54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

MOTLEY CRUE「CARNIVAL OF SINS TOUR」

2005年11月21日 | 音楽
11.20さいたまスーパーアリーナ。MOTLEY CRUE「CARNIVAL OF SINS TOUR」。
行ってきました。モトリークルーを観れるのは最初で最後だと思っていたので。

17:00開演。オープニングアクトはBuckcherry。初めて聴いたのだが、1,2曲目ともテンションの高い曲でやられた。たとえばデビュー間もないガンズアンドローゼズがOPactをやったらメインのバンド以上に盛り上がってしまったという話があるが、こういうことなのかと。私の心情とは裏腹に会場は冷静でしたが。というより、「早くモトリーを観たい!」という気持ちが強かったのだろう。私もそんな気もしつつも、「NEXT2YOU」などBuckcherryの演奏を十分楽しめた。ハードロックで、パンクっぽくて、へヴィメタルも入ってて、とても気に入った。早速CD買わなきゃと思った。
Buckcherryは結局40分間演奏した。その後20分休憩。18:00開演じゃん。

モトリーのメンバーを模した人形によるビデオが流れ、ステージにピエロが現れ、箱からブロンドの美女が2人出てくる。そして「Shout At The Devil」のギターリフが!待ち侘びていた観客は一気に沸点に達した。「Are you fuckin' ready?」「YEAH!!」ステージでは炎が燃えさかる中、ヴィンス・ニールの「Shout!Shout!」に観客も手を振り上げ叫び答える。これがMOTLEYCRUEなのか、この盛り上がりはB'z以上だなと驚かされた。世界は大きすぎる!
「Too Fast For Love」「Red Hot」「Looks That Kill」どれも観客参加型で、叫んでいるうちにみんなどんどんクレイジーになっていく。叫びは本能を刺激し人間を野生化するのだ。
第1幕ラストは「Live Wire」。大好きな曲です。場内はさらにヒートアップ。「Cause I'm hot, young, running free / A little bit better than I use to be」のところを観客に歌わせるのだけど、私は歌詞を覚えておらず仕方ないので「愛の力があるならマジで信じたい」とB'zの「GIMME YOUR LOVE」の歌詞を歌った。雰囲気は同じなのでまったく問題なしなし!「Cause I'm alive」のとこも「サムライ!」って。なんとなくでいいんだよォ楽しめれば!最後は爆薬炸裂でまさにアメリカって感じ。グレイト!!

ここから10分くらいビデオで小休止。これはミック・マーズの体調を考慮してのことらしい。病み上がりだし、年だし。しょうがない。

バイクの音が会場に鳴り響く。第2幕は「Girls, Girls, Girls」。休憩から一気に上げてきますね。私も「ガー、ガー、ガー」と叫ぶ。「Wild Side」では「ワイ、サイ」と叫ぶ。
「Don't Go Away Mad」はヴィンスがアコギもってややクールダウン。B'zでいう「Easy Come, Easy Go」だ。
バラードメドレーもすばらしい。「Glitter」「Without You」など、バラードでのヴィンスニールの声はすばらしい。キレイなんだ。エアロスミスのスティーブン・タイラーやボンジョヴィのジョン・ボン・ジョヴィも名ロックバラードを残しているがかすれた声だ。それが彼らの魅力ではあるが、ヴィンスニールの声は澄んでいるのでバラードでその魅力が発揮される。
そしてあのピアノのメロディが流れる。「Theater Of Pain」のあのマスクのジャケットが思い起こされる。私はこの曲がロックバラードの頂点にあると思っている。「Home Sweet Home」。会場は観客が演出したライターの炎で幻想的に輝いている。「You know...」ヴィンスはじらす。みんな知っているんだ、「この曲を聴きたいんだ!」。「You know I'm a dreamer」ヴィンスは歌わない。観客が大合唱する。私は歌詞がわからないので雰囲気だけ味わう。(ここは完全に予習不足で悔いの残る部分だった。みんな似たようなものだったけど)。1フレーズ歌い終わり、ようやくヴィンスが歌いだす。その歌声の美しきことこの上ない。「Home Sweet Home~」のとこは会場全体で歌った。すごくいい空間だったね。ミックマーズのギターソロもすばらしい。ヴィンスニールの「Tonight tonight~」と絡まって感情が高められエクスタシーを感じてしまう。バラードでイキそうになってしまうのはこの曲以外にはない。「Home Sweet Home」は最高のロックバラードです。

