生シラスのおいしい季節が今年もやってきました。私の生まれた街には、シラスの水揚げで全国的に知られる舞阪漁港が近くにあり、食卓に生シラスが並ぶことも珍しくありません。磯の香りと甘みあふれる生シラスは幼少期から慣れ親しんできた食材の1つです。
シラスは“1匹丸ごと食べられる魚”で、良質なカルシウムを豊富にとれる食材として知られています。カルシウムには体の免疫力を高める効果のほか、頭の働きをスムーズにする効果もあります。しかし、新鮮なシラスでも生で食すことができるのは水揚げされたその日だけ。
そんなシラスを翌日でもおいしく食べられるレシピを紹介します。健康レシピのポイントは3つ。1つめはかき揚げを作る際にお玉ですくうのではなく、手で行うこと。そうすることで、余分な衣を取り除くことができ、ヘルシーでカリッとした食感に仕上がります。
2つめは体を温める効果のある紅ショウガを用いて彩りもアップすること。3つめはレモンをかけていただくこと。カルシウムの吸収を高めるためにレモンに含まれるクエン酸の力を活用します。食材同士の組み合わせで、相乗効果が得られる調理法でおいしい食卓になること間違いなしです。
【材料 2人前】
シラス 80g
タマネギ 1/4個
三つ葉 40g
紅ショウガ 20g
薄力粉 大さじ1
[A]卵 1個
冷水 160cc
薄力粉 1カップ
付け合わせ レモン
【作り方】
1 タマネギは薄切り、三つ葉は3cmくらいのざく切りにする。
2 [A]の材料をすべてまぜ合わせる。
3 1にシラスと紅ショウガを入れ薄力粉大さじ1をまぶし[A]を加える。
4 170℃の油の中に手でひとつかみしたタネを落として揚げる。レモンを添える。
■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。競艇リポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。競艇のトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰
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