60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

北海道 2012(4)道東

2013年03月14日 | 北日本
北海道 2012(4)道東

  根室半島

 5日 6:50出発、曇。
 霧は無いが雲の厚い曇天、しかし気象情報では根室地方は昼頃から好天の予報、予報を
信じて根室方面を目指して本日も軽装で出発。キャンプ場の前の地道を東に走りR243を
越えてそのまま直進して予定の一路南側の農道に乗る、西別川沿い農道は牧場地帯を走る
1.5車線で周囲に建物は見当たらない、路面状況はあまり良好で無いので速度は出せない。
何の目標も無い牧草地でd364に出合う、道路標識は無いが路面状況は良好で道幅も広い
ので多分d364だろうと右折して南下し本別海に到る。本別海からR244に乗り換え風蓮湖
の湿原に沿って南下し、R243と合流して更に南下。厚床でR44にぶつかると乗り換えて東
進、朝もまだ早いが交通量は結構有る、どの車もかなりの速度を出している。道の駅「ね
むろ」で休憩。駐車場には数台の乗用車が停車しているが道外のナンバーが目立つ、再び
R44に乗り温根沼に向かってゆっくりと下る、空は明るくなって来たが国後島は薄っすら
と見えるだけ。海沿いの段丘上を走り根室市街に入り、市街中心部で給油して広い道路で
根室港に下る、青空が覗き出す。根室港からd35に乗り平坦な草原を走る、風は冷たいが
薄日が射し海はきれいで遠望も利いて来る、この分なら歯舞群島を初めて見ることができ
そうと期待して納沙布岬に急ぐ。

d35納沙布への道

 納沙布岬に近付くにつれ青空が広がる、草原ではエゾカンゾウが最盛期でオレンジの絨
毯を敷いたように見える所もある。納沙布岬は午前の早い時間にしては観光客の姿が多い、
岬に立つが歯舞群島は見えない。海上にそそり立つ霧の壁がオホーツクと太平洋をくっき
りと分けている、オホーツク側は青空が広がり北太平洋側は濃い霧の中。

納沙布岬の霧の壁

 岬から南海岸を走り根室に向かう、太平洋から霧が流れ込んでくるコースを走り友知付
近に到る、海岸は霧が晴れ白波寄せる海岸線が美しい。

友知海岸

 友知の海岸を通過すると根室の台地に登り、光洋町から住宅地を南下して東根室駅前
から空自のレーダーサイト脇を通過して桂木からd310に乗る。d310を南下して花咲から
d142に乗り換え根室本線と併走して内陸部を快走、根室本線にはルパンⅢ世ファミリーの
気動車が走っている。昆布盛で海岸に出ると霧に包まれ肌寒い、ユルリ島も見えない。落
石から再び内陸部を走り初田牛に到る、ここから南下して海岸部を走るが濃霧の中。内陸
部に100m入ると晴天だが海岸沿いは霧が懸かり肌寒い、海上は濃霧で何も見えず恵茶人・
羨古丹も海霧が流れ込み何も見えない。浜中湾に沿って走りd123に乗り換え霧多布を目指
す、霧は海上に遠く離れおり海岸線を快走するが霧多布の半島だけは濃霧の中。

浜中湾岸

 霧多布市街で休憩した後往路を引き返す、時折濃い霧が流れ込む浜中湾沿いを走り貰人
に到るとまたしても霧の中に入る、霧の海岸線を走り恵茶人からd988に乗り換え北上。

d988

 霧の牧草地や草原を独走して林間に入るとd988は西に向かうが直進して農道を北上、
コースは2車線になり林間を出て牧場地帯を走り厚床に到る。R243に乗り林間地帯を北上、
交通量は少なく何時も通りの快走、途中神戸№のワンボックスカーが寄って来て追い越し
て行く、別海に戻りコープで食料を購入してキャンプ場で寛ぐ。伊豆№の男性と本日の情
報交換をし、明日の予定を考える。

