北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.3.2 「210mピーク」 瑞穂ダムそばで崩壊地を巡る
週末の土曜日は、
日本海側で悪天予報。
それも範囲が広そうだったので、
その影響は避けられないだろうと思いつつも、
Hiromiを迎えに行って、
安平町へと向かった。
すると狙いは的中し、
安平町追分から青空が広がった。
安平町市街地から、
「瑞穂ダム」へと車を走らせた。
そしてダムの南側にある、
巨大ゲートの手前に駐車。
準備を始めると、
荷台を空にした大型トラックがやってきて、
ゲートのカギを開けて入って行った。
どうやら奥で林業が活動しているようだ。
さてスタートするか、
と思っていると、
今度は林道内から、
木材を満載した大型トラックが出てきた。
木材の搬出作業が行われているのだ。
いったいどの辺りを伐採したものか、
雪融け後に確認するのが楽しみだ。
しかしトラックに積まれた木材をよく見ると、
古い木ばかりだ。
これは新たに伐採したものではなく、
胆振東部地震で流出した倒木を、
木材とするために集められたものだと理解した。
駐車地から一旦「瑞穂貯水池」に下り立ってみた。
広く平らな湖が遠くまで続く。
全面結氷した湖の上を歩く。
氷の上を歩く意味はないのだが、
せっかくだから広い風景を眺めたかった。
氷の上を歩き、
間もなく方角を南に取り、
「鳥取橋」の下をくぐった。
そして上陸し、
東側の崩壊斜面を登った。
この辺りは「胆振東部地震」の爪跡が、
今でも色濃く残っている。
そんな風景が好きでこの辺りを歩く。
Hiromiはこのルートが初めてだ。
滑る急斜面に、
スノーシューのアイゼンを効かせて登りきると、
作業道が走っている。
その一本にのって、
更に南へと向かう。
辺りは地震崩壊の巣で、
山肌が崩れた風景ばかりだ。
無積雪期は茶褐色の崩壊斜面も、
積雪期となると、
斜面が純白に染められるので、
それはそれで美しいものだ。
作業道を行くと、
前方に送電線と、
それを支える鉄塔が見えてくる。
無数に崩れた斜面だが、
不思議なことにその崩壊に、
鉄塔が巻き込まれた事例はない。
ただ、このすぐそばで、
鉄塔が一基崩壊によって基礎を露出させたところがあり、
長い間その改修工事が続けられたのを目撃した。
正面の目立つ鉄塔に近付くと、
その右奥に目指す「210mP」が姿を現す。
この辺りにあっては、
なかなか存在感のあるピークだ。
作業道上を歩いて一旦下り、
登り返しで作業道を離れて尾根に取り付いた。
笹の上に中途半端な雪がのっている。
歩きにくいかな?
と思ったが、
実際に歩いてみると、
たいした抵抗はなかった。
そして登るほどに視界が開け、
標高こそ低いが、
なかなかいい眺めだ。
「210mP」に立つと、
西から北、そして東にかけて、
遮るもののない風景が楽しめた。
この後は引き返すことなく、
逆の西に向かう尾根にのって下った。
前方に安平町瑞穂地区の田園風景が広がる。
下降尾根をそのまま下って行くと、
エゾシカの防護柵が現れるのだが、
低く垂れてまたげる部分がある。
これを乗越して作業道を下って行くと、
間もなく林道に下り立った。
すると駐車地はすぐそばだ。
小粒だが風景の良い、
私のお気に入りルートが完結!