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2024.3.16 『448m峰』~『517m峰』  夕張で無名峰を結ぶ

 

 先週末の土曜日は、

夕張市で未踏の無名峰に登ることにした。

以前から気になっていたルートで、

無積雪期に利用できるルートかどうかの、

下調べを兼ねて挑んでみた。

 土曜日の朝いつものようにHiromiを迎えに行き、

夕張市へと向かった。

そして夕張市内を走る、

国道452号線の南清水沢で、

「熊の沢川」に沿って伸びる道々に入った。

これは舗装された広い道路で、

2.5kmほど走ると、

突然現れるチェーンゲートで行き止まりとなり、

そこが除雪終点だ。

そしてその先には林道が続く。

かつてこの道々を更に延伸させて、

山を越えた先で栗山町につなげようとしたらしい。

それが自然保護か、

予算の都合で打ち切りとなったのだろう。

まあよくある話しだ。

 道々の終点には人家が一軒あり、

この地で農業を営んでいたようだが、

昨年までは人が住む気配が感じられたものの、

この度はそれを感じることがなく、

とうとうこの地を離れて行ったようだ。

冬季間は人が住む人家があったからこそ除雪されていたが、

今後はどうなるものか・・・

 道々の終点を駐車地としてスタート。

林道を少し行くと分岐となり、

右に枝が伸びて行く。

下山時はこの枝に下って戻る予定だ。

つまりこの分岐を起点に周遊する。

 林道分岐のすぐ先でゲートが現れる。

ここからは「雨霧林道」で、

このゲートから始まり、

「雨霧山」の頂上基部辺りまで登り一辺倒で伸び、

その後は下り一辺倒で、

栗山町東山地区で終息する。

 ゲートから1kmほど歩いた地点で、

右手の尾根に取り付いた。

ここから尾根伝いに地形図上の「488m標高点」から、

「517m標高点」へと縦走する。

取り付き点の急登を終えると、

しばらくトドマツの林の中を、

ゆっくりと高度を上げて進んだ。

すると目の前に壁と表現していいような、

急斜面が現れた。

しかも回避はできそうになく、

これを登りきらなければ尾根の頭に上がれない。

それからは木の枝をつかんだり、

露出した笹の茎を握ったり、

または四つん這いになったりと、

ひどく苦労して登りきった。

体力がかなり消耗した。

尾根筋に出ると、

下から伸びてくる作業道が現れた。

結果、これを利用できたはずだ、

と残念に思えたが振り返る気力も失せていた。

 その後作業道は下降していったので、

それを離れて急斜面のトラバースをすることにした。

斜面は固い層の上に、

新雪が積もって雪崩の危険があったので、

後ろのHiromiに十分間隔を空けるように指示。

そして尾根の先へとつなげて、

「488m標高点」。

尾根上は少々トドマツの幼木の小枝がうるさい部分もあるが、

おおむね快適に歩を進められた。

背後には夕張市の風景が見え隠れする。

そして小さなアップダウンをいくつも越え、

「517m標高点」

なかなかいい尾根だったねえ。



 517からは東に下り行く尾根にのった。

この尾根もまたなかなか快適だが、

この尾根に数日前と思われる、

スノーシューのトレースが残っていたことに驚かされた。

この尾根を登下降したようだった。

しかし夕張の、この名もなき山に、

登る人がいるとは信じられない思いだ。

 尾根筋を下りきると、

「熊の沢川」の支流に沿って伸びる林道に出た。

これは以前にも二度ほど歩いた経験がある林道で、

これを歩いて林道分岐へ。

そこで周遊ルートが完結した。

その後駐車地まで戻り、

Hiromiと夕張の山歩きの楽しさを振り返った。

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