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2024.2.25 『北清水沢』(609m)  夕張はいいねえ!

  三連休最終日の朝起きると、

30cmの新たな降雪があった。

そして除雪車が置いて行った大量の固雪!

三連休が始まる前日から降り出した雪は、

我が家の庭で累計100cmほどにもなってしまった。

「雪が少なくて助かる」と言っていた冬は、

いったいどうなってしまった?

もう雪を捨てるところがなく、

庭の奥に押し付けて家を出た。

 朝から除雪で大汗をかくと、

もう山に対するモチベーションがガタ落ちだ。

Hiromiを迎えに行ったものの、

「どうする~?」

Hiromiの返事はなく、

ひどく眠そうだ。

ずいぶん睡眠をとったらしいが、

まだ寝足りない様子。

引っ越しの件以来ずいぶん疲労が溜まっていたんだなあ。

何も考えず、

とにかく夕張に向かって車を走らせた。

そして夕張に近付くと、

ようやく久しぶりに「北清水沢」に登ってみるかあ、

という考えに至った。

 夕張市清水沢のセイコーマートから、

国道452号線を「シューパロダム」方面に2kmほど走ると、

路側帯に車1台が停められる部分が現れる。

そこには小沢が流れ込んでおり、

これは「ワサビ沢」だ。

国道452号線は車の通りが少なく、

ポツリポツリとしか通らない。

そんな中には明らかに、

ハンターと思われる車が数台通った。

 駐車地をスタートして、

そのまま「ワサビ沢」に入った。

そして目の前に現れる尾根の末端に取り付いた。

斜度のある細尾根を慎重に登って行く。

雪面が固く締まって、

スノーシューのアイゼンが効く。

間もなく傾斜が落ち、

トドマツの林に吸い込まれる。

尾根は広くなり傾斜も緩い。

見事なトドマツの大木の中を歩いて行くと、

前方が明るくなって広いところに飛び出す。

これは送電線の下で、

保守管理のため樹木が刈りはらわれている。

その端を少し登ったところで、

樹林の中に入った。

急登が続くのできつい。

しかしHiromiはものともせず、

ガシガシ登って行く。

だんだん間隔が広がり、

Hiromiの写真を撮りにくい。

いつものように、

そんなことには全くお構いなしのHiromiだ。

 きつい登りに耐え、

地形図上の「553m標高点」まで上げると、

急に傾斜が落ちた。

そして北に伸びる尾根にのる。

尾根筋を歩いて行くと、

木の間越しに夕張の市街地が見える。

そんな風景を眺めながら歩いた先で、

急に細尾根となる。

細尾根はいいのだが、

エゾシカのフンだらけで、

ひじょうに汚く不快だ。

踏まぬように歩きたいが、

全く不可能だ。

下山はまた雪の中を下るため、

そんな汚れもすっかり落ちるので、

我慢しながら進む。

すると前方に目指すピークが見えてくる。

そして四等三角点「北清水沢」。

そこでHiromiが一言、

「夕張の山はやっぱりいいねえ!」。

 ピークを少し外して風の来ないところで昼食。

東にシューパロダムや、

『夕張岳』(1,668m)が見えていた。

 下山は同ルートを下った。

傾斜があるところでは、

スノーシューを滑らせて下る。

気温は-4℃ほどだが、

もう太陽が力を増してきているので、

雪面の雪は融け出して湿っている。

登りよりははるかに楽に下って駐車地へ。

やっぱり夕張の山はいいねえ!

 



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