ニッキー・シックスのベースソロは火花に包まれるというもの。熱いです。
そしてあのベースリフ。「Dr. Feelgood」。ヴィンスはナース2人を連れてくる。禁断の治療だ。「Dr. Feelgood」と叫びながら観客はまたクレイジーになっていく。
トミー・リーのドラムソロはある雑誌でつまらないとの評価だったのでその通りだった。長すぎる。しかしながらワイヤーで飛んでいく演出はトミーリーらしい。最後はやはり爆薬でバーンとやられてしまう。
テンションの下がった観客は「Same Ol' Situation」でまた一気に盛り上がる。それはそれはすごいことだよ。 「S.O.S」もすごい好きな曲で「same ol', same ol' situation」と歌う。
トミーがカメラを客席へ向ける。別名「おっぱいタイム」。カメラを向けられた女性はおっぱいを見せるというもの。日本でやってしまうとはさすがモトリークルー。やるほうもやるほうだが見せるほうもクレイジーだ。男性陣大興奮。9500円のチケットも安いものさ。しかしさすが日本、4人目あたりから拒否しだす。会場はブーイング。気の毒だがもちろんジョークだぜ。トミーがカメラをいろいろ向けるがことごとく拒否され時間だけ過ぎる。にっちもさっちもいかなくなって1人の女性が名乗り出てきておっぱいを見せて最後は拍手で終了。「ありがと、ありがと、ありがと」。その女性に感謝です。
ミックのソロはジミヘンの「Little Wing」っぽいメロディがあったりしたけど、あまり退屈なものだった。ギターが大音量で耳がジリジリした。物理的にすごいなと思った。
ラストは「Kickstart My Heart」。ギターソロで落ちたテンションがまた一気に跳ね上がる。この曲はモトリーの中で一番盛り上がる曲だろう。ラストだと気づいていたのでここぞとばかりに「Ooh! yeah!」とクレイジーに叫びまくる。「Baby~~~~~~!!!!」は稲葉さん曰く「真っ白シャウト」に違いない。シャウトすると頭が真っ白になる。ミックマーズのギター、ニッキーシックスのベース、トミーリーのドラム、ヴィンスニールのシャウト、すべてが最高だった!爆薬ドカンドカンドカン!HOO!!

「CRUE!CRUE!CRUE!」ステージにピエロのバルーンが現れる。アンコールは「Anarchy In The U.K.」。竹馬に乗ったピエロなどまさにサーカスのようだった。観客のテンションもアゲアゲで大合唱。最高のエンターテインメント空間であった。ラストはニッキーがベースを叩き壊しFIN。

初のMOTLEYCRUEはこんなわけで最高にクレイジーになれた。B'zは日本最強だと思っていたが世界には上がいるものだなと思い知らされた。日本人にはできねぇよこんなの。セットリストもベストって感じで、聴きたい曲もほとんど聴けたし、大満足。今のモトリーの状態は最高だと聞いていたが本当にすばらしいパフォーマンスだった。最初で最後になると思っていたが、また見たいと思ってしまったよ。
難点があるとすればソロがつまらなかったことと、ミックの体力の問題でラストで時間稼ぎをせざるをえないため最後の最後で盛り上がりをキープできなかったこと。
ミックの体力が回復したときモトリークルーは完全復活となるだろう。わがままかしら。

SET LIST(11.20さいたまスーパーアリーナ)

01. Shout At The Devil '97
02. Too Fast For Love
03. Ten Seconds To Love
04. Red Hot
05. On With The Show
06.Too Young To Fall In Love
07. Looks That Kill
08. Louder Than Hell
09. Live Wire
--- Intermission ---
10. Girls, Girls, Girls
11. Wild Side
12. Don't Go Away Mad (Just Go Away)
13. Primal Scream
14. Glitter / Without You
15. Home Sweet Home
- Nikki's Solo -
16. Dr. Feelgood
- Tommy's Solo -
17. Same Ol' Situation (S.O.S)
- Video Time -
18. Sick Love Song
- Mick's Solo -
19. Kickstart My Heart

(Encore)
20. Anarchy In The U.K.
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