新雪が積もった状態で、
底に固い層があるので、
まあ歩きにくくはない。
分岐から少し歩くと、
前方の視界が突然開けて、
広い伐採地の風景が広がる。
私はこの風景が好きだ。
そこに青空と陽の光が加わると、
もう何とも言えないうっとり感!
ただ、前を行くHiromiが、
多少なりともラッセル状態だと言うのに速くてね、
のんびり風景を楽しんでいられないのよねえ・・・
しばらく伐採地の中に続く林道は、
やがて伐採地を離れ、
北側の尾根を回り込んで伸びて行く。
尾根に沿ってその下部に付けられた林道は、
結構小刻みに蛇行を重ねて行く。
伐採地から1kmほど歩いた地点で、
林道を離れて目の前の尾根に取り付いた。
笹がずいぶん露出していたので、
踏み抜きがないかを心配したが、
そこそこ積もった雪のおかげで、
歩行を邪魔しなかった。
そして四等三角点「郡界」。
この三角点の標石は、
数年前初めて登った時に確認している。
しかしその後訪れた時は、
笹が濃くなっており、
とうとう見つけられなかった。
今年の無積雪期にはまた見つけに訪れよう!
下山は登路とは逆の斜面を下る。
風の来ないところで昼食とした。
その後ふかふかの雪の中を、
実に快適に下った。
Hiromiはこのふかふかの下りを特に好む。
快適に下降して今は廃道となった林道に下り立った。
無積雪期には雑草が生い茂って、
ひじょうに煩わしい廃道も、
積雪期となれは障害物はなく、
これもまた快適に歩いて駐車地へ。
はじめは悪天候から逃れようと目指した方面だったが、
結局天候に恵まれる結果となったことに感謝!
2024.3.2 「210mピーク」 瑞穂ダムそばで崩壊地を巡る
週末の土曜日は、
日本海側で悪天予報。
それも範囲が広そうだったので、
その影響は避けられないだろうと思いつつも、
Hiromiを迎えに行って、
安平町へと向かった。
すると狙いは的中し、
安平町追分から青空が広がった。
安平町市街地から、
「瑞穂ダム」へと車を走らせた。
そしてダムの南側にある、
巨大ゲートの手前に駐車。
準備を始めると、
荷台を空にした大型トラックがやってきて、
ゲートのカギを開けて入って行った。
どうやら奥で林業が活動しているようだ。
さてスタートするか、
と思っていると、
今度は林道内から、
木材を満載した大型トラックが出てきた。
木材の搬出作業が行われているのだ。
いったいどの辺りを伐採したものか、
雪融け後に確認するのが楽しみだ。
しかしトラックに積まれた木材をよく見ると、
古い木ばかりだ。
これは新たに伐採したものではなく、
胆振東部地震で流出した倒木を、
木材とするために集められたものだと理解した。
駐車地から一旦「瑞穂貯水池」に下り立ってみた。
広く平らな湖が遠くまで続く。
全面結氷した湖の上を歩く。
氷の上を歩く意味はないのだが、
せっかくだから広い風景を眺めたかった。
氷の上を歩き、
間もなく方角を南に取り、
「鳥取橋」の下をくぐった。
そして上陸し、
東側の崩壊斜面を登った。
この辺りは「胆振東部地震」の爪跡が、
今でも色濃く残っている。
そんな風景が好きでこの辺りを歩く。
Hiromiはこのルートが初めてだ。
滑る急斜面に、
スノーシューのアイゼンを効かせて登りきると、
作業道が走っている。
その一本にのって、
更に南へと向かう。
辺りは地震崩壊の巣で、
山肌が崩れた風景ばかりだ。
無積雪期は茶褐色の崩壊斜面も、
積雪期となると、
斜面が純白に染められるので、
それはそれで美しいものだ。
作業道を行くと、
前方に送電線と、
それを支える鉄塔が見えてくる。
無数に崩れた斜面だが、
不思議なことにその崩壊に、
鉄塔が巻き込まれた事例はない。
ただ、このすぐそばで、
鉄塔が一基崩壊によって基礎を露出させたところがあり、
長い間その改修工事が続けられたのを目撃した。
正面の目立つ鉄塔に近付くと、
その右奥に目指す「210mP」が姿を現す。
この辺りにあっては、
なかなか存在感のあるピークだ。
作業道上を歩いて一旦下り、
登り返しで作業道を離れて尾根に取り付いた。
笹の上に中途半端な雪がのっている。
歩きにくいかな?
