奥能登では農耕神事「アエノコト」（田の神祭）が

１２月５日（水）奥能登一円の農家では「アエノコト」（田の神神事）がありました。
今年の豊作に感謝して、寒い冬に迎え入れ、春暖かく農事が始まるまで自宅で過ごしていただき、おもてなしをする農耕神事。

各家々のおもてなしのごちそうで、素朴な行事が引き継がれております。

Ｎ家の神事とご馳走

神様は、甘酒がお好きなようで、どの家でも甘酒が供えられる


蝋燭の灯りの中で行われる。



Ｓ家の神事、奥能登の各家ではマスコミの報道には載らないものの、このように先代から引き継がれた「アエノコト」が静かに、家族だけで行われている。






Ｓさんの家では、先代が行ってきたままのお祭りで、神様を迎え入れた後の直会では、お下がりを家族で戴く。

Ｙ家の神事

田から迎え入れた神様を、囲炉裏の前で暖を取っていただき、お風呂に入って貰う。その間に、座敷ではご馳走が並べられる。


二叉の大根は子孫繁栄を願うとか・・・・。


ご馳走が終わると、来年春まで囲炉裏の間で休んでいただく。

神事が終わると、直会が始まる。お下がりを家族でいただく。今では見学者にも振る舞われ、能登の味が楽しめます。