味の素ゼネラルフーヅの「〈ブレンディ〉スティック ティーハート」は、スティック状に包装した粉末のインスタント紅茶で、天然果汁を使ったフルーツの豊かな香りが特徴だ。2月の発売以来、女性を中心に人気を集め、年間販売計画を当初の2倍の20億円に引き上げた。
スティック包装の粉末飲料の市場は毎年2ケタ成長を続けているが、主役はコーヒー関連。「ペットボトルやティーバッグで広がってきたフルーツティーの分野にも、手軽なスティックタイプを普及させたい」と新たな柱を目指したのが、味の素ゼネラルフーヅで企画開発を担当した倉内智子さん(31)。
香りはレモンにピーチ、アップルの3種類。搾りたてのような新鮮な果汁の感覚を楽しめるのは、これまでスティック包装の商品で培ってきた独自の製法に秘密がある。
「天然果汁の香り成分を細かいパウダー粒子の中に閉じ込めた。お湯をかけると溶け出して広がる香りは、人工の香料を使っているペットボトルなどでは出せません」(倉内さん)
自然な味わいの果糖成分を使ったり、水にも簡単に溶ける顆粒(かりゅう)を採用してアイスティーも楽しめたりと「スティック商品のパイオニアとして最先端の技術を盛り込んだ自信作」という。
「個食化や節約志向を背景にスティックタイプの需要はどんどん高まっている。新鮮で豊富な種類の中から選べる楽しみを提供していきたい」と倉内さん。
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