とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

五穀豊穣願う[鬼討ち神事」、 能登町の木住神社で

2019年03月23日 | 日記
23日午後、能登町山田の木住(きずみ)神社で約400年続くと伝わる鬼討ち神事が行われたので見てきました。


約400年の歴史を刻む鬼討ち神事。神事は、田を荒らす鬼を弓矢で退治したとの伝説に由来する。




少し早めに神社の到着すると、氏子の皆さん春祭りの準備をしておりました。










この日のお祭りは、先ずは春季例祭から。
本来は神輿が集落を巡行するのだが、担ぎ手不足で氏子の役員が榊に宿した神を持ち、太鼓、鉦で境内階段前の広場に向かう。
広場の榊の植えられた祭壇?で神事を行い、御神酒をいただき直来が終わり、神社に戻る。

これで集落を一巡したこととして、神社に帰る。


祭壇にお供え物を飾り神事が始まる。


先ずはお祓いの後、湯釜の神事。




湯釜のお湯に浸した笹の束と紙垂。紙垂で体の悪いところを拭うと良くなるとの言い伝え。笹の束でお祓いを受ける。




お祓いの後、拝殿前に出てこれより「鬼退治」宮司さんが第1射。見事な構えで放つ。(放たれた矢が見えますか・・・?)






氏子の皆さんも鬼退治、次から次へと矢を放ち、最後は鬼の顔が描かれた的を弓でたたいて破り、鬼退治は終わり拝殿に戻る。




鬼を退治した喜び、即興的に桃花の枝を持って太鼓の音に合わせて踊り祝う。宮司さんと氏子の皆さんが踊ると手拍子もでて拝殿は賑やかな雰囲気。


踊りが終わると菱形に切られたお餅が撒かれる。






撒かれたお餅、一人で沢山拾われたお餅、とし坊も目の前に来たお餅を拾いました。


能登町の外れには3体の地蔵さんが見送ってくれました








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的中で農作物、社会の動きを占う「弓占神事」が宝達志水町・八幡神社で

2019年03月16日 | 日記
15日、宝達志水町上田の八幡神社で的に当たった本数により豊作か、経済が上向きか・・・・?を占う神事がありました。


境内に行くと新しい的が準備されております。




拝殿に入ると氏子の皆さんに地元の区長さんに厄男などの皆さんが揃っておりました。


矢を放つのは10人ですが、5人の区長さんに一般の参詣者はくじ引きで決まります。宮司さんが引かれた籤棒を確認。




宮司さんが境内の邪気を払う所作を四方に向き行う。


氏子代表が、弓矢がしっかり作られているかの試し射ちを行い「合格」の判定。


矢は射ち終わったら紙垂(しで)を点け希望者が持ち帰りました。とし坊は紅白2本いただきました。


1人赤い矢(豊作を占う) 白い矢(社会の動向を占う)2本を放つ。宮司さんの第1射は赤い矢から。






各地区の区長さんから放つ。

※ 放たれた矢が判りますか?




宮司さん他代表10人が22射行い、的中紅は3本  白 3本
氏子会代表が「風が強くて的中は紅白3本づつで、農作物は技術でカバーしてください。経済は外国人の雇用などで大きく変化することはないでしょう」と吉凶の判断を報告された。

とし坊の判定

「雪の少ない冬で、このところの天候も寒暖の差が大きく、夏の水不足などが心配されますが、経験と努力で豊作に、社会は平成から新年号に変わり新しい天皇誕生の年です。明るいニュースが待っているでしょう」

次回は、23日、能登町の木住の「的打ち神事」に行く予定です










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春の訪れを告げる鹿磯の「チンチクリン祭り」

2019年03月15日 | 日記
14日、輪島市門前町の鹿磯地区へ「チンチクリン祭り」を見に行きました。太陽がのぞき「春だなぁ~」と感じさせる日でしたが、風は冷たく海も波があり「まだまだ春がやって来ないかなぁ~」と言いながら鹿磯に向かいました。


赤神手前のトンネル前の海です


鹿磯の港、港内は穏やかですが外は波高し


小高い丘の上にある鹿磯のお宮さんから門前の方角を見る。


「チンチクリン」とは前年のブログでも紹介しましたが、囃子ことばで昔の潜り戸のことを云うそうです。獅子舞いで はしゃぎすぎた子どもが、出入り口で頭を下げることをわすれ、コベ(頭)カッタ(打った)と表現したらしいとのことだそうです。
今では鹿磯地区玄関で「潜り戸」(くぐりど)の在る家は数えるほどしかなく珍しい玄関です。