  濃霧停滞

 6日 7:00出発、霧。
 霧が濃いが晴れることを期待して知床方面に向かう。別海からd8に乗り北上、中春別
からd363に乗り換え東に走り尾岱沼に向かう、牧場の中を走るコースは交通量がほとんど
無い。海岸に近付くと徐々に霧は濃くなり尾岱沼からR244に乗り換え北上すると視界も
悪くなり体が濡れて来る。標津で給油後、雨具を着用して走り出すが霧に雨粒が混じり
だしたので前進を断念、R272に乗り中標津方面に撤退する。霧の中を走りd994に乗り
換えると牧草の丘陵地を直線的に南下、アップダウンを繰り返し単調なコースを走り、途
中で直角に右折して小集落を通過すると中春別に到る。d8に乗ると南下して別海に戻り買
物をしてキャンプ場に戻る、内陸の別海は霧は無いが雲が厚い、飲み物を持って温泉に出
掛ける。温泉から戻るともう一泊の宿泊手続きをし、洗濯をして過す、広島も伊豆のキャ
ンパーも本日は移動して到着以来の同宿者は居なくなった。7月に入ると道東は濃霧が続く、
今後の予報も芳しくない、明日は内陸に移動することにする。

  阿寒横断

 7日 7:15出発、曇。
 曇天下をR243に乗り西に向かう、交通量は少ないが大型のミルクタンクローリーが多く
その上速度を出しているので油断は出来ない。快調に走り虹別から弟子屈に到り道の駅「摩
周」で休憩。道の駅は一昨年訪れた時とは様変わりしており戸惑う、以前は駐車場の一角
に立つ観光案内所のような小さな建物だったが、位置も少しずれて温泉施設と一体化して
立派になっている、職員に尋ねると7月18日で一周年になるとのこと。以前の道の駅には
ほとんど利用者が居なかったが、今日は午前も早い時間だが駐車場は満杯で館内は観光客
で賑わっている。阿寒に向かいR241を走る、観光客の乗用車がやや多いが走り易い。
カーブを繰り返して順調に高度を稼ぎ双岳台に到るが霧の中で何も見えない、双湖台では
霧は無く展望台に登る、ペンケトウは見えるが雲が山の中程まで垂れ込めており鈍色の湖。

ペンケトウ

 阿寒湖畔で給油後、足寄峠に登りR241で樹林帯の下りを走るがオンネトーへの入口を通
過するとすぐに樹林帯から足寄川の上流部に下る。茂足寄川に沿った丘陵地のアップ
ダウンを繰り返し牧草地帯の緩い下りの快適コース、ほとんど車と出合わない見通しの
良いコースを快走して螺湾に到る。陸別には上足寄からd143を往く方がはるかに短縮
コースだが途中にかなりのダート部分が有るようだ、螺湾からd621に乗り丘陵地に上る。
シラカバやミズナラの低木林を少し走ると下りになる、丘陵の稜線を走るコースは林の間
に時折牧草地が見えるが人家は二軒のみ、d621はコースの三分の二は下りでR242に出
合う。R242に乗り換え北上、利別川に沿って麦やトウモロコシ・豆畑の中を走るフラット
コースで交通量も少ない快適コースを走り陸別に到る。陸別はリゾートタウンのような
佇まいだが人の気配は少ない、町の中心西部に在る現在は観光鉄道施設と道の駅になって
いる旧陸別駅に向かい休憩。旧ふるさと銀河鉄道の車輌などを撮影した後再びR242を北上、
木々の合間から時折覗く旧銀河鉄道の廃線跡と併走して林間コースを快走、車にも出会わ
ず人家や集落は見えない深い山間を行く。低木林の樹林帯を走り登り坂と気付かない緩い
勾配で池北峠を越える、峠から林間の延々と続く下りコースで置戸に到る。置戸市街の南
部でd211に乗り少し畑地を走るとd247に乗り換え、低木林の山間を北上し温根湯峠を
経て温根湯に到る。昨年も利用して街の様子は判る、給油後コンビニで食料調達をして
つつじ公園のキャンプ場に向かう。同年輩の男性ライダーが幕営している、厚岸の漁協直
売店「Aウロコ」の冷凍工場に勤務しているO氏、休みの度に道内を小型バイクで走り
回っているとのこと。昨年と同じ場所に設営して寛ぐ、トイレが水洗に改修され快適に
なっている。天気は青空が少し見えるが明日はどうなるか不明、ラジオが受信できない。