と思ったが、
実際に歩いてみると、
たいした抵抗はなかった。
そして登るほどに視界が開け、
標高こそ低いが、
なかなかいい眺めだ。
「210mP」に立つと、
西から北、そして東にかけて、
遮るもののない風景が楽しめた。
この後は引き返すことなく、
逆の西に向かう尾根にのって下った。
前方に安平町瑞穂地区の田園風景が広がる。
下降尾根をそのまま下って行くと、
エゾシカの防護柵が現れるのだが、
低く垂れてまたげる部分がある。
これを乗越して作業道を下って行くと、
間もなく林道に下り立った。
すると駐車地はすぐそばだ。
小粒だが風景の良い、
私のお気に入りルートが完結!
2024.2.25 『北清水沢』(609m) 夕張はいいねえ!
三連休最終日の朝起きると、
30cmの新たな降雪があった。
そして除雪車が置いて行った大量の固雪!
三連休が始まる前日から降り出した雪は、
我が家の庭で累計100cmほどにもなってしまった。
「雪が少なくて助かる」と言っていた冬は、
いったいどうなってしまった?
もう雪を捨てるところがなく、
庭の奥に押し付けて家を出た。
朝から除雪で大汗をかくと、
もう山に対するモチベーションがガタ落ちだ。
Hiromiを迎えに行ったものの、
「どうする~?」、
Hiromiの返事はなく、
ひどく眠そうだ。
ずいぶん睡眠をとったらしいが、
まだ寝足りない様子。
引っ越しの件以来ずいぶん疲労が溜まっていたんだなあ。
何も考えず、
とにかく夕張に向かって車を走らせた。
そして夕張に近付くと、
ようやく久しぶりに「北清水沢」に登ってみるかあ、
という考えに至った。
夕張市清水沢のセイコーマートから、
国道452号線を「シューパロダム」方面に2kmほど走ると、
路側帯に車1台が停められる部分が現れる。
そこには小沢が流れ込んでおり、
これは「ワサビ沢」だ。
国道452号線は車の通りが少なく、
ポツリポツリとしか通らない。
そんな中には明らかに、
ハンターと思われる車が数台通った。
駐車地をスタートして、
そのまま「ワサビ沢」に入った。
そして目の前に現れる尾根の末端に取り付いた。
斜度のある細尾根を慎重に登って行く。
雪面が固く締まって、
スノーシューのアイゼンが効く。
間もなく傾斜が落ち、
トドマツの林に吸い込まれる。
尾根は広くなり傾斜も緩い。
見事なトドマツの大木の中を歩いて行くと、
前方が明るくなって広いところに飛び出す。
これは送電線の下で、
保守管理のため樹木が刈りはらわれている。
その端を少し登ったところで、
樹林の中に入った。
急登が続くのできつい。
しかしHiromiはものともせず、
ガシガシ登って行く。
だんだん間隔が広がり、
Hiromiの写真を撮りにくい。
いつものように、
そんなことには全くお構いなしのHiromiだ。
きつい登りに耐え、
地形図上の「553m標高点」まで上げると、
急に傾斜が落ちた。
そして北に伸びる尾根にのる。
尾根筋を歩いて行くと、
木の間越しに夕張の市街地が見える。
そんな風景を眺めながら歩いた先で、
急に細尾根となる。
細尾根はいいのだが、
エゾシカのフンだらけで、
ひじょうに汚く不快だ。
踏まぬように歩きたいが、
全く不可能だ。
下山はまた雪の中を下るため、
そんな汚れもすっかり落ちるので、
我慢しながら進む。
すると前方に目指すピークが見えてくる。
そして四等三角点「北清水沢」。
そこでHiromiが一言、
「夕張の山はやっぱりいいねえ!」。
ピークを少し外して風の来ないところで昼食。
東にシューパロダムや、
『夕張岳』(1,668m)が見えていた。
下山は同ルートを下った。
傾斜があるところでは、
スノーシューを滑らせて下る。
気温は-4℃ほどだが、
もう太陽が力を増してきているので、
雪面の雪は融け出して湿っている。
登りよりははるかに楽に下って駐車地へ。
やっぱり夕張の山はいいねえ!
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