『リセット』 北村 薫 著 2019.4.7読了
随分かかってしまった。
文庫本で424ページある。
このシリーズの不思議なところは、やはり全体の半分くらいまで何が書かれているか、どこに主眼があるかがわからないところである。随分苦しんだ。
ようやくストーリーに入れたのは、どうも中心人物の女学校時代の話が安定してきたからだった。
戦時中の話である。体感しないとわからない部分も多い。
その時代に生きた二人の男女の心の通い合い。その後生まれ変わって遭遇する二人。不思議だがありそうな気もする。
愛し合う二人が添い遂げるまで何度も生まれ変わる。そんなことがあるのだろうか。犬と猫だったら? 全く違う国籍に生まれたら? それが、生活圏の近い二人に起こるという不思議。強く念じれば可能なのだろうか。
ぜひこのシリーズは読んでみて欲しい。