親殺し。

昨日の、母子が父を殺して棺桶に入れ、香川に運んだ話。

ニュースを聴いて、息子の映像を見て、そりゃ父親が暴力でもふるっとったんだわと言ってたら、やはりそのようだね。


暴力をふるわれた恨みの蓄積がいかに大きなものか、安穏と生きて来た人間には計り知れないと思う。

私は暴力はなかったが、抑圧はひどかった家庭で育った。
あれもダメ。これもダメ。
私という個体で表現した事は『自分勝手』『され気まま』『子どものくせに口応えするな』殆どが無視されるから、いかに家族に馴染んで生活するかが毎日の課題であった。
あれでも、かなりのストレスだった。
実の親ですけどね。


経済的な理由で進路は閉ざされた。
高校の頃は先を描く事はできず、進路は灰色のノイズに閉ざされていた。


きっとあの母も暴力を受けていたに違いない。
これから、人殺しを償う気の重さより、長年苦しかった毎日から解放された気持ちの方が大きい事だろう。

よく堪えていたものだ。

暴力をふるう男というのは意外に多いらしい。
明るみに出ない例もいくつもあるだろう。

そいつらを育てた大人が未熟な訳だが、暴力は人間の弱さが出てるだけだろう。

どんな判決が出るか解らないが、同情してしまう。