とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

能登半島地震の影響で質素なお料理で田の神様を送った「あえのこと」

2024年02月10日 | 日記
昨年12月に迎え入れた「田の神樣」を田んぼの中にまだ雪が残る昨日(2月9日)奥能登の農家で行われました。
とし坊は能登町国重地区の吉村さん宅へ行ってきました。
地震の被害で困ったのは「御膳のお料理」と言われ、アエノコトを行った各家々でも同じ言葉だったと帰路に立ち寄った方から伺いました。




昨年暮れに神様を迎え入れた田は静かに待っておりました。




吉村家の神棚のある囲炉裏の部屋でお茶を飲んで休んでおりました。


吉村さんが「お風呂が沸きました、お風呂にどうぞ」と、お風呂に案内。




お風呂に入っている間に配膳です。12月のお迎えのとは基本的には代わりませんが、お魚(はちめ)などはありません。




お風呂から上がり、御膳の前に案内されると、吉村さんは神様に「春になりました。」と挨拶。


地震から、田には大きな被害も無く」と神様にお守り頂いた事にお礼を述べ、お料理を勧める。


重ねて昨年のお礼を申し上げ、地震がありましたが一日も早い復興と、豊作にお力を!」とお帰り先立ちお礼とお願いを申し上げ、いよいよお帰りです。


玄関を出ると、庭を囲っていた板塀が地震で無残な姿を残す中、田に案内する。




お礼の挨拶をし、神の宿る榊の枝を田に戻し「アエノコト」は無事一連の神事は幕を引きました。


帰路振り向くと、「地震があったことを疑う」ように静かに能登路に春を告げているように見送ってくれました。

「こんな被害を受け、復興はまだまだです。こんな時お帰りいただくのは控えたい」と儀式を延期された農家もあり、
能登半島地震の被害の大きさを改めてTVや新聞を読み直しました。
とし坊の家は茶棚から茶碗が落下、割れた程度でホッとしておりますが、甚大な被害を受けられた方には適当な言葉が浮かびませんが、一日も早い復興をお祈りしております。









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