鹿磯の集会場に着くと、「天狗」の役を演ずる子どもが顔におしろいと口紅を着けてもらっていました。


町外れのホクモウ事業所の集会室で、獅子の上に天狗を乗せ太鼓、鉦に合わせ「やっさ やっさ ちんちくりん  大漁 大漁 大大漁」と廻り、褒め言葉で大漁を祈願した。






この後集落の家並みに戻り、各家々の玄関に入り家々ごとに「褒め言葉」の歌詞を変えて大漁や商売繁盛を祈願する。
玄関が狭い家では、尻尾の部分が外に出ている。玄関の広い家では家主の見守る前で演ずる。


言えに入れないところは玄関前の道路で演じ、太鼓、鉦の音が漁師町に響き渡っておりました。


江戸時代から伝わる祭り「チンチクリン祭り」は、地区の小学生、中学生と青年団が80軒ほど可愛い天狗 ?が大漁大漁 大大漁 今年もマグロの下になる。
千両、千両、万,万両などの囃子詞で各家を訪れ褒め言葉で祈願。門前町鹿磯の春は始まりました。










 
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門前町内保・大王社の「宮田」の当役を決めるお祭り「ふきのとう祭り」

2019年03月03日 | 日記
3日、友人と輪島市門前内保の大王社の田「宮田(みやでん)」の耕作を担う当元役を引き継ぐ神事「ふきのとう祭り」を見てきました。




予定より早く神社に到着。祭壇には、芋やガヤの実など11種類の神饌が供えられておりました。






全員で五穀豊穣(ほうじょう)を祈願。拝殿は沢山の氏子さんでした。




直会では御神酒、豆腐と小芋のおすまし、ごぼうの味噌漬けがでる


全員で五穀豊穣(ほうじょう)を祈願したあと、直会が盛り上がると宮司が宮本さんを当元に指名し、氏子らが賛同。
宮本さんは「にわかなことで、家内と相談したい」といったん退席。




いったん退席の後、紋付きの羽織を着て戻ると、「何の支度もできませんが、フキノトウみそ、豆腐のホッタテ汁(すまし汁)で良ければ受けさせてください」と承諾。
御幣とお供え物を受け取る。


御幣とお供え物は「長持ち」に入れ、当元の家に運ばれる。

※ ところが・・・・・?  昨年から当元の家で「直来」は行わず、引き続き拝殿で直会を行うことになった。




当元の家の床の間で飾るのを、引き続き拝殿の祭壇に飾られる。


新しい当元の案内で直会は盛り上がる。締めは「大盃」が運び出されるとのですが、とし坊はここで神社から帰ることとなりました。


大王社の「宮田」の当役を決めるお祭りです。当役はこの一年間お宮の田んぼのお世話をします。
集落が60軒ほどあるので、2人の当役を決めます。60年に1回だと、生涯当たらないこともあるので、30年にして2人にした。30年に1回の当役に
なります。2月9日にも行われております。この日は森倉さんが引き受けたようです。


帰路、鹿磯の海岸でこんな模様を見ました。砂漠の中に駱駝が出てきそうな砂丘・・・・?です。






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古代の祭祀遺跡・石仏山の巨石にその年の豊作を祈願する春祭り

2019年03月02日 | 日記
3月2日、能登町石仏山祭りに行ってきました。例年だと石仏山には残雪があることが多いのですが、今年は雪らしきものはない。


柿生に到着したのが9時、 ふれ太鼓が集落を一巡。  






打ち鳴らす太鼓を合図に石仏山へ。お供え物など背に担ぎ山へ


石仏山は潔戒(結界)山とも言われ、今日までも女人禁制の山。新しい注連縄を張りこれより女性は入山禁止。


急な坂道を登り、潔界の注連縄をくぐりさらに山頂に進む。石仏山の中腹に到着すると、そこには前立という高さ3m、幅0.6mの巨石があり、ここが祭場となる。巨石にしめ縄をし、前立の前に参集し、神饌を供え、豊作を祈ります。


お祓いを受け神事は進む。




「湯釜の神事」で無病息災を祈り厄をはらってもらう。


湯釜の注連縄の紙垂(しで)を湯に浸して、紙垂で体の悪いところを拭うとよくなるという言い伝えから、目などを拭っていました。




玉串奉奠などが終わり、簡単な直会。お重に入った赤飯を皆さんにお裾分け。


石仏山での神事が終わり、今までは当役の家に戻り直会で、新しい年の当役を決め「当役渡し」の儀式が行わレるのですが、昨年から下山してからの直会がなくなり、チョッピリ寂しい。

「来年も、元気でいたら又見せてください」と挨拶し帰路につきました。


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