はさみ屋のブログ

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砥石について

2006年01月21日 | 砥石と研磨剤

日本の天然砥石

 日本では昔から各地で天然砥石が採掘されていた。
時代的に古いものは、古墳期3~4世紀頃の古墳や遺跡から
鍛冶道具類と共に砥石が出土し、早い時期から刃研ぎへの
アプローチが行われていたことを示している。

日本の砥石は砥粒の違いにより荒砥・中砥・仕上砥と陣びならわされ
産地の名を冠しているJIS規格を参考にすれぼ概略次の通りだ。

 ①荒砥=#240以下
 ②中砥=中目#500~#3000位まで  細目#3000~#5000
 ③仕上砥:#5000以上

荒砥と中砥は研削力が強く仕上砥は使い方により細かな研削力と同時に
鋼を琢磨する能力を発揮し良い刃を砥ぎ出すのに役立って来た。

天然砥石の研削力や琢磨力は珪酸(SiO2)、アルミナ(A103)、酸化鉄をはじめ
その他の金属酸化物の働きに負うもので、その他砥石に含まれる絹雲母も
補助的な役をになっている。


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