  石北峠から十勝平野

 8日 7:20出発、曇。
 曇天の中を出発、厚岸のライダーは天候が期待できないから最短コースで引き上げる
とのこと。R39に乗り前方を眺めると石北峠は雲の中、道路情報板には「石北峠見通し
悪い」との注意が表示、運に任せて走ることにする。交通量の少ないコースで田園地帯を
進むにつれ雲に切れ間が現れだす、山間地帯に入ると前方が明るくなり天候に期待が持て
る。標高700mの1合目に掛かる頃から晴れ間が覗く、徐々に晴れて行く中を峠に向かう、
交通量は少なく途中の眺めも楽しみながら登る。5合目を通過して小さなカーブやヘアピン
カーブで急勾配を登り石北峠に到る、交通量は少なく大型トラックもほとんど走っていな
いので急勾配も快適に走る。

石北峠

石北峠から北見方面

 雲は多いが晴天で峠から樹海の眺めを楽しんだ後、緩い下り坂を大雪湖に向かう、整備
され広いコースでカーブも緩く、正面に雪を残した大雪の山並みを眺めながら快走。

石北峠下り

大雪湖

 大雪湖からR273に乗り換え、ほとんど車と出会わない湖畔沿いの白樺林を走り、川沿い
の潅木林のアップダウンを繰り返し、緩く長い登り坂を三国峠に向かう。

R273大雪湖から三国峠へ

 峠をトンネルで越えた処に展望台、周囲の山には雲が懸かっているが眼下に広がる樹海
は美しい。

三国峠から三股方面

三国峠から松見大橋

 展望台から大きなヘアピンカーブで松見大橋を渡ると、かなりの勾配で樹海に下り白樺
林の直線コースで三股に到る。

三股付近

ルピナスの花

 三股で一面に咲く色とりどりのルピナスの花を眺めた後、直線の緩い下りを快走して
タウシュベツ展望台に到る、今日は水量が多くタウシュベツ橋梁は上部が少し見えるだけ。
糠平温泉からd85に乗りスキー場の急勾配を小カーブの繰り返しで、1車線のコースを喘ぎ
登る。幌鹿峠を越え、時折対向車が来るカーブの続くコースを慎重に下り然別湖に到る。
然別湖畔の狭いコースを走り白樺峠に登る、峠の南側は濃霧に包まれており視界は40m程
度。対向車も来る狭く勾配のきついカーブを慎重に下る、すぐに全身びしょ濡れになる。
農地の広がる所まで下ると霧は薄れる、ジャガイモ畑の直線コースを南下して瓜幕から
R274に乗り換える、白や紫の花が咲くジャガイモ畑の直線路を更に南下して道の駅「しか
おい」に到り休憩。薄日が射し始めた鹿追から再び南下してd133に乗る、しかし一路北の
農道の方に乗ってしまい畑地を走る、しばらく走ると風景に違和感を持ちコースを間
違ったことに気付く、元の国道に引き返し隣のd133に乗り換える。少し走るとd54に乗り
換えて南下、すぐにコースは丘陵地のアップダウンとなり左右は牧草地や麦・ジャガイモ
畑が広がる。果てしなく広がる十勝平原の丘陵地を南下、周囲の畑は麦秋の真っ盛りで黄
金の海が波打っている、しかし曇天では輝きは乏しいのが残念、道東道の芽室ICを通過
すると更に南下して芽室市街に到る。芽室駅前で給油してd317に乗り南下、美生からd55
に乗り継ぎ十勝平野の広大な畑地を走り道の駅「なかさつない」で休憩。中札内からR236
に乗り忠類に到り、d319に乗り換えて晩成温泉を目指す、何度も走っているコースなので
油断があった、中当農道の入口を通り過ぎてd319を迷走する。丘陵地の樹林帯で位置が
判からなくなる、道路標識の地名は地図に載って無く、車に出会わないしもちろん人家も
無く迷走。樹林帯から農地に出て農道を迷走しているとR336への道路案内が有り、案内に
従い生花の小集落に到る。生花から国道を渡りd881に乗り低潅木林帯を走り生花苗(オイ
カマナイ)沼を経て晩成温泉に到着。何時もの場所に設営して温泉に浸かる、食事は食堂を
利用することにして休憩室で寛ぐ。施設は今年から委託になったようでサービスが若干
変わっている、職員もまだ不慣れなようだし食事も高くなっている。同年代の横浜のライ
ダーと一緒、彼はスーバーカブの110ccで回っており私と同程度の経験の持ち主。22時の
閉館まで休憩室で寛ぎサイトに戻ると霧が出ており、明日の天候が不安